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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:母親が脳梗塞になってしまいました。)

88才の母親が脳梗塞になりました|声は出るが話せず、病院での治療が続く

このQ&Aのポイント
  • 88才になる母親が突然脳梗塞になり、声は出るが話すことができません。
  • 病院で6日間の入院をしており、食事や飲み物を摂ることができません。
  • 左中大脳動脈の詰まりが原因で、現在は点滴による栄養剤と薬の治療を行っています。

質問者が選んだベストアンサー

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回答No.1

回答が遅くなってしまいました。脳神経外科医をやっている者です。 お母様が急に脳梗塞になってしまわれ大変ご不安が大きいと思います。ご質問の内容に的確にお答えできるかわかりませんが脳梗塞について時期をわけて答えさせていただきます。 ・超急性期(発症後数時間) 文章からは梗塞の範囲がどこまで広いかはわかりませんが中大脳動脈閉塞ということであればかなり太い血管の梗塞です。そのためかなり広範囲に渡って脳梗塞が発生しているものと思われます。 太い血管の脳梗塞に対しては超急性期(発症後数時間以内)の再開通治療が行えることがあります。閉塞した血管を再開通させることで脳梗塞の範囲の縮小が図る治療です。発症当日の入院ということですから時間的な条件をクリアしていた可能性はあります。しかし、リスクが高い治療であることで時間的問題以外にも治療適応に制約が大きくあります。88歳という年齢を考えますと一般的には適応外になってしまうことが多いです。死にかけている脳細胞を助けられる、という治療法は現在のところこの超急性期治療のみです。 ・急性期(発症後2週間程度) 一旦脳梗塞に陥った部分(脳細胞が死んでしまった部分)は再び元に戻ることはありません。ご質問文にもあるように脳梗塞に陥った部分はその後2週間程度かけて腫れてきます(脳浮腫)。これは傷んだ細胞が腫れてくるためです(打ち身の部分が腫れてくるのと基本的には同じです)。腫れは発症後徐々にひどくなり1週間程度でピークになりその後引いてきます。 また、厄介なことに閉塞した血管が自然に再開通することがあります。先ほどの超急性期治療における再開通とは異なり、数日してから再開通した場合は脳内出血を起こすことがあります。梗塞によって細胞が死んでしまい壁がぼろぼろになった血管に再び血が流れ込んでくるためそれに耐えられず血管が破れてしまうことによります。発症後、脳梗塞の再発予防のために血液が固まりにくい薬を投与することも多いため一旦出血を起こしてしまうと大出血になることもあります。出血も少量であればその後吸収されていきます(たんこぶの中の血が吸収されるのと同じです)。 脳浮腫に対しては内科的な治療としては浮腫を抑える薬があります。脳出血については正直なところ破れないように祈るぐらいしか方法はありません。 脳というのは頭蓋骨という限られた空間に存在しています。そのため脳浮腫や出血の程度がひどいと正常な脳が強く圧迫をうけてしまい様々な症状が出現してきます。発症後は意識がよくてもその後意識が悪くなってくることがあります。あくまで一過性の脳の腫れや出血に伴うものですので急性期を乗り切れば圧迫による症状は発症直後の状態に戻ることが多いです。 ただ、腫れや出血があまりにひどいとそれが原因で呼吸がとまってしまい死に至ることがあります。そこまで強く圧迫を起こしてしまった状況では救命のために頭蓋骨を一部外して圧を外に逃がしてあげられる治療しか選択肢がなくなる場合があります。 「10日から2週間様子を見ます」というのはこの急性期にあたります。 ・慢性期(その後) 急性期を乗り切ったあとは慢性期に入ります。この後の経過については脳梗塞によってどういった症状が出現しているかにより大きく変わってきます。脳梗塞の症状は先ほどの圧迫による症状と血管が詰まってしまったことによる脳細胞死による症状に分けて考えなければなりません。前者は改善しますが後者は後遺症として残ります。 一般的に左中大脳動脈の脳梗塞で生じる大きな症状として右の麻痺、失語症、嚥下障害があります。この3つについてご説明させていただきます。 ・失語症 左中大脳動脈梗塞の最も特徴的な症状です。実はこの失語症の程度が慢性期以降の経過を考える上で非常に重要な位置を占めています。失語症というのは言語機能をつかさどっている部位が死んでしまったことで発生する症状です。脳は一般的には左右対称ですが言語中枢は左にあることが非常に多いです。ごくまれに右に言語中枢がある人もいます。 言語機能は大きく以下の二つに分けられます。二つの機能をつかさどっている部位は離れているため脳梗塞の範囲によってはどちらかだけ出現することもあります。 (1)言葉・文字を理解する機能 (2)言葉を話す機能 ほかにも文字を書いたりする機能などもありますがここでは端折ります。(1)の理解する機能が最も重要です。なぜならばこの機能が侵されてしまった場合は他人の話している内容が全く理解できなくなってしまいます。慢性期に入った後は脳梗塞の治療は主にリハビリテーションに移行していきます。しかし言語が理解できなければリハビリテーションの先生がいくら色々指示をだされてもそれが実行できません。リハビリテーションは基本的に与えられた課題をこなすことで行っていきますので根本的なコミュニケーションが進まなければまったく進まなくなってしまいます。 ・右麻痺 梗塞の範囲にもよりますが中大脳動脈が閉塞した場合手足ともに完全麻痺になってしまうことが多いです。 ・嚥下機能 前項目の右麻痺とも関連しています。ものを飲み込むには一般てきに喉や舌の筋肉を使います。この右半分が麻痺してしまうことで起きる症状です。嚥下機能の低下で最も怖いのは誤嚥性肺炎をおこしてしまうことです。本来、胃にいくべき食事や唾液が肺に入り込んでしまうために起きてしまう病気です。リハビリテーションを行ってもムセがひどく続くようであれば口からの食事摂取を中止しなければなりません。その場合は栄養を取るために太い血管に点滴を行ったり、鼻から胃に管をいれたり、胃瘻を作ったりする必要が出てきます。 最後になりますが患者さんの年齢が非常にご高齢と伺います。ご高齢の方はもともとギリギリの機能で生活されていらっしゃることが多いです。体の機能というのは使わないとどんどん衰えていきます。 若い方だとリハビリテーションに対して非常に意欲もあり体力もあります。しかし高齢の方は一旦崩れてしまうとなかなか立ち直れないことが多いです。むしろ治療のための安静や絶食の間に使われなかった機能が更に衰えてしまい症状が悪化していくことも非常に多く見受けられます。新たな病気を起こさないための治療の結果ではあるのですが…。最初はむせながらなんとか食事できていた患者さんが肺炎をおこしたために絶食にした結果、さらに嚥下機能が悪化してしまい全く食事できなくなってしまうのを見ると非常に心ぐるしいものがあります。 長文申し訳ありませんでした。 ご質問内容にきちんとお答えできたがわかりませんがご質問者さんのお母様が少しでもよい経過をたどれるようにお祈りしております。

hiokiss
質問者

お礼

返事が遅くなり申し訳ありません,また詳しくご説明頂きありがとうございます, 母親は入院後今日で3週間になります,相変わらず話すことは出来ませんが, こちらからの話は理解でき,少し笑い顔になったり,うなづいたりします, 今は肩の静脈より薬を点滴として注入しています,また鼻から栄養剤を点滴しています, 口から食べ物を飲み込む力がない為だと先生は言っています, 入院して3日間はお粥や細かく刻んだおかずを食べていました, 今現在は顔つやは良いみたいです,リハビリも始まりました, 言葉の発声とか身体を少し動かしたりしているようです, このまま少しづつ快復に向かってくれると良いのですが,まだまだ心配です。

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