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おしゃもじの伝説
埼玉県久喜市江面にある「社宮司」という小さな神社があります。昔から伝わるという、伝説があるそうですが、ご存知の方、教えてください。「しゅもじ」にまつわる伝説で、おしゃもじで、百日セキが治るという話です。
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「社宮司社」について述べているHPがありましたので、貼っておきます。 http://www.sinyokohama.co.jp/jyakotu/kanagawa.hudoki.htm そのくだりを抜粋しますと > 咳の神 >(1) 社宮司社 > 俗称「おしゃもじさま」である。風邪・喘息・百日咳などで咳に悩む人が >この社に上げてあるおしゃもじを持って帰り、喉を撫でると効き目があるといわれる。 >快癒すると今度は二本にしてお礼する。この神は社宮司、社宮神、遮愚璽、杓子、 >舎句子、石護神、赤口神などと色々に書かれている神である。 >社宮司は音が杓子と似ているので「しゃもじ」に転じたので、このような様々な字で >表現されているものであろう。 > 社宮司社は武蔵国を東限とし尾張・伊勢・飛騨の各国を西限とする地域に分布し、 >武蔵・相模の両国には四十社に近い数が見られた。御社宮司の祭は諏訪大社の >重要な行事とされていることから知られるように、信濃国の諏訪大社の信仰圏内に >この神が分布している。 とあります。 おそらく埼玉県久喜市江面にある「江面社宮司社」もその一つでしょう。 その「江面社宮司社」を取り上げたHPも見つかりましたので、貼っておきます。 http://blogs.yahoo.co.jp/sunekotanpako/31131684.html その中で、(また抜粋ですが) >『地図で見る久喜の民俗』によれば、 >《宮内さんの分家何代目かの善右衛という方が六部にでられ四国へ行かれた帰途、 >この社宮司様をたずさえてきたと伝えられる》とあり、石塔の側面には >「享保五年九月吉日 宮内富秋建之」と刻まれているそうだ。 > 例祭は4月で、子供の病気、咳、百日咳に効験ありといい、 >「おしゃもじ」をお借りし、病気が治ると「おしゃもじ」を2個返す風習がある。 >また、社宮司に供えられた麻で細い縄を作り、首にかけると病気にならないという。 > 社宮司→シャグジ→シャモジとなり、社宮司は石棒などを祀る石神(いしがみ)で >あるところから、セキジンと音読みされ、咳神となったものか。 >麻縄に関しては、なにか深い理由があるのであろう。 >例祭が4月というのは注意すべきだろう。 > 問題は、なぜ宮内善右衛氏が社宮司をわざわざ四国からの帰途持ち帰ったか、 >ということだ。何にもないところから、突然、何ものかが自然発生すると >いうことは考えにくい。おそらく、あらかじめ善右衛氏に、あるいは江面村一帯に、 >もしかすると現在の久喜市一帯に社宮司信仰といったものが存在していたのではなかろうか。 とあり、上段の言い伝えのくだりと一致します。 なお、このHPではさいたま市大宮区天沼町一丁目(旧、大宮市大字上天沼字熊野耕地)にある 天沼神社と、ここに祀られている石神社のことも述べられており、 >石神社にはつぎの言い伝えがある。 >《天沼村の弥兵衛の子供がクチムキ(百日咳)にかかり治らなかったので、 >石神社に病気平癒を祈願したところ、枕元へ金の竜が杓文字を持って現れ、 >二十一日間日参すれば、病は治ると言った。弥兵衛はこのことばを信じ、 >懸命に祈願すると、不思議にも子が全快したので、御礼として杓文字を奉納した。》 「江面地区にはかつて天沼という沼があったという」記述もこのHPに載っていることから 上記の言い伝えが、質問者さんの求められている伝説ではないかと思います。 いかがでしょうか。
お礼
多いに参考になりました。HPまであるとは知りませんでした。本当に感謝します。