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保証協会の審査と借入額について
- 保証協会の審査では8000万までは無担保で借り入れが可能ですが、銀行では必ずしもそうではありません。この違いについて疑問を持っています。
- 保証協会の借り入れが数百万になったため、自宅等の担保物件を一部外してもらおうと考えています。これまでにかなりの回数、借り入れ返済を行っており、担保も2億くらいは入っています。
- 前回、銀行とのお付き合いということで、M行から1000万の借り入れをしましたが、借りたかったのは2000万でした。担保を取っているにも関わらず、借入額が思ったよりも少なかったことに疑問を感じています。
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企業の財務内容が健全で、外部格付を取得しているなら、直接金融が可能です。即ち社債です。 しかし、通常そんな企業はごく一部ですから、銀行が介在して間接金融をしています。 銀行は、取引先企業の実態調査(事業内容、経営者、所有資産、取引先等)を行い、それを個別に評価して、その企業の格付・取引方針を決定します。それから、実際に貸出の仕方を検討します。 財務内容が健全で格付も高く、取扱金額も妥当な範囲(月商の2、3ヶ月)の短期(3年以内等)であれば、信用貸し(全く無担保)もします。極度(貸出枠)設定もします。 しかし、債務返還能力が疑わしい(赤字先、債務超過先、粉飾決算懸念等)低格付先には、信用補完を求めざるを得ません。それが、保証協会や担保(預金、不動産、有価証券、保険証券、動産担保、売掛金等)や保証(法人・個人)です。 保証協会は、無担保限度額は8,000万円と謳っていますが、協会内でも企業規模や財務内容等により個別にランク付けし、貸出限度や保証料率を定めています。決算更新とともに、協会の評価も当然変わります。 不動産担保も、銀行の関連調査会社で簡易鑑定を一定サイクルで行っています。評価額の7掛けが担保としての価値と診ています。3割相当は、万が一の担保処分に備えた費用相当です。 従って、担保設定額はトータル2億円の根抵当権が設定してあっても、実際の担保価値としては1,000万円ということも考えられます。 銀行も担保に依存した貸出を脱却したいと考えていますが、金融庁検査や株主代表訴訟に耐えられる検討過程を残さざるを得ず、そうなると客観的に貸出の正当性を主張できるのは担保を取って貸した事実ということになるのでしょう。 企業側は、どうしたら銀行受けする決算を示せるのかよく検討をすべきだと思うのです。一生懸命事業に邁進したけど、こうなってしまいましたではなく、ストーリーを持って確り決算説明が出来る経営者がいかに少ないことか。直近決算は芳しくないが、足元の試算表実績では、手を打ったことが奏功していい数字が出ているとか、前向きに融資検討ができる材料を語れば、随分見方が変わると思うのです。 担保は取っているだろう、保証協会は8,000万円まで融資できるのだろうと権利の主張ばかりを繰り返しても仕方がありません。銀行の見方を変える努力や工夫、所謂義務の部分が、経営者には求められているのだと思います。
お礼
詳しく教えて頂いて有り難うございます。 耳の痛いところではありますが、本業から少し離れてでもいろいろ、出来ることに地道に取り組んで行こうと しています。売り上げには結びつけるには、なかなか難しいところです。 相手の見方が変わるよう、アンテナをしっかり立てて頑張ります。 有り難うございました。