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癌患者の血糖コントロール(糖尿病)
80歳の父親のことでご相談します。長文にて失礼いたします。 【病歴】 膀胱癌、右腎臓癌、肺癌(転移)があり、今年2月に血尿を止める手術をしました(動脈塞栓術)。痛みの訴えは無く、癌に対する積極的な治療は行っていません。 40歳頃から糖尿病があり、60歳頃から薬物療法(経口薬)を開始し、今年2月の入院(本人にとって初めての入院)までは、血糖コントロールできていたのですが(空腹時血糖100前後で安定)、3月に退院後、食前200、300という血糖値が出るようになりました。糖尿病の合併症の指摘はありません。退院後に入所した施設で食事(カロリー)制限をされました。4月から貧血があり、度々輸血を受けており、約2週間前に再入院し、医師から余命2-3ヶ月と言われています。施設入所後、転倒防止のために歩行を制限され、徐々に体力を落とし、再入院後は「寝かせきり」の状態になってしまいました(再入院前は歩行可能でした)。 【質問】 施設入所前、家族が介護をしながら、父は「よく食べられると元気が出る」ことを痛感していました。また、おそらく糖尿病の合併症で命を落とすのではなく、最後は癌との戦い、体力勝負ではないかと思っています。貧血もありますので(出血源は明確でなく、輸血するしかないとのことです)、食べられるものは食べさせたいという家族の思いがあります。 病院の医師は「食べられるものを食べさせてよい」とのことでしたが、施設の医師は食事制限が必要との判断でした。現在、病院の看護師は、血糖コントロールのため、病院食に食べ残しがあっても、他の食品を食べさせることを禁止しています。また、現在むせがあるので、無理に食べさせないように、食べなければ点滴にするとのことです。誤嚥性肺炎等のリスクがあることは分かるのですが、食事制限、経口摂取をやめることは、父にとって、満足感、さらに最後の癌との戦いの体力を失うことにつながるのではないかと疑問に思います。(末期)癌患者にとって、血糖コントロール(食事制限)が、どの程度必要なのかについて、アドバイスを頂きたく、よろしくお願い致します。
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- Oubli
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こういうことは、基本的には本人が決めることではないでしょうか。ご本人が決断し難い場合はご家族が介入するしかありません。現代の医師はそのへんの事情は理解しているはずです。 一概にはいえませんが、私が当事者であれば、余命が1カ月しか違わないなら好きにさせてくれと思うし、1年違う可能性があるのなら医師の指示に従うと思います。 本人(あるいはご家族)が決断するためには、ちゃんとした説明が必要なことはいうまでもありません。
- USB99
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>「早朝空腹時血糖100~140くらい」であれば、食事制限をしなくても良い、という理解でよろしいでしょうか。 どうやって、"早朝空腹時血糖100~140"くらいを維持するか次第です。 いくらトレシーバでも大量投与すると、低血糖を起こしかねません。末期の人にとって、高浸透圧性昏睡も嫌ですが、それ以上に低血糖はあってはならないものです。 トレシーバ10単位くらいでコントロールできる人なら、食事制限は不要な場合が多いかと思いますが、30単位とか多量に必要ですと、打つ場所の吸収率の違いや食べる量にムラがでてくるなどで、低血糖がくる可能性が高くなります。 ある程度は、低血糖がきそうな時間帯に捕食をするとか、なんらかの対策が必要となる場合もあります。
お礼
いつもご丁寧にご回答頂き、有難うございます。 「どうやって、"早朝空腹時血糖100~140"くらいを維持するか次第」とのこと、分かりました。 「末期の人にとって、高浸透圧性昏睡も嫌ですが、それ以上に低血糖はあってはならないもの」なのですね。 誤嚥、昏睡に至る高血糖、低血糖に注意して、できるだけ経口摂取を続けていけたら、と願っています。 色々と教えていただき、本当に有難うございます。
- t932
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一般論は難しい.病院でもいろいろなケースをみていますが、癌の専門家は血糖はあまりに気にしないし、糖尿病専門医は癌末期に近い人でも厳密な血糖コントロールをしたがります. 医者としてでなく、自分や自分の家族だったどうするかなら方針はこうなります. (1)食事は食べたいだけ食べる.(2)血糖は測定しない. (3)仮に高血糖で予後が悪くなっても仕方がない. 余命2-3ヶ月なら上記の方針がとりますね. はっきり言って何をどう治療しても予後はそう変わらないでしょう. それなら、患者が希望するように生きるというのが原則です.
