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国公立大学法人化
こんばんは。 国公立法人化が問題になっているようですが国公立大学が法人化されるとは事態なのでしょうか?そして法人化されることによるメリット、デメリットについても教えてください。よろしくお願いします。
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国立大学の法人化は、行財政改革の一環で構想されているものです。 国の定員と支出を削減することが、その根幹にあるため、前出の方の説明のように、自主財源を確保できない大学は生き残れないと言う構造になっています。 法人化後は、大学の経営上の直接責任を国が負えなくなりますから、法人の責任で運営することになります。 そのために経費の削減には、大部分(7割以上)を占めている人件費を削減するしかありませんから、教員1人あたりの学生数を増やして私学並みにするか(学生定員は簡単に増やせない仕組みのため、教員を減らす。=サービス低下。)、または、足りなくなる分の負担を保護者が負担(学費の値上げ)するかしか、現実的な選択肢は残らないことになりますね。 現に、国の財政当局(財務省)は、国立大学の学費を私学並みにすることを画策しており、入学金と授業料が隔年で継続的に値上げされているのが、その一環です。 また、これから法人に支出される運営費交付金においても、現状維持ではなくて、毎年の定率削減も予定されています。 この方向性は、法人化されなくても進んでいた方向ですが、法人化されることによって、更に加速すると言えます。 どちらに転んでも、将来お金になる分野に合格された方は別として、受験生や保護者にとって、学費の負担増に繋がっていくような話ですから、あまり良い話ではないですね。 一つだけメリットをあげれば、民間的経営感覚の導入により「職員の窓口の愛想だけが少し良くなるかも??」といったところでしょうか。
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知人から聞いた話です。 大学あるいは個別の研究がどのようにして評価されるのか、評価方法や評価者が公開され公平性が保障されない限り、デメリットが大きいと予想されます。 デメリットの例を挙げます。 ・企業の利益から遠い分野には予算がつかなくなり研究ができなくなる。 またマスコミ等の耳目をひきがちな研究(たとえば医学でいえば遺伝子や癌、心臓病、脳など)に予算が集中し、その他の基盤的研究が行えなくなる。 ・全国でも数か所にしかない特殊な器具・機械、貴重資料を使う研究の場合、現在は原則として他大学にも貸し出したり使用を許可していますが、他大学に先を越されたくないとばかりにこれらを独占する大学が出てくる。 ・結果、全体として研究の質が落ちるので、優秀な人材が日本の大学に見切りをつけ国外の研究機関に出て行ってしまう 現在、すでにこうなっている分野もあるそうです。 メリットについては他の方におまかせします。
- rikey
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簡単に言えば大学が商売になるってことです。現段階の大学では儲からない哲学や文学をちゃんとやってます。 そうゆうわけで東大、京大、阪大とかのレベルの高い大学にはそれなりに金が入りますが、地方のそんなにレベルの高くない大学には金が入らなくなって、基礎研究やら、哲学やら文学やらに金をかけられなくなります。 哲学、文学を学ぼうと思えば東大、京大だけしかなくなる時代が来るかも知れません。
- unos1201
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法律の施行前の文部科学省の発表を参考に載せました。 実際に独立行政法人になると、メリットは競争原理による教育と研究の活性化です。 デメリットは落伍者の発生と大学の崩壊するものが出ることです。 教員も継続雇用を希望するか、別の就職口を探すか迫られます。私立の大学と同等の状況になるのです。 実績に応じ、予算を要求し、科学研究費等の評価が厳しくなるので、基礎研究が弱くなるかも知れません。 少子化も影響し、やがては大学が縮小化されるので、今後大学の選別化が進むことが予想され、これがメリットであり、教育にかかる税金を有効に利用するという原理が生かされます。 しかし、ノルマをこなすことにより、研究の実績が評価されるので、時間のかかる研究にはマイナスの方向に評価されがちなのはデメリットでしょう。