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「戦略」的互恵関係と「戦術」的互恵関係
近年、外交関係では、戦略的互恵関係という言葉が、しばしば使用されています。 ところで、戦略の対は戦術ですね。 したがって、理論的には(屁理屈的には)、戦術的互恵関係もありえる、と思います。 しかし、その言葉は見たことがありません。 なぜ、存在しないのでしょうか?
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もし「戦術的互恵関係」と言ってみても、言葉遊び、あるいは説明抜きには理解されない独自定義(「俺様定義」と言うこともあるらしい)だからですよ。 戦術的互恵関係という言葉を遣いたいなら、まず曖昧な意味で使われているらしい戦略的互恵関係を定義し、それについて戦術的互恵関係を定義し、その二つを違うものとして述べる必要があります(同じ意味と定義するなら言い分けるのは不要)。戦略的互恵関係の下位概念でもいいし、対立概念でもいい。 戦略的互恵関係の定義をはっきりさせるだけでも大変です。いろいろな人がいろいろな意味で使っている実績があり、これからもそのようにさまざまに使いたい人もいます。そういう人々を説得して、戦略的互恵関係と言っただけで、意味が明快に定まるようにしないといけません。 それはあまりにも大変な割にメリットは少なそうなので、今のところやろうとする人はほとんどいません。ましてや、その後に戦術的互恵関係を定義して周知するまでやる人はいないわけです。 ただし、論文などなら、定義して遣うことは自由です。多用する概念には、論文内だけの仮の定義をした単語を使うことは、よく行われます。
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軍事用語でいう戦術とは作戦の対象を軍備施設とか軍隊を直接攻撃することで、戦略とは軍事施設や軍隊を攻撃するのではなく軍需工場とか発電施設等を間接的に軍を攻撃することを指します。今回よく中華人民共和国や大韓民国に対し使われる戦略的互恵関係は尖閣諸島や竹島の問題を直接問題視せず、問題を棚上げして他の関係を損なわず重視しようとする事で、戦略的互恵関係という言葉が使われるのです。
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回答ありがとうございます。 <戦略的互恵関係は> <問題を棚上げして> ということですね。 仮に、戦術的互恵関係という言葉を無理やり使うと・・・・・、 何が何だかわからなくなりました。
こんにちは。 〉ところで、戦略の対は戦術ですね。 ちょっと違います。 戦略は『目標』で、戦術は戦略を達成する為の『手段』です。 ですからそのような言葉が見付からないのですよ。
お礼
早急な回答ありがとうございました。 2つの言葉の関係を、私は安直に対として考えていました。 しかし、指摘して頂いたように、目標と手段との関係としてとらえると、単なる対としては考えらえれない、こともありますね。
お礼
早急な回答ありがとうございました。 <戦略的互恵関係の定義をはっきりさせるだけでも大変です。> 私も、この戦略的互恵関係の言葉の意味を探っていた際、感じたことですが、意味が多岐にわたり、ほとんどの人が納得している、一般的な・統一的な意味、すなわち定義が、わかりませんでした。 この整理されていない状態で、戦略的互恵関係という言葉を、持ち出すことはできませんね。 守備範囲の広いcozycube1様には、多方面でお世話になっています。