いくらなんでもダイヤとニッパーでは硬度が違いすぎます、ダイヤが負けるなんて事は無いです。
ビッカース硬さ:HV換算ではダイヤは7140~15300、人工(模造品の人造ダイヤではありません)ダイヤは2万近いとも言われています。
炭化ケイ素(SiC、セラミックス)2350、サファイァ2300、クロムモリブデンで300程度、チタンで120程度、炭素鋼で250、鉄が180とダイヤから見れば、全然硬さが違います、硬いけどモロイ炭素鋼はニッパーの歯には普通は使いません、使った物も有りますが、無理したら刃先事折れてしまいました。
一般的には、刃先を窒化(液体窒素で冷やして先端部だけを焼きを入れて炭素鋼に近い硬度を出すものが多いのではないでしょうか、安い物はただの焼き入れなので、もっと柔らかく200程度ではないでしょうか?
つまり刃こぼれしたのをダイヤモンド砥石で研ぐことは簡単な事ですが、窒化処理等、素人には無理です、安物ニッパー程度の切れ味にはなりますが、窒化など表面100ミクロン程度の処理なので削ってしまうと切れ味の良い固い部分を削る取ってしまうので、一般的には復活は不可能です、ばらして窒化など特殊な焼き入れをしてもらう事の費用を考えると、買い換えた方が安いと言うだけです。
ですから、基本的に銅線を切るニッパーと、針金を切るニッパーを分けて使用するべきで、本来硬度が高い針金を切る場合はバンセンカッター、かワイヤーカッター(ピアノ線並みの硬度のワイヤーケーブルを切るカッターを使うべきで、特に細い銅線用の精密ニッパーなど、使う事自体が間違いです(ニッパーのカタログには銅線以外は切らないで下さいとあると思いますが)。
お礼
専門的に詳細なご教示感謝致します。結構勉強させて頂き、ありがとうございました。