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「死刑台のエレベーター」について
「死刑台のエレベーター」という洋画についてですが、レビューなど読んでみると名作と名高いようですが、良さがさっぱり分かりませんでした。あの映画の良さはどこにあるのでしょう?楽しめなかったのが悔しいので、どなたかぜひ教えてください。
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『死刑台のエレベーター』は、「名作」というか、「ヌーベルバーグの代表作品」という位置づけかと思います。例えば「風とともに去りぬ」や「ローマの休日」を「名作」とするなら、そういう「いわゆる名作」を「否定」して「新しい波(ヌーベル・バーグ=ニュー・ウェーブ)」を起こしたという作品群のうちのひとつとなると思います。 といっても、今では、「ヌーベルバーグ」も、いぢわるな人たちからは「退屈きまわりない」と一蹴されるくらいですから、質問者さんの感想はあながち特殊ではないと思われます。最初は「かっこいい!」と思った携帯電話が、スマホが出たいまでは「ガラケー」と言われて馬鹿にされているようなものだと思います。 とはいえ、実際のところ「死刑台のエレベーター」はそんなにつならないわけでもなく、普通の犯罪サスペンス映画だと思います。おそらく、あの時代において、「犯罪サスペンス」、ひいては、「犯人側が悪」という事自体が新しかったのではないかと思います。ちょっと前までは、映画なんて、「正義のガンマンvs極悪インディアン」という西部劇隆盛の時代だったわけですからね。 それから、カラー映画が可能な時代にあえて白黒で撮影したというのも、「格好良さ」だと思います。「ブラック&ホワイト」はクールですものね。そして、恐らく初めて「ジャズ」を映画音楽に使った映画ではないかと思います。「ジャズ」も格好いいですものね。 というわけで、「感動」とか「ヒューマニズム」があるのが「名作」だとすると、あえてそういうのを排除したような「冷静な格好良さ」、が、こういう映画の評価された部分かと思います。 ちなみに、ヌーベルバーグの源流は、「裕次郎映画」だという説があります。中平康監督の一連の裕次郎作品がヌーベル・バーグの旗手である、フランソワ・トリュフォーらに多大な影響を与えたというのです。ま、つまりは、「太陽族」のように、「金持ちで悪」を主人公にして、最終的には、悪ゆえに滅びるんだけど格好いいのだという美学が、ヌーベルバーグでも根底に流れているのだと思います。
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こんにちは。 NO1とNO2のお二方が上手に説明しておられるので、 別段、私が口を挟む必要もないのですが、好きな映画なので一言。 この映画の何処が面白いのか? これは言葉で説明するのは無理なのです。 観る人の感性に頼るしかありません・・・。 別にあなたの感性云々を言っているのではありません。 私にはつまらない映画でも、あなたには面白い場合もあります。 ことほどに個人個人で感性は多様です。 そして年齢と共に感性も変わります。 つまらない映画を無理に面白く観る必要はありません。 私は映画の観方はそれで良いと思っております。 オスカーを何本も受賞している映画でも、 私にとってつまらない映画は沢山あります。
- yotani0425
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こんにちは。 私も回答にはならないのかもしれませんが、 ひとそれぞれで好みや考え方・受け取り方はあるのでなんともいえないところですが、当時としては内容(若者の奔放な行為)や映像の撮り方、また音楽は斬新だったのでしょうね。 私もほぼ50年ほど前に映画館で初めて見まして、その暗いモノクロ映像とマイルスの音楽の流れには随分感銘を受けたものです。(当時、内容まではよく分かりませんでしたが・・・) 私がモダンジャズを聴き始めるきっかけのひとつにはなった映画ですね。 当時、同時期のフランス映画「殺られる」「危険な関係」などでのモダンジャズ(こちらはジャズメッセンジャーズ)にもすごく斬新な感じを受けたことはよく覚えております(内容は別としても)。
- sapporolov
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回答にならないかも知れません。 私も、期待して見たのですが、ガッカリでした。というのも、先に小説を読んでいて、これが素晴らしい傑作だったのですが、映画ではところどころ、当方に言わせれば、肝心な箇所で一部内容を変えたりしていて、面白さが半減してました。尤も40年近く前に受けた印象ではあります。 名作と名高いのに楽しめない。これは誰しも経験する事ではないでしょうか?やはり感性は人それぞれ。御自分の、その時に受けた感覚、印象で良いのではと思います。 この質問を見て、原作の内容も大分忘れていますので、再鑑賞しようと思い立ちました。以前とは違った感想になるのではと期待しております。
お礼
皆さんいろいろなご意見ありがとうございました!一番納得しましたのでベストアンサーに選ばせていただきました。