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バイオリン、高音の指使い
シベリウスのバイオリン協奏曲の1楽章のカデンツの最初の部分で質問があります。 低い音から上がって高音を伸ばすところで、某サイトでいろいろなソリストを見比べていると、ほとんどの奏者が3の指で押さえているのですが、4で押さえている奏者を見つけました。 でも映像ではよく見えないので、支えるために4の指を置いているだけで、弦を押さえているわけではないのかもしれません。 支えるために指板の上に4の指を置くなんてことあるのでしょうか。 それとも3で押さえるのが基本ですが、何かの理由で4で押さえることもあるのでしょうか。 バイオリン奏者の方、どう思われますか。 質問がわかりにくければご指摘ください。
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いきなりハイポジに飛ぶときの音を外さないテクニックの1つとして準備音という方法があります。 これはお訊ねの場合、E線のHi-Bであれば隣のA線でオクターブ下の第8ポジションでBを1の指で確実に取り、オクターブ上のE線に4の指を添えると狙った音が決まるのですね。 しかし、この箇所は最初にG線でBを弾き、一気にHi-Bに飛びますので準備音で音を取ると音程は安定しますがいかにもこの曲のソリスティックな表現にはならないのでいきなりHi-Bに狙いを定めて(少しずりあげるような感じで)ピタリと決めた方がカッコイイと思います。 それには4の指よりも3の指がベストです。尚、4(弱いので)を支えるために3を添えることはありますが逆はしませんね。 しかし、奏者によっては強靭な4の指を持った人もしるし、日ごろから3よりも4でピタリと決める人もいます。(私の持っている版でもこの箇所の指の表記は一応4にはなっています)
お礼
稚拙な質問文にもかかわらず。理解していただけて感激しました。 大変わかりやすく説明していただき、ありがとうございます。 「奏者によっては強靭な4の指をもった人もいる」とのことですが、まさに私はそのように推測していたので、 納得しました。 私はポジション移動を始めたばかりなので、「第8ポジション」なんて未知の世界ですが、いろいろテクニックがあるのですね。 お持ちの楽譜には4と指定があるとのことも参考になりました。 このような知識は聴くときにとても役に立ちます。 本当にどうもありがとうございました。