お歳が分かりませんが病名は言われましたか?恐らく腰椎椎間板症か変形性腰椎症だと思いますが、腰以外例えばお尻や腿に痛みや痺れなどの症状はありませんか?もしこれがなければ腰痛としては軽い症状ですから、ご質問内容は杞憂に過ぎないと思います。
>整骨院やカイロプラティックに行ってもあまり改善しません。
カイロではどの様な治療をしましたか?骨を鳴らしましたか?私は実際の患者さんをレントゲンで調べたことがあるのですが、この治療方法を中長期で続けると椎間板が非常に劣化することが分かりました。短期的には問題ありませんし、患者さん本人も楽になったと思うのですが、長いスパンで見ると必ず悪化すると思います。
治療院で何かを行うのであれば、私も鍼治療をお勧めします。鍼は治療の持続効果も長いので、週一回ほどの施術でも十分効果を出せます。病院の治療(お薬、リハビリ)との相乗効果も望めますので、病院の治療と並行して行うようにしましょう。また鍼とは揉んだり、押したり、捻ったりはしないので実は体に一番やさしい治療方法になります。ただ、中にはマッサージや整体のようなことをしたがる施術者もいますから、病院で病名を言われた、骨や椎間板に異状がある、といわれた方は治療の前にしっかり伝えておきましょう。
残念がら、サプリメントの類は科学的根拠が一切ありませんので、派手な広告に騙されないようにご注意ください。
腰痛予防において一番重要な筋肉はご存知の通り腹筋です。
腰回りは胸と違い、肋骨による補強がありません。補強を犠牲にし可動性を獲得しているわけです。では腰回りは補強の道を完全に断たれてしまったのか?というとそうでありません。腰痛時、コルセットを巻くと楽になりますよね?あれは腹圧が上がることで腰への負担を和らげています。例えるなら水風船の下の方を握ると風船は上に膨らみます。握られた部分の水は上に移動し、握った部分の負担が軽くなっているわけです。腹筋を鍛えることは自前のコルセットを作ることになります(腹筋を鍛えることはもちろん他にも効果があります)。
腰椎周辺には腹筋以外にも筋肉があります。背筋はそのうちの一つで、腹筋の次に重要な筋肉です。前かがみの姿勢で腰を痛める方が多いですが、この時上半身を支えている機構の一つに背筋が存在します。背筋が弱いと腰椎に大きな力が加わりますので、背筋の強さが重要になります。他には深層に存在する大腰筋(腸腰筋)です。慢性腰痛を抱えている方はこの筋肉の拘縮があることが非常に多いです。
“筋肉の強さ”とは別に“筋肉の柔軟性”も腰痛予防にとっては非常に重要です。とくに腿の裏側の筋肉、通称ハムストリングと言われる筋肉が非常に重要になってきます。ここが固いと日常生活で腰に負担のかかる行動を多く取らざるを得ないので、結果的に頻繁に腰痛に悩まされるという理由があります(もちろんこれだけではありませんが)。筋トレの他にハムのストレッチを是非加えてください。
体が出来てないうちは急に負荷をかけると腰痛のリスクがあがりますので、様子を見ながら焦らずに行いましょう。巷で流行っているロングブレスダイエットですが、あれはもともと腹筋の筋トレです。あそこまで大袈裟にしなくてもいいのですが、口から息を吐く際に、腹筋を意識し力を入れることで鍛えることができます。例えば一日おきに筋トレをとロングブレスを交互にしたり、筋トレとストレッチの交互という方法もあると思います。とにかく続けることが一番大事ですから、精神的にも負担のかからない方法がいいのではないでしょうか。
ちなみに腰痛体操の代名詞“マッケンジー体操”は、変形性腰椎症、脊柱管狭窄症、辷り症、分離症においては適当な運動ではありません。悪化しますのでやるべきではありません。ある年齢以上では腰椎構造の脆弱性が出てきますので十分ご注意ください。
まとめます。
・痛みの強い時は治療(薬、リハビリ、鍼治療)
・痛みの強い時は湯船、アルコールには注意
・痛みが治まってきたら徐々に運動(屋外ウォーキングに腹筋を中心にした筋トレ)
・痛みが再発したらすぐに治療
長文、乱文失礼しました。ご参考になれば幸いです。お大事にどうぞ。
お礼
ありがとうございます。簡単で家で続けられそうな運動ですね。実際にやってみましたが、やっていると少し楽になるような気がします。10分というとかなり長く感じられそうですが、少しずつでも続けてみようと思います。ありがとうございました!