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【腫瘍マーカー】偽陽性の理由(CRPの上昇は無し)
- 現在喀痰検査の結果待ちですが、腫瘍マーカーは炎症反応やその他呼吸器疾患でも偽陽性になることがあるそうです。胸部レントゲンでも問題がなく、腫瘍マーカーも偽陽性と言う事で悪性の病気ではないと願いたい所です。
- 炎症反応でのマーカー上昇という事は、同時にCRPの上昇も見られると考えられますが、CRPが低値の場合は炎症反応が考えにくいと言えます。
- 腫瘍マーカーが上昇するような呼吸器疾患で、CRPの上昇とは関係ないものはありますが、具体的な例は不明です。また、呼吸器の低下と腫瘍マーカーの上昇は長引く咳による結果の可能性も考えられます。
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まずは、腫瘍マーカーとは、何か? ということを理解しなければなりません。 腫瘍マーカーは、マイクロアレイ血液検査(自由診療)という 特別な検査を除けば、がんが出した物質の濃度を測るものです。 濃度を測るので、基準値より高い・低いということが問題であって、 検出された・されなかったという絶対的なプラス・マイナスが 問題になるわけではありません。 なぜ、検出の有無ではなくて、濃度なのか? それは、がん細胞は、もともとも自分の細胞になるはずが、 トラブルでがん細胞になったものなので、もともとも正常細胞の特徴の 多くを引き継いでいます。 がん細胞が出す物質もそうなのです。 つまり、がん細胞が出す物質は、正常細胞も出すのです。 だから、検出の有無ではなく、濃度なのです。 人には、それぞれ個性があります。 細胞にも個性があるのです。 なので、その物質を多く出す人、少なく出す人がいます。 その結果、がんになったのに、濃度が低い人、 がんではないのに、濃度が高い人が出てきます。 たとえば、ある基準値を超えても、がんである人は60%、 がんでない人は40%というのが、現在の腫瘍マーカーなのです。 逆に基準値をちょっと下回った場合には、がんであるひとは30%、 がんでないひとは70%という具合に、 腫瘍マーカーが正常値だったからと言って、安心とは言えないのです。 腫瘍マーカーとは、その程度のものでしかありません。 だから、腫瘍マーカーだけで、がんかどうかを決めるということを しないだけでなく、いくつもの腫瘍マーカーを組み合わせることも 普通に行われています。 なので、腫瘍マーカーの濃度が高い・低いという論議をしても、 意味がないのですよ。 では、なぜ、腫瘍マーカーの検査をするのか? それは、血液を採るだけの検査で、簡単であること。 検査の価格が安いので、やりやすいこと。 腫瘍マーカーの1回の値は、価値が低くても、 定期的な検査値は重要な指針になること。 (検査値が、検査ごとに上昇しているというのは、 がんがある可能性が高いということ。 逆に、高値でも変動しないならば、がんの可能性は低い) 最初に述べたマイクロアレイ血液検査は、自由診療なので、 1回10万円ほどかかります。 ですが、陽性とでれば、がんである確率は95%以上。 陰性となれば、がんでない確率は90%以上 と言われている感度の高い検査です。 これは、がん細胞が出す物質の濃度を測るのではなく、 がん細胞があることで変化をする免疫細胞を調べる検査です。 この検査の欠点は、どの部位のがんがあるのかわからない ということ。 消化器系のがんの反応しかわからないこと。 (乳がん、肺がん、子宮がん、卵巣がん、前立腺がんなどは わかりません) http://www.kubix.co.jp/business/diagnosis/index.html ご参考になれば、幸いです。
お礼
コメントをどうも有難うございました。 腫瘍マーカーというものに対する考え方がよくわかりました。 「がん細胞が出す物質は正常な細胞も出す」という一文、 とても納得しました。 よくわからなくて困り果てていたので、 rokutaro36様からのコメントがわかりやすくて 大変参考になりました。 本当に有難うございました。