WinXP 系と WinVista 系

質問

WinXP 系と WinVista 系の開発グループが別にあって、
Win7はWinXPのグループが開発したというローカルな噂がありまして、
なかなか納得できそうな噂ではありませんか。
真意や感想を聞かせてください。

回答No.1

parts

Windowsの開発チームという意味であれば、98～99年初頭、いわゆる当時のWindows2000（NT5.0)が開発されている頃には、既にWistler（ウィスラー/WindowsXPの開発名）は開発に入っていました。その頃には、Blackcomb製品群（現在のVista）がカンファのホワイトペーパー上には記載されており、既に草案段階であったと思われます。

Windows2000開発チームは、当初Neptuneと呼ばれる一般家庭向けも開発していましたが、これはWistlerと統合される形でキャンセル（開発中止）されたのです。その後、登場したのが最後の9x系であるWindowsMEでした。そして、その1年後にXPが登場します。

Windows VistaはBlackcombの開発計画から始まり、98年～99年頃にはその計画が書かれており、既に草案段階であったとされます。かなり野心的なOSで、最終的なビルド開発にはWindows2000、XPの開発チームも関わっています。また、ビル・ゲイツが本格的に開発に携わったOSとしては、現時点では最後のOSとなっています。

インターフェースの3D化、新しい通信コンポーネントや、カーネル技術などプラットフォームの底上げを計ったもので、実際には開発の過程で実装が繰り越されたり、キャンセルされた物もありました。
このOSは、これまでのWindowsの歴史の中では最も開発に人と時間をかけており、2001年に全てのプロジェクトメンバーが開発を開始してから、2006年までの5年を要しています。

尚、WindowsXPは登場当時は決して優れていると評価されているとは言えません。
2000年～2004年にかけては、Windowsはゼロデイ攻撃の標的となっており、ウィルス感染が大問題となったのです。そのため、マイクロソフト社は当時Vienna（ウィーン）と呼ばれたVistaの開発チームをSP2の開発に移し、WindowsXP Service Pack 2セキュリティ機能強化版と呼ばれる製品を投入することになりました。
これも影響し、開発が遅れたとも言われています。

では、開発チームが分離しているから、7はXPのチームが作ったのかというと、厳密には異なります。
この手の大規模OSの場合は、確かに最初の草案を考える人は、異なる人やプロジェクトで始まりますが、最終設計の作り込みは、何万というスタッフが携わり、コードの設計、デバッグ、実装といった体系化が行われます。
分かりやすく言えば、最初に次またはその次を研究する人が数名用意され、その中で協議したり、打ち合わせや簡単なデザイニングを行います。

そして、あるプロジェクトが完了すると、そこに手の空いた人が参加し、徐々にプロジェクトの大型化と共有化を行うのです。即ち、開発の最初の過程（方向性を決める段階で）は基本的には、違う人が携わっていることが多いですが、プロジェクトの最終執行者であるCEOやCOOまたはプロジェクトマネージャーは、同一であるケースが多く、そう言う考え方で言えば、その人の上位責任者の考え方が大きく影響しますから、決して完全に別もので、尚かつ全くの別グループだけで作っていたとは言えません。

少なくともマ社のWindowsはVistaまではビルゲイツがそれなりに関与しており、7はほとんど関与していませんので、その噂が正しいとまでは言えません。

よって、個人的にはそれに関しては否定します。
プロセッサのデザイニングなどとは異なり、大規模ソフトウェアプロジェクトは、総指揮を下していた人が、誰だったかが大きいですから・・・。

お礼

うーん。
これは、質問が愚問でした。
ごめんなさい。