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「似非」と「偽」の違い

「ニセ物」を示す単語としては、「似非」と「偽」がありますね。 ただ、マスコミ報道で使う表現としては、「似非」は、「似非同和団体」など以外はあまり使わず、ほとんど「偽」を使っている気がします。 特に「偽札」とか「偽書類」などで顕著ですね。 「似非」と「偽」の根本的な違いって、何でしょうか?

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  • 8823mujin
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回答No.3

更に言うなら「贋作」の「贋」も偽と言う意味を持ちます。 似非は「似て非なる物」を意味し、騙すの意味で良く使われる「かたる」に対応します。また「かたる」は、ある者が語る事象を聞き手が勝手に判断する事から転じて、発信者がそう判断するように紛らわしく語る若しくはそれらしいモノを見せる事で受け手が真実で無い事象を信じ込まされるケースを言い、そこから自分が信じ込まされたモノが似て非なるものであったとして「似非」につながったと言われています。また実際の使われ方としては、似非同和や似非暴力団等で、主に言葉や態度などから真実でないものを装い騙す手口にこの似非の文字が多く使われています。 偽は言葉の通り「似せる」から派生してもので、実在する或ものに意図的に似せ、それをもって相手を騙すものです。で、質問者さんがご指摘の通り現在では殆どがこの「偽」が主流をなしています。 更に「贋」は英語のフェイクと似た語感を持ち、どちらかと言うと「ごまかす」に近い意味を持ちます。また近年この手の言葉では偽が主流を占めていますが、その昔は偽以上に「贋」の文字が多用されており、今でも「真贋の鑑定」や古美術における「贋作(偽物)」等まだまだその言葉を目にする機会も多いかと思います。

alpha-1
質問者

お礼

御回答ありがとうございます。 そう言えば、「贋作」という表現もよく見掛けますね。 これが、今でいうところの「偽…」に相当するというわけですね。 あと、「似非」は、言動に関して用いられることが主流のようですね。 大いに参考にさせて頂き、ありがとうございます。

その他の回答 (5)

  • yingtao7
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回答No.6

「にせ」は「似せる」の名詞形。 公用文書やマスコミが用いるべき文字は常用漢字を基本とします。そこで選ばれた文字は「偽 にせ/いつわる」です。 それに「似非/似而非」は「えせ」の宛字に使用します。 だから、特殊な宛字は避けて「偽」を用いているのです。

alpha-1
質問者

お礼

御回答ありがとうございます。 公文書や報道で用いる文字の制限とも関係してるんですね。 これらは、基本的に常用漢字しか使えませんしね。例