- ベストアンサー
鬱病と血液検査
鬱病と血液検査>>> 自分は、副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)(リンデロン)の長期皮膚投与および筋肉注射からくる 糖質コルチコイド副作用による鬱病と理解しているのですが、体内の酵素の働きなど、血液検査等によるホルモンの自主生成能力などの判定はできないものでしょうか? いわゆる、対処療法薬から少し離れたところで、理解してみたいのですが・・・。 健康>メンタルヘルス、カテゴリーで、質問しましたが、回答者、ゼロでしたので、こちらに、質問してみました。教えてください。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
大変遅くなってしまい申し訳ありませんが,SSRIやSNRIをご存じであれば,私としても書き込みやすいです. 現在のウツ状態に対する考え方の主流は,セロトニンあるいはノルエピネフリンの再取り込みがウツの原因であり,これを押さえることが出来ればウツを改善できると考えられています. 抗ウツ薬のSSRIあるいはSNRIをご存じであれば,それぞれ何の略かはご存じのことと思いますので,まさにそのとおりの薬物であることがご理解いただけると思います. ここ最近のウツに対するHOTな話題としては,そこにNMDAが加わっています. 昔はレセルピンという薬物があり,これを投与するとゲンナリすることがわかっていて,ウツ状態にする薬物として動物実験などで汎用されていました. もちろん鎮静薬としての適応もありますよ. レセルピンの薬理作用は,脳内セロトニンの生合成を押さえてしまうことですが,その結果として現在プールされているセロトニンが無くなるとウツになると言われていました. したがって,脳内セロトニン量でウツを語れるといわれていた時代もあったようです. 実際に,セロトニンが代謝(分解)される際に作用する酵素であるモノアミンオキシダーゼ(MAO)を阻害する薬物が,抗ウツ薬として使用されています. しかしながら,実際にはセロトニン量が極端に減少していないのにウツ状態に陥ってしまう人も多いこと,セロトニンの再取り込みを押さえる薬(いわゆるSSRI)によってウツ状態が劇的に改善されることなどから,セロトニン分泌能力とウツの関係よりもセロトニン再取り込みとウツ状態の関係の方が重要であるとの認識が広まって,SSRIが広まることになりました. でも,SSRIでもウツを改善できない方が多いためSNRIなどが開発された訳ですから,ウツはいまだにわからないことが多いです. ですから,現状ではセロトニン再取り込みでもウツを100%語りきるのは不可能です. ただ誤解しないで頂きたいのは,MAO阻害薬に抗ウツ薬として効果があるのは間違いないですし,セロトニンとウツが完全に無関係というわけではなく,ウツの研究対象がセロトニン自体から他へと移ってきている(他を調べてみよう)ということです. ステロイドの投与によってウツなどの精神神経症状が副作用として認められることはありますが,ステロイドとセロトニンとの明確な関係はわかりません. でもエピネフリンやノルエピネフリンとは関係ありそうですね. ステロイドの投与によって,生体がステロイドの生合成を抑制する方向へ向かうことは確かです.そしてこの時,副腎が萎縮してしまうことがわかっています. そこまで到達してしまうと,生体は体外から投与されるステロイドに依存してしまうので,エピネフリンやノルエピネフリンがステロイドとある程度の相関を持つことは考えられます. しかし副腎が萎縮するといっても,個人差はありますがアトピー性皮膚炎の対処療法として皮膚に塗るくらいでは副腎は萎縮しませんし,1~2週間ステロイド剤を飲んだくらいではさほど影響はないと思います. ただ,何カ月もステロイドのお世話になっているのであれば,ある程度の副腎の影響が考えられます.そうなると,ある日突然いきなりステロイドをやめるわけにはいかなくなってしまいます. よく取りざたされる脱ステロイドの問題とはここにあるのですが,ステロイドをやめていく時は,それなりのスケジュールというのがありますので,医師の処方(用法,用量)をきちんと守れば大問題に発展することはまずないと思いますよ. 続きは少しお時間ください.
その他の回答 (1)
- oolong_tea13
- ベストアンサー率55% (44/80)
こんにちは. ご質問内容からは,aozoraxさんがウツ病であるとも解釈できてしまうのですが,私の勘違いでしょうか. ウツを血液検査で判断したいという気持ちはよくわかるのですが,残念ながら血液検査でウツかどうか白黒つけるということはありません. 確かに血液検査から読みとれることはたくさんあります. しかし,ウツのように精神的にゲンナリした状態の時に血液を検査して,仮に何か異常値を示したとしてもウツ由来のものかどうか断定できないのです. 「対処療法薬から少し離れたところで,理解してみたい」とは,ウツの判定基準などですか? それとも,最近のウツに対する知見ですか? 私は精神科医ではありませんので,経験者とさせていただきますが,最近の知見であれば多少は情報を提供できると思います. しかしながら,仕事の都合上ご返事まで多少のお時間を頂ければ幸いです.
お礼
ありがとうございました。 aozoraxさんがウツ病であるとも解釈できてしまうのですが,私の勘違いでしょうか. >>>>いえ、それで結構です。 最近のウツに対する知見ですか? >>>>そうですね。 副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)とセロトニンなどの関係が、もう少し、知りたいです。 SSRI,SNRIなど、関係薬として、パキシルやセディールなど、服用しています。 副腎皮質ホルモンの自己生体生成能力の低下を心配しています。 生体生成能力を測るには、どうしたら良いのでしょうか? 何かの因子の量で、解りますか? シナプス間の神経伝達物質の低下と副腎皮質ホルモン生成能力の低下とは、関係ありますか? リタリンなど、覚醒物質との関係やノルアドレナリンとの関係は??? ステロイドの長期投与による副作用は??? よろしく、お願いします。 心療内科では、他科と異なり、検査による病状判定が、少ない(他科が、検査付けなので、そう思うのかもしれませんが・・)ように、思いまして客観データがあればな?と、思って質問しました。
お礼
私は、皮膚科で、陰嚢象皮病の治療に、リンデロン軟膏やリンデロンクリームに、10年間くらいお世話になりました。 また、整形外科で、椎間板ヘルニアの鎮痛剤として、脊髄近辺の皮肉にリンデロン注射を、良く打ってもらいました。 現在は、鬱病ということで、SSRIとして、パキシル、SNRIとしてセディールのお世話になっています。 胆嚢ポリープがあり、胆汁の出が悪く、消化の悪い食事が出来ないので、 長期薬剤投与によるホルモンバランスの均衡値の変動は、副腎萎縮と共に、気になるところです。 SNRIを同時服用しているのは、パキシルの1日摂取単位が限界なので、セディールで、補強している状況です。今のところ、調子はいいです。 頓服としてリタリンを飲むこともありますが、生体機能退化や長期服用による体内残留薬とか、薬物依存とか、に、気を使っています。 ご説明、ありがとうございました。続きを楽しみにして、締め切らずに、待ってます。