一般に、大統領というのは権限を持っていません。
権威を持っているだけで、簡単に言うとタダの飾り
です。
ドイツなどがその例です。
仕事は、首相がやります。
米国はむしろ例外です。
英国や日本のように君主がいる国では、大統領の役割は
君主がやりますので、大統領を置きません。
首相だけ、というのが普通です。
”そもそも大統領が居れば首相は要らないと思いません?”
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じゃあ、大統領が仕事をやればいいだろう、と思えますが
それにはそれなりの理由があります。
大統領というのは象徴です。
だから仕事はあまりやらないほうがよいのです。
仕事をやると、どうしても味方や敵ができます。
国家、国民の象徴なのに、それに味方や敵がいる
というのは、都合が悪いのです。
政治からは超然とした存在、というのが必要なのです。
つまり、権威と権力を分け、権威を持つのは大統領で
権力は首相という具合に分担するのです。
こうすることによって、国民の分裂を防いだり、力が
一人に集まることを少しでも防ごうとしているのです。
こういうのは理論というよりも、経験上必要性が認め
られた結果設けられているのです。
じゃあ、米国な何なんだ、と思うでしょう。
あそこは、歴史もない寄せ集めの人工国家です。
人種も宗教もバラバラです。
そういう国では権威も権力も持っている強力な指導者が
存在しないと国をまとめられない懸念があるのです。
ロシアもそうです。革命で国民がバラバラになった
ので、権威と権力を併せ持つ強力な指導者が要請された
結果です。
お礼
詳しくありがとうございます★