こんばんは。
審判団の声や、そのやり取りをTVで流す必要は全くありませんし、絶対してはいけないと思います。
ラグビーの場合は特別の事情があるだけです。
ラグビーは、松尾さんや大八木さんの同大時代からずっと見ていますが、昔は必要なかったです。どのスポーツでも。アメリカンフットボールでは必ずファールがあって、観客に伝える必要があるときはマイクを主審が使いますね。相撲での「物言」の後のアナウンスと同じです。
ルールが複雑で分かりにくいラグビーの場合は、流すことによって、見てる方にルールを理解してもらうというのが一番の目的です。それが、底辺の拡大や競技者人口の増加につながります。
副音声でルール解説をずっとしている時も多いですね。すごく分かりやすくて副音声で聴くことも多いです。半世紀近くラグビーを見てきた私ですらそうですから、今の若者や子供たちには「ラグビーを知る」大きな手助けになると思います。
ラグビーはルール改正も、非常に多いスポーツです。ルールが分かれば、ますます面白くなっていきます。逆に分からないと見てるほうが混乱することにもなります。
サッカーはオフサイド以外はほとんど難しいルールがありません。オフサイドも慣れるとすぐ分かります。
ただ、サッカーの場合は大きな試合では応援の声で選手同士ですら「声が聞こえない」ことが多々あります。審判団の意思疎通のためのインカムです。多分、国際試合やサッカー先進国のリーグの試合で使われていると思います。少年少女のサッカー試合では「不要」なものです。あくまで補助的なものです。
ラグビーは体と体のぶつかる激しいスポーツです。全選手が審判に従うことによって成り立ちます。
サッカーの審判は「黒子」のようなものです。「目立たない審判」ほど、「試合を頻繁に止めない審判」ほど、優れた審判と言われます。いわゆる「試合のコントロール」ですね。
試合のゲーム自体を楽しむという本来の目的からしても、サッカーでは審判団の声を流すということは、今まで議論になったこともないし将来もありえないことと考えます。
色々なテクノロジーが発展していって、スポーツが色々変化していきますが、それによって「本来の魅力」を逆に失ってしまうことも多々あります。「ビデオ判定」とかで試合が止まるのもどこか興ざめしてしまいます。個人的には、「シンプル」なのが一番いい思っています。選手もファンもそれを望んでいるような気がします。「ゴール判定システム」も、一人のファンとしては「サッカーらしくない」って感じます。
野球では、副音声でアナウンサーや解説者の声のない、球場の「音」だけをを流すことも多いです。本来のスポーツ中継は、「その場の雰囲気や試合の流れ」を伝えるのが正しいと思います。サッカーでもしてほしいとは常に思っているのですが。そういうサッカーファンも多いです。あえてTV音声を消して観戦する方もたくさんいます。こちらの方は近いうちに採用するTV局出てきそうです。