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路傍にある石碑石仏は全て地蔵尊として扱ってよいか
ふと気になったことがあります。 古い街道にたくさんあり、一般にお地蔵さんと呼ばれているものは 全て地蔵尊として扱っていいのでしょうか。 古い道祖神としての石碑状のものから 仏像のようなもの、朽ちかけた自然石のようなものまでさまざまです。 仏像のようなものでお社があれば手を合わせやすいのですが…… これらはすべて地蔵菩薩として扱ってよいのでしょうか?
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村人が祠を建て大切に守ってきた石仏では、祠や幟に○○地蔵尊とか、石仏の名が書いてある場合が多いですね。 ところが、集落から離れた所にある忘れられた路傍の石仏では、名を特定することは難しいです。 まず、たいていの石仏には、名が彫られていないです。 制作の依頼者と制作年月は彫ってあるものもありますが。 そこで、姿形から推定するのですが、風化してお顔もお姿もはっきりしない場合が多いですね。 地蔵尊かそうでないかは、比較的見分けやすいですが、風化の程度によります。 丸彫りの石仏は立体的で比較的判別し易いので、浮彫りや線刻のものについて、初心者の私の経験談を書きます。 地蔵尊は、頭が丸坊主ですが、風化すると頭の形だけでは阿弥陀仏や薬師如来と区別が付きにくいです。 地蔵尊は、左手に宝珠(まん丸い玉)を持っていますが、風化すると薬師如来の薬壺と区別しにくいです。 そこで、右手の形に注目して、杖らしき物を持つ形であれば地蔵尊、何かを持つ形でなければ地蔵尊ではない、と判断しています。 石仏の近くに、御本尊が薬師如来であるお寺があれば、薬師如来の可能性が高いです。 また、地蔵尊は、ほとんどが地蔵単体のお姿であるので、三尊仏なら阿弥陀三尊の場合が多く、二尊仏は私の知る限りでは少ないです。 阿弥陀三尊像が多いのは、善光寺信仰の深さによるものでしょう。 >路傍にある石碑石仏は全て地蔵尊として扱ってよいか。 地元の人が「地蔵尊」と呼んでおればそうでしょうが、例外も多々あります。 とある村で道を尋ねると「地蔵さんの角を曲がった所」と教えてもらいましたが、行ってみると千手観音さんの石仏でした。 見知らぬ人に教えるには、「地蔵さん」が手っ取り早いですからね。 石碑の場合は、だいたい何か書いてありますから、判断できますね。 私の経験では、地蔵尊ではなく、庚申塔かその他の物が多いようです。 峠道にある打ち捨てられた、苔むした石仏に魅力を感じます。 下記の参考URLで私は、石仏を勉強しました。 簡単石仏教室 http://enjoo.com/komaken/gesut/ootsu/sekibutsu.htm 石仏観賞の手引き http://www.d3.dion.ne.jp/~arot/Guidance.htm
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- toshineko
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道祖神を地蔵菩薩とする解釈はあまり聞きません。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%93%E7%A5%96%E7%A5%9E 他に馬頭観音というものも良く見かけます。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%AC%E9%A0%AD%E8%A6%B3%E9%9F%B3 御社があれば手を合わせやすいとは、かなり形式にとらわれすぎているような気がします。 道端に石碑があれば、とりあえず拝んでおく。 日本の神様仏様は、昔からそんな崇拝の仕方でしたよ。
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ありがとうございます。 リンク先のWikipediaにも 「神仏混合で、地蔵信仰とも習合したりしている。」 とはっきり書かれていますが…… 形式ではなく誰かが手を合わせている形跡があれば手を合わせやすいということです。 雑草生え放題の朽ちかけた石仏であったようなものが転がっているだけの場所に 手を合わせるというのは少し気が引けてしまいます。 古い街道にはそのようなものが結構あったりします。 田舎だと道祖神の類~ と見せかけて個人のお墓! なんていうケースもありえますしね……
- rikukoro2
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確かに『地蔵尊』は多いけどすべてが『地蔵尊』とゆーわけではない 本来『お地蔵さん』=『地蔵尊』だけど 似てても別の場合もあります 案外似てるのは『阿弥陀如来』 色々検索したけど http://plaza.rakuten.co.jp/kansonaikikata/diary/201106040000/ 上記は国見山、交野山からの石仏 これなんか見た目は地蔵尊ぽいけど『阿弥陀如来』
お礼
ありがとうございます。 やはり別の仏様が混じっている場合もあるんですね。 どちらにせよ街道沿いにあるなら道祖神と習合したものではあると思いますので 「この道をお守り下さい」とお参りするのは問題ないでしょうが…… 一般人はどうやって見分けたらいいんでしょうね。 なにやら人型のものが彫られてる、ような気がする、レベルのものまで 朽ちていたら何がなにやら……
お礼
回答ありがとうございます。 なるほど、ポーズ等である程度は区別がつくのですね。 赤いよだれかけを地蔵菩薩以外の石仏に奉納してあることもあるのでしょうか…… よだれかけがあるとその下がどうなってるかわかりませんし めくるのも躊躇われますので(苦笑) 峠道にあるような苔むした石仏は赴きがあっていいですね。 ただ、そういった難所にある石仏は 行き倒れた人を供養するために建てられたものだとも聞きます。 街道沿いなどにあるものは気軽に手を合わせていいと思いますが あまり山奥にあるものは軽い気持ちで手を合わせないほうがいいかもしれません。