>野田さんは支出に合った収入を考えただけで、ごく当然のことを提案・実施したものと思います。
野田がやったことは、財務省を味方につけて、民主党内の反対派を抑えつけることに成功しただけです。単に政権内の内部抗争を収拾させただけでも、まあ歴代民主党総理としては仕事をした方だと思いますが、消費税増税時の真の課題=景気悪化への備えについては、全くの無策だった。もし昨年12月の総選挙が無く野田政権が続いた状態で、この時期に消費税増税を強行していたら、間違いなく日本はデフレスパイラルに逆戻りしていたでしょう。
>増税を決めた内閣は、必ず選挙で惨敗する。
今回はそのジンクスが破れるかもしれませんね。今のところ消費税増税を決めた安倍政権の支持率はそれほど落ちていないようです。それは、決して、野田が(自分で言っているような)民主党政権が道筋を付けて汚れ役をやったからではなく、政権交代後の金融政策によるカンフル効果が出ているためです。もし野田政権のままで消費税増税に突入していたら・・・想像したくもない事態に陥っていたと思います。
繰り返しになりますが、野田はあくまで内部調整で頑張っただけで、日本経済への手当て(本当はこれが一番重要な筈)にまでは全然考えが及んでいませんでした。これでは橋本政権の二の舞で、学習効果ゼロです。「消費税増税はごく当然のことで、誰でも決断さえすればできる」と言う問題ではありません。成功させるには知恵が要ります。その知恵が野田には無かったと思います。
>「財務省官僚につけこまれた」というのが、解ったようで解りません。
財務省は、予算確保こそ自らの権益の源泉ですので、いかなる状況下でも増税には賛成します。本当は、増税は日本経済の先を読みながら進めていかなければならない極めてデリケートな作業なのですが、そんなことは財務省の知ったこっちゃないので、単純に「増税しないと国の財政が破たんする」と考えていた野田は扱いやすかったと思います。「つけこまれた」とはそう言う意味です。
蛇足になりますが、私個人は、日本の財政を立て直すのは、増税ではなく歳出抑制から始めないといけないと思っています。端的な方策を一つ上げると、今の年金受給世代の年金カットなどがあるでしょう。「入るを量りて出ずるを制す」と言うように、最初に支出の抑制から入るのが財政再建の大原則です。赤字の会社だったら、コストカットが真っ先にやるべきことです。先に増税と言うのは、赤字の会社が「商品の売れ行きが悪くて赤字なので、値上げして利益を増やしましょう」と言っているようなもので、経済原理上は逆行しています。歳出の構造的な問題を解決しないで、税収が増えないから、更に消費税率アップなんてことをしていたら、日本は、いずれ没落するでしょう。安倍政権が、歳出側にもメスを入れてくれることを祈るばかりです(私は非常に危惧していますが)。
お礼
・ 公務員制度改革を政治的にしなければならない→公務員の定員削減しか思い浮かんできません。 ・ 問題点は抵抗勢力がいるので規制緩和と民間経済成長をさまたげられることである。→規制緩和すれば、それだけ役人の仕事が減り、権限が縮小する・・・だろうと思います。それで民間経済の成長を促すかどうかは、判りません。 (1) 外為特別会計は為替介入の資金。関連為替業者との癒着が考えられる。財務省の資金源となっているためである。銀行系為替の発言は信じられない理由はここにある。→全く理解不能です。 (2) よって消費税を推進し、ゆるやかデフレ不況にもどす戦略が本音と考えられる。→そうですか。 (3) 専務理事政策とは、天下り・利権奪取政策の呼び名で、官が民を支配する。財務次官OBの天下り。増税原理主義者の拡散が行われている。→そうですか。 (4) 財務省増税原理主義とは、消費税賛成の理由とは。 増税、税率を上げ、軽減税率(註…本来の税率より低い税率を指す。欧州では生活必需品を対象に、消費税に軽減税率を設定している)を多くして、関連企業に睨みを利かせ、役所中高年の天下り先を多くして、利権を得る事である。→解ります。 経済成長をめざしている訳ではない。増税の必要がなくなる、プライマリーバランスになることを止める行為。デフレ気味にする暗黒政策である。→悪い奴らですね。 調べてみました。 プライマリーバランス (基礎的財政収支) ※ 【primary】基本的な、最初の、準備的な意味。 1)国の収入のうち、国債を除いたものから、 2)国の支出のうち、国債の償還を除いたものを比較した場合の収支バランスをいう。 つまり、税収入で、支出がどれだけ賄われているかどうかを示す。プライマリーバランスが赤字の場合、新たに国債を発行することで借金を重ね、将来の世代に負担を転嫁することになる。 (ナビゲート ビジネス基本用語集の解説) ●参考 2013年02月15日 みんなの党 渡辺代表 の解説は以下動画でどうぞ→見られませんでした。解答NO.1でも、見られないのが多かったです。 https://twitter.com/Murakami_Naoki/media 重ねがさね有難う御座いました。勉強になります。