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フェイズプラグの役割
フルレンジユニットの中央に付いているフェイズプラグは何の為にあるのですか??(フェイズプラグが付いている物と付いてない物がありますが) センターキャップ、サブコーンとは全く別の目的ですか? http://dp00000116.shop-pro.jp/?pid=6456
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フェイズは "phase" のことで、日本語に訳せば「位相」です。「フェーズ」と書く場合もあります。 この部品は、単純に言えば、振動板から発せられる音波をコントロールして、より適切な状態に整えることを目的にしています。フルレンジやウーファーでは文字通り「プラグ状」のものが一般的ですが、ツイーターなどでは振動板の一部を覆うような「カバー状」のものもあります。 センターキャップは、基本的には、ボイスコイルボビンとヨークの隙間にゴミが入らないようにするための「タダのふた」です。 もっとも、センターキャップをコーンと接合する位置を変えると、コーンの剛性などが変化し、高調派歪みの出方が変わることがあります。また、センターキャップを大きくすれば、振動板はコーン型というよりむしろドーム型に近くなります。DynaudioやMAXのウーファーは、ボイスコイル径がかなり大きいこともあって、センターキャップは振動板面積の50%近い大型のものが使われています。 他方で、ボイスコイルボビン自体も振動して音波を発しうるので、キャップでふたをしてその音が漏れてこないようにするという意味合いもあります。逆に、敢えてボイスコイルボビン剥き出しの方が音が良い、と主張しているメーカーもあるようです。 さらに、センターキャップをボイスコイルボビンに直結すれば、巨大なドーム型ツイーターとみなせます。「メカニカル2ウェイ」などと言われるのは、このように接合されたセンターキャップを有するドライバのことを指します。 サブコーンは、このようにボイスコイルボビンに直結された小型のコーンです。要するに、その部分はコーン型ツイーターとして機能しています。 さらに、そうではない(普通の)センターキャップでも、振動する以上は音波を発します。従って、その材質や形状、大きさなどは、音質に影響を与えます。もちろん、本来丸く出っ張っているセンターキャップが潰れたり、逆お椀型になってしまったりすると、本来の音質ではなくなってしまいます。 ----- なお、蛇足ながら。 メカニカル2ウェイ(センターキャップやサブコーンをボイスコイルボビンに直結したフルレンジドライバ)での「みなしツイーター」の役割は、高域特性の改善です。 具体的には、振動板面積が大きくなると、高音が拡散しにくくなって、スピーカーの正面からちょっとズレただけでも高音が大きく落ち込むことになります。つまり、高音の再生には、可能な限り小さなツイーターが適しています(単純に言うと、ドーム型では直径19~25mm程度)。 そこでセンターキャップをボイスコイルボビンに直結してツイーター代わりにする訳ですが、当然、大型のドライバを駆動するには強力な磁気回路が必要なので、必然的にボイスコイル径は大きくなります。 従って、「センターキャップをツイーター代わりにしよう」というのは、しょせん、間に合わせに過ぎません。サブコーンでも同様で、「ないよりはマシ」ですが、単独のツイーターに代わりうるものではありません。 もう1点、高周波の入力に対しては、中心部分だけが高速で(入力信号に追随して)振動し、外周部分は付いていけなくなって、「分割共振」が生じます。これは、耳障りなノイズになるので、メカニカル2ウェイであるかどうかに関わらず、抑えるのが望ましいと言えます。 そこで、メカニカル2ウェイのドライバでは、ツイーター側(センターキャップやサブコーン)はボイスコイルボビンに直結しつつ、ウーファー側(コーン)は接着剤を変えるなどして、むしろ高周波では振動しにくいように調整されることがあります。
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- adenak
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難しい事は抜きにすると、フェイズプラグは球面波に近づける為のもの、センターキャップは高域を補うもの(埃よけもあるかも)でLE8Tのような金属製の物を言ってるのかな。サブコーンも高域を補うものでダブルコーンスピーカーとも言います。FOSTEXの製品ではお馴染みと思います。
お礼
回答ありがとうございます。
- nokata
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chr 様おじゃまします。 Phase Plugの役割はスピーカーユニットの中央部 コイルの部分に起きる干渉による音の乱れや歪を 軽減させる「音の流れのディフューザー」だと思います。 Phase Plugを取ってしまうと音の乱れによる歪音が 増えることから、間違いなくいい音(歪の少ない音)に 貢献しています。 センターキャップは音の乱れを防ぐと供に、Phase Plug では隙間があいてしまい埃がコイル内に侵入するウイークポイント も解消してくれてます。 しかしほとんどの市販ユニットはキャップやコーンの強度不足から 音の乱れを防ぎきれず、高音域に多大な歪を生じさせてしまっています。 サブコーンやメカニカルコーンは高音を補助するためと メーカーは宣伝していますが、メインのコーンもサブコーンも 同じボビンに接着されている構造上、高音再生に寄与することなく 倍音と歪を発生させる悪玉発信体となっているわけです。 ではPhase Plugが最も良い音になるかというと、そうではありません。 無理に空気の流れを補正することと、Phase Plugの表面を空気が 触れることで、わずかですがホーンのような歪を生じさせてしまいます。 余談ですが、それぞれの美点、欠点を検証すると、「埃の入らず、歪まないように 強度を持たせたセンターキャップ」を取り付けることがいい音になる 近道ではないかと思います。
お礼
回答ありがとうございます。
センターキャップやサブコーンと全く別の目的かと言われたら、 全く別とはいいきれないと思います・・・。 全く別なスピーカーもいっぱいあるでしょうが、 似たような働きを持たせているスピーカーもあると思います。 フェイズプラグは、低音~高音をスムーズに聴かせるための部品だと私は解釈しています。 耳障りな音をなくするためのもの。っとでも言うのでしょうか。 フルレンジスピーカーって低音から高音まで1つのスピーカーで 再生するので、どうしても音が荒くなる帯域があるのだと思います。 スピーカーから耳障りな音がでないようにしている工夫なんでしょうね。 昔々のスピーカーで、ナショナルの「ゲンコツ」っというスピーカーがありました。 しかし、その後そのようなスピーカーが主流になることもないです。 名機っと言われる、パイオニアやダイアトーンのフルレンジには付いてませんよね。 なので、見た目のインパクトほどの意味はないと思ってます。 でも、B&Wのスピーカーにもフェイズプラグがついてます。 B&Wの2WAYのスピーカーは、安くても高くてもフェイズプラグがついてます。 しかし、同じB&Wの100万超のウーハーには使われていません。 っということは、高音に影響する。っということではないかと想像します。 http://www.ippinkan.co.jp/airbow/product/accessory/fp.html こんなものまで発売されています。 ここにフェイズプラグを交換したときのお店側の利点がかいてあります。 ここでも、「位相」のことや、「音のつながり」という言葉がでてきます。 10cmくらいのユニットであれば、だまっていても高音は伸びているので、 フェイズプラグが高音を伸ばす働きをしているとは、私自身あまり思いません。 むしろ、ユニットの全体の音のバランスをとっている気がします。
お礼
回答ありがとうございます。簡単に言えばフェイズプラグとは、水道の水の流れを整える「整流器」のような物なのですね。
- HAL2(@HALTWO)
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音波が Diaphragm (振動板) の中央前方部に集束して位相の乱れを生じるのを防ぐための物です。 ただし Energy が集中する場所ですので鳴き (不協響鳴) を起こさない材質の物にしなければならず、その形状も Jet Engione の Nozzle みたいな砲弾型が良いのか球体が良いのかは鳴きの発生による Demerit と相殺されて明確な Merit を見出していないのが現状だろうと思います。・・・Horn の形状に様々なものがあるように理論上の理想形が必ずしも最も良い音を出すとは限りませんので、Phase Plug の形状も時代の変遷と共に様々な形状があります。 Center Cap や Sub Cone は Phase Plug とは全くの別物で、Voice Coil 内側を塞ぐことによって空気漏れ (音が相殺されて能率が低下する) を防止すると共に Voice Coil 内側にも新たな Diaphragm を設けることによる高域周波数特性の拡大や音色 (色付け) の改善を行うものです。 Sub Cone は空気漏れ防止と高域周波数特性の拡大を狙って単純に同系素材の Diaphragm を取り付けますが、Center Cap は Main Cone とは別素材のものを用いることによって高域の音色 (色付け) を調整する役割も担っています。・・・塞いでしまえばその部分に何を入れても良いのですから Horn Tweeter を仕込んだ Coaxial 2 Way Speaker Unit などもありますよね。 Sub Cone も単純な Dome 状の Cap ではなく、Short Hone の形状を持たせて特定の周波数低域に対して能率の改善を狙ったものもあります。 ・・・というわけで Phase Plug は Sub Cone や Center Cap とは別の理論 (手法) で採用されているものとは言えるのですが、音質改善を目的にしているという点では目的は同じです。 素敵な Audio Life を(^_^)/
お礼
回答ありがとうございます。どれも音質改善という点では同じですが、改善の際の方向性がそれぞれ違うのですね。
- NYLONACE
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同じ物だと思います。音作りの方法の違いだと思います。 ご存知かもしれませんが、フェイズプラグ、センターキャップ、サブコーンの後ろに コイル(電磁石)があります。コイルの振動をコーンに伝える為の部品です。 どうせならこの部品でも音作りしようという趣旨だと思います。 製品にかけられるコストや音作りの方向性によって作り手が選択してるだけだと思います。
お礼
回答ありがとうございます。なるほど音作りですね。
お礼
回答ありがとうございます。とても興味深い話です。