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人間は体重の何%を失うと死亡するのか?
世の中には、驚くほどのダイエットをして体重を半分くらいに落とす人が居ますが、そもそも、人間は体重の何%を失うと死亡するのでしょうか?
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一律に体重換算で何パーセントというものではありません。肥満症の人が、その月で10kg体重を落としても、50kg落としても、それだけで一律に死に至るわけではないのです。そもそも、体重が死ぬ目安ではないですから・・・。 通常は、体重ベースではなく、体組成全体において何パーセントの体脂肪率があるかによるケースが多いです。 基本的には、体脂肪率がおよそ2ケタ(正確には12%以上)なければ、痩せすぎとなります。 10%を切ると、食生活や運動などにおいて常にしっかりした管理を行う人がいなければ、病気にかかりやすくなります。また、適正な食事と、筋肉量が維持されていなければ、体温調節不良などの症状に繋がることがあります。 何故か?体脂肪というのは、体に貯められたエネルギーの塊です。 この体脂肪には、燃焼させることで運動や熱を発生させる力になるだけにとどまらず、実を言えば体から熱が逃げるのを抑える効果もあります。即ち、熱の発散を減らす効果があるのです。 だから、太った人は、ちょっとした運動で汗が噴き出てきます。それは、体幹部の熱が脂肪によって外にほとんど逃げないためです。その割に、体重を支える筋肉もそれなりにありますから、熱量も多いため、発汗に繋がるのです。 そのため、脂肪が一定以下になると体温調整にエネルギーを大量消費するようになるため、体脂肪がより減少したり、筋組織など本来脂肪を消費し、熱を生み出す組織まで、エネルギーとして代謝に使うようになるのです。その結果、免疫力が低下し、普通の人なら発症しないような常在細菌でも病気を発症するなど、命を脅かすケースが増えるのです。 ちなみに、200kgある人が、60kgに体重を減らしても、それが体脂肪を燃焼させ代謝を増やし、体脂肪率15%程度まで落としただけなら、死にはしません。これが、仮に500kgあろうが、1tあろうが同じです。 ただし、40kgで体脂肪率10%の人が、5kg落として、体脂肪を5%以下にすれば、栄養失調から来る免疫の低下と病気による死というケースもあります。 いかがでしょうか? 即ち、一律何キロではなく、何パーセントの体脂肪率に対して、適正な体脂肪率を目指しているかどうかで決まります。尚、これはあくまで、質問に対する回答であり、一般の体重、体調管理において体脂肪だけを管理すれば健康的であるという意味ではありません。 病気という意味で言えば、一日に最低限必要なすべての栄養素が断続的でもある程度安定的に取れなければ、各種欠乏による症状が出ることがあります。そのため、一種類の食品を食べて痩せるといったダイエットは、避けた方が良いです。
お礼
体脂肪率がポイントなのですか。以前、断食自殺した人の記録を読みましたが、確か、体重がかなり減少していたように思います。そのような記事が頭にあり、体重減少と死亡原因を結びつけたのですが、実に、詳細な解説で、体脂肪率が死亡原因にかかわっていることが理解できました。ありがとうございました。