正直なところ、どちらも厳しいかな、と感じています。
小泉氏は確かに人気があります。
しかし、彼は自民党内で派閥に入っていません。彼が自民党、与党のことについても批判的な言葉を言えるのはそのためです。つまり、自民党内でも外野的な立場だから。そして、圧倒的な人気を持っていた父の地盤を引き継いだため、選挙では強い。
これって、かつての田中真紀子氏と同じような立場と言えます。その田中氏がどうなったか、と言えば……
小泉氏がなるとすれば、かつての海部俊樹内閣が誕生したときのように、自民党内の派閥争いが激化し、収拾がつかなくなったとき、だと思います。こういうときに、それぞれの派閥から距離を置き、人気もある小泉氏を神輿として祭り上げる。
こういうことはおき得ると思います。
橋下氏の場合は、関西、特に大阪では圧倒的な人気を誇ってきました。しかし、過去の選挙からしても、他の地域ではそれほど支持されていません。
総理大臣になるためには、国会議員になり、その政党が与党になる必要がありますが、現状では厳しいでしょう。しかも、石原慎太郎氏率いる太陽の党と合流してしまったため、党内にも軋轢を抱えた状態になっています。この状態では、単独過半数などは不可能で、小政党ながら、他の政党と連立政権を作り、そこで総理大臣になる、というパターンでしょう。
過去で言うと、細川内閣とか、村山富市内閣のようなパターンです。
ただ、現状、自民党と公明党がしっかりと結びつき、安定した政権基盤を持っている状況ですので、少なくともあと4~5年程度は全くのノーチャンスです。
ただ、既にさまざまなことで発言がぶれるなど、当初のフレッシュな印象は薄れつつあるので、現在の人気をどう維持するのか、が最大のポイントだと思います。
どちらにせよ、何年後、というのは言いづらいでしょう。
とりあえずは、次の国政選挙である2016年参院選がひとつのポイントだと思います。
お礼
小泉氏は相当早いでしょうね、もちろんタイミングもありますが。 1年生議員の時、幹事長(大島)の選挙応援演説に行っていたのには驚きました。 そういうステージが作られるのもそうですが、やりきってしまう小泉氏もすごい。 橋下氏は 今試練の時ですね、少し時間が先になっている感じですね。 ありがとうございました。