- 締切済み
生命科学者の柳澤桂子さんの病気について
今から10数年前に、確かNHK特集の番組ではなかったかと思いますが、生命科学者の柳澤桂子さんが30代の頃より、原因不明の難病にかかり、研究者の職も止めざるを得なくなり、自宅で寝たきりに近いような状況になりながら、数々のエッセイ集等の著作を出されるようになり、生命科学者としてではなく、難病に苦しみながらの体験をもとにした、様々な思いの著作が世間に知られるようになった経過を特集した番組がありました。 その後、2005年前後ではなかったかと思いますが、NHKのBSで、元気になった柳澤桂子さんが、有名な禅僧の方と対談された番組が放送されました。あれっ、柳澤さんの病気は、あちこちの大学病院で様々な検査・治療を受けて、原因不明のまま、自宅療養に追いやられていたはずの難病であったはずだが、あの病気は治られたのかなぁ、と思っていたら、その番組の中であったか、他の本で知ったのか、はっきりしないのですが、NHK特集で放送された柳澤さんの病状をテレビで見ていた金沢の小児科医の方が、「柳澤さんの病気は、脳幹の病気であり、アメリカでは治療法が確立されており、同じ病気を有する患者さんの家族会もできている…。」と連絡され、以後、自宅以外は外出もままならなかった柳澤さんの病気が快方に向かった…とのことでした。 ここで質問させていただきたいのは、柳澤さんの病気は、脳幹のどのような病気であったのか…ということです。全国津々浦々に放送されるNHKの番組の影響力は本当に大きいなあ、と感じると共に、全国には、必ずどこかに誰かが、人の苦しみを真に理解する人がいるものだ…とそんなことも感じたものです。柳澤さんは、確か30年以上に及ぶ「原因不明の病気」で、最後には、医師から、「貴方の心に問題がある。心因性のものである。」と柳澤さんは、お叱りを受けたようなことを番組の中では言っておられました。それが、テレビを見ていた金沢の医師のひと言で、苦しみのトンネルを一気にくぐりぬけたことになります。 質問とは関係ありませんが、番組の中での柳澤さんの何気ない言葉が、非常に印象に残っています。「この世は、分子の濃淡が違うだけである…。」 この言葉を聞いて、はっとしました。いかにも生命科学者らしい言葉ですが、彼女の言葉から、次のような思いが湧きました。 いつか、人間が原子、分子を自由に操ることができる技術を手にした時、それは、この世の摂理を知った時ともいえるのかもしれませんが、人間は、人間の形のまま「いのち」を保つ必要がなくなるのではないか、その時、意識だけの生命体に変わっていくのではないか、そして、現在の地球の人間より先に、このことを実現した生命体が既に、この宇宙に存在していて、仏の掌の上であくせくする人間達を、じっと見ているのかもしれない、いわゆる「お天道様が見ている…」というのは、真実かもしれない…、だから、誰にも見られていないから悪いことをしても大丈夫…は完全に間違っている…、そんな考えを一瞬、抱き、その考えが現在まで変わることはなく、非常に印象深い番組、言葉でありました。 柳澤さんの人生を狂わせた「病気」が、柳澤さんの人生に深みを与える、世俗の煩悩のような何かから解脱させた「病気」でもあったのかもしれません。その契機を与えた、金沢のお医者さんと、人間の苦しみを助ける「医学」に心から「畏敬」を感じざるを得ないのです。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
みんなの回答
- Lenova2012
- ベストアンサー率19% (65/341)
柳沢桂子さんの般若心経解説は、その通りかもと思いました。物理学者ゆえに感じるものが有るのだと納得しています。宇宙という存在は誰でも有るとお考えでしょうが、その実態は有る様で無いのです。つまり全ての物が宇宙のチリ(ガス)で構成されているのです。新しいものが生まれ、古い物は消滅していきます。この摂理を分かったのはさすがだと思います。ご質問の病気についてはわかりませんが、どうせ人間は宇宙のガスとなって消えていくのです。個人情報については、せんさくする意味がないと思いますが。
お礼
ご回答ありがとうございました。私の質問の主眼は、柳澤さんの、脳幹の病気事体にあります。30年もの長きにわたって、何故、いくつもの大学病院等で原因がわからなかったのだろう…、そんな意味もあります。 私自身が、脳科学に興味を抱いているためです。人間の存在の核心は、脳にあり、脳の情報制御も究極は、原子、分子の動きの変化…でしょうから、いつか、原子、分子を自由に操る技術を手にした時、必然的に「脳」という入れ物は不要になり、「意識」だけの生命体に変わっていくであろう、と考えているのです。 「脳」に原因がある病気で苦しんでいる患者さんは、たくさんおられると思います。精神病の患者さんの意味に限定されません。「脳」のメカニズムを追求することが、人の苦しみを助けることにつながるであろう…という考えからの、病気の仕組みを知りたいという意味の質問です。
補足
補足しますと、私は、柳澤さんについては、テレビで見た範囲のことしか知りません。柳澤さんの般若心経解脱…は何も知らない人間なのです。純粋に、病気の内容が知りたかったのです。