まず女性の~という括りは今や無意味かもしれませんね。
確かに初代…になる価値はあるかもしれません。
でも現状国政の世界に加わっている女性議員は、今の政治状況で自分が初代女性宰相になることはおそらく望まないでしょう。
前々回の民主党勝利の総選挙、そして前回の自民党反転攻勢の総選挙。2度の衆院選において、能力は評価されても見合う露出度がなかった女性議員はあらかた淘汰されてしまいました。今残っているのは、元職がメディア関係者やそのメディアに顔が知れている半タレント議員のような女性ばかり。女性蔑視の意味でなく言わせてもらうなら、各政党が用意した客寄せパンダの女性議員ばかりが生き残ってしまっている印象です。
もちろん、任期中に政務経験を重ねて能力を高めればよかったのですが、その最初の機会であった民主党連立政権がご覧の通り。顔を売る人、名を売る人はいましたが、政策を売りに出来る女性議員は結局1人も生まれることはありませんでした。
※これは現生活の党党首の民主党所属時に打ち出した「一年生議員は政務に携わらず勉強会」の方針も影響しているのは否定出来ませんが。
今回自民党は最高幹部クラス(こう書くと何だか893のようですが)に野田聖子氏・高市早苗氏を並立させる形で起用しています。もちろん、次期参院選のためという側面が第一でしょうが、今の衆院参院双方の顔ぶれを見る限り、自民党に限らず野党も含めて、過去の政務経験を語れる女性議員の数少ない生き残り…という扱いなのでは、と思われます。
その意味では女性議員としては珍しいほど政務経験も閣僚経験も豊富に用意されながら、その経験をまったく活かすことなく前回選挙で落選した田中真紀子氏というのは、相当違和感のある女性議員なのでしょう。自民党時代・民主党時代含め、あれほど閣僚ポストを(それも複数職)得られた女性議員はまずいません。外相・文科省も経験して、閣僚経験に限れば次は財務相かそれこそ”首相”しか残っていないくらいのチャンスだったのですが…議員の椅子そのものが政治経験ではなくあくまで”パパから引き継いだ地盤だけ”だったのが災いしたのでしょう。
女性首相誕生の前に、まず女性議員自身が”自分の色”を持つべきでは、と思います。結局のところ、今回安倍自民党が総選挙で勝利し、野田民主党が敗れた…民主党に確固たる”政治カラー”がなかったのが原因かもしれません。世間に公表できるほどの独自カラーを打ち出す…そんな女性議員が現れれば、意外にその議員が初の女性宰相に一番近い存在になるかもしれませんね。
(どこかの女性県知事がお遊び半分で政治思想を掲げて徒党を組み、総選挙を戦って大負け扱きましたが、きっと選挙民をナメてたのでしょう。聞こえのいい政策で票を集めた民主党圧勝劇の幻想を3年も引きずってしまっては…それもその亡霊にも等しい小沢一派を引き入れてしまっては、あの結果も自明の理といったところでしょうか。あの方に限れば宰相の器ではそもそもなかったのですが)
お礼
そうですね。稲田さんがいいです。 フェミは絶対ダメです。 どうもありがとうございます。