- ベストアンサー
手厚い碁、とは、どんな碁なのでしょうか?
タイトルの通りです。 『手厚い碁』とは、どういった碁のことを言うのでしょうか? 単に、地に辛い碁の逆という訳でもなさそうなのですが。 よろしくお願いします。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
プロ棋士でも人によって解説の仕方,碁形から見た評価は分かれると思います。 それ程漠然とした用語なのです。 私の解釈ですが,複数の目的,目標を持った手が打たれることかと思います。 自陣の弱点を補いながら相手の弱点を狙う,地を囲いながら外勢を張る,自石の眼形を確保しながら単に活きを図るだけでなく,相手陣への打ち込みを見たり,ヨセで得を図るなど,多目的の手を打ちつつ自陣の形を整えるなど,一石二鳥・三鳥の手が打てる人の棋風を指し,そのような手を厚い手というように思います。 自分の打った碁を反省し(出来たら棋譜を付けながら打つ)負け碁の悪手を見つける・・・薄い手を発見する。勝ちを決めた手=好手を見つける・・・厚い手を発見することが,囲碁上達に欠かせません。 プロの解説付き棋譜を盤上に並べることも,上記のような厚い手,手厚い棋風を身につけるのに大いに役立ちます。 アマの打ち碁でも,途中盤面を見て,どちらが手厚いかが見分けられるようになれば相当な腕前です。 手厚く打つ為には,大局観を身につけることも大切です。 大局観を誤らない人が,手厚い棋風の打ち手とも言えます。
その他の回答 (1)
- fujic-1990
- ベストアンサー率55% (4505/8062)
日本棋院刊「新・早わかり 用語小事典」によると、 (1)形が厚い 眼形や味に不安のないしっかりした石 (2)外勢が厚い 外勢が強固で、周囲への威力を発揮する形 (3)碁が厚い 形成が有利 NHK杯の対局などを見ていて、解説者から「手厚いなぁ」とかいう感嘆の声が出ているときは、しっかりと石を繋いだり、そこで眼形を確保したりしていることが多いように感じられます。 つまり、ふつうに「手厚い碁」と言ったら、眼形が豊富で、攻撃されやすい石(薄み)がないように打つ碁だろうと思います。 「地に辛い碁」の反対は、「厚みを活かした碁」でしょうか。 この場合の「厚み」は(2)ですね。 厚みを使って、相手の石を辺側に押しつけて、最終的に中央部に大きな地を持つようになる場合が多いようです。 しかし、それを「手厚い」とは言わないように思います。 「黒は地に辛く打って、白は厚みで勝負しました」とかいう解説は聞きますが、「手厚さで勝負」とは言ったのを聞いたことがありません。 「地を確保するために、手厚く打つ」場合だってあるんだろうと思いますね。 鳩が豆を食い散らかしたようにアチコチに打って、アチコチに薄みができたら、地を確保できませんから。
お礼
>NHK杯の対局などを見ていて、解説者から「手厚いなぁ」とかいう感嘆の声が出ているときは、しっかりと石を繋いだり、そこで眼形を確保したりしていることが多いように感じられます。 世界一、熱い男(手厚い碁を打つ)と言われるのが、関西棋院の今村俊也九段のようですね。(この先生が勝つときは、大抵、全部の石がつながっている、と。) >「地を確保するために、手厚く打つ」場合だってあるんだろうと思いますね。 これ、趙治勲先生の碁ではないでしょうか? (もの凄く“地に辛い”のに、なぜか“手厚い碁”? 死んだはずの石が生きてくる、というか・・・?) >鳩が豆を食い散らかしたようにアチコチに打って、アチコチに薄みができたら、地を確保できませんから。 薄みのない碁、といった感じなのでしょうか? 御回答、ありがとうございました。
補足
関係ないんですけど、 日本棋院刊「新・早わかり 用語小事典」 を、購入してしまいました。 (空いた時間に、眺めていると、結構、面白いです。^^)
お礼
>プロ棋士でも人によって解説の仕方,碁形から見た評価は分かれると思います。 それ程漠然とした用語なのです。 これは、級位者の私のような者でも痛感します。 (解説、というよりも、「私なら、こう思う(こう打つ)」といった感じのような・・?) >プロの解説付き棋譜を盤上に並べることも,上記のような厚い手,手厚い棋風を身につけるのに大いに役立ちます やはり、棋譜並べは、重要なんですね! (つい、手筋一辺倒に走りがちです・・・汗) >アマの打ち碁でも,途中盤面を見て,どちらが手厚いかが見分けられるようになれば相当な腕前です。 早く、そうなりたいです。 まだまだ、算数の段階で、高度な数学を理解するのは、無理ですね。(^^; 御回答、ありがとうございました。