有川浩「空の中」を読んで
※この本を読んでない方で、ストーリーなど知りたくない方は
以下、読まれないほうが良いと思います。
29歳女です。
読書カテゴリーというより、人生相談なのかもしれませんが・・・。
ごく最近、本屋で見かけて、ジャケット買いというか、表紙買いで
有川浩さんの「空の中」を手に取りました。
その中の、「真帆」について意見が聞けたらなと思います。
最初は悪役のような格好で真帆が登場しますが、
彼女もまた傷を負っているために、あんな行動にでています。
そして終盤、宮じいとの対話のあとで、真帆の気持ちについて
「傷つけられたのに、そのうえ許してあげなきゃいけないなんて」と書かれています。
私は最初、負った傷があったとしても
真帆の言動に苛立ちを覚えました。
でもよく考えると、
真帆のように「傷つけられたのに、そのうえ許さなければいけない」立場の
人間が救われることの方が今の私には大切に思えました。
(おそらく真帆が救われれば、私が過去に負った苦い経験も救われる気がするんです。)
この本の最後、2組の主人公(瞬・佳江、高己・光稀)の後日談はありますが、
真帆の後日談は存在しません。
また解説の方も、この真帆については触れていません。
真帆にもし後日談を与えるなら、どんなものがあるでしょう?
ひどい仕打ちでも、救われる話でも構いません。
お話聞けたらいいなと思います。
ちなみに私は、「真帆の母親が自発的に快方に向かう」以外で
ストーリーを考えられれば、真帆を救えるような気がしています。