お礼
ご回答、有難うございます。 「癌の専門家は血糖はあまりに気にしない」「糖尿病専門医は癌末期に近い人でも厳密な血糖コントロールをしたがる」こちら、すごくよく分かります。 挙げていただいた方針、私もほぼ同感です。ただ、それを非医療専門家である家族側が意思として主治医に伝えるのが難しいところです。暗に私の意見を伝えた結果、「病院側としては、仮に失血死するなら仕方のない面もあるが、糖尿病性昏睡で死なせるわけにはいかない(病院側として恥ずかしい)」等の”本音?”を医師から伺って、それはそれとして納得しました。家族を病院に入院させている限りは、病院の方針に従わなければならないですし…。 食べることを楽しみにしてきた父には(誰でもそうだと思いますが)、本人の嗜好も含めて、最後にはできるだけ経口で食べさせたい、味覚を楽しませてあげたい、という思いがあります。寝たきりになってしまった父には、今は食べることが一番の楽しみではないかとさえ思えるからです。毎日、病院の面会時間の最大限、昼食と夕食の介助を、誤嚥しないよう細心の注意を払いながら行っています。父が自力で食べられなければ点滴にされてしまいますし、ナースの方々には、食事を口元まで運ぶ手間がありませんので…。 長文、失礼しました。ご回答有難うございました。
- USB99
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基本的には基礎分泌分さえ保たれていれば高血糖による高浸透圧性昏睡などの発症はまず抑制できます。 よって一番簡単なのはトレシーバを1日1回、早朝空腹時血糖を100~140くらいになる量を投与すればいいです。逆に言えば、現在の早朝空腹時血糖がこの程度なら放置可です。
お礼
ご回答いただきまして、有難うございます。 そうなのですね、承知いたしました。
補足
度々申し訳ありません。 仮に嚥下に問題がない癌患者の場合ですが、「早朝空腹時血糖100~140くらい」であれば、食事制限をしなくても良い、という理解でよろしいでしょうか。 もしよろしければ、ご見解を教えていただければと思います。
- USB99
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誤嚥性肺炎等のリスクがあることは分かるのですが、食事制限、経口摂取をやめることは、父にとって、満足感、さらに最後の癌との戦いの体力を失うことにつながるのではないかと疑問に思います それならば、ご自宅で看病されるしかありません。誤嚥の恐れがあれば、誤嚥しにくい食事形態とする以外に手はありません。誤嚥をおこせば苦しいだけでなく、死亡を含めた急変の可能性があります。そういうリスクを施設に求めても無理な話です。
お礼
ご回答ありがとうございます。 確かにそうですね。私も今日、病院の帰り道、本当は自宅で介護するのが良いのだろうなぁと考えていました。今日、病院側から呼び出しみたいな形の説明(説教?)を受けまして。 もしよろしければ、仮に嚥下に問題がない末期癌患者の場合、どの程度の血糖コントロールが必要と考えられるか、アドバイス頂けると有難いです。お手数でなければ、よろしくお願いいたします。
お礼
ご回答、有難うございます。 本件については医師から選択肢を示されたわけではなく、各医師によって方針が異なりました。また現場の看護師によっても、対応が異なりました。 「余命が1カ月しか違わないなら好きにさせてくれと思うし、1年違う可能性があるのなら医師の指示に従うと思います」というお気持ち、わかります。 今の父には、本件を決定できる判断力はありませんので、家族が父の気持ちを代弁できれば、と思っています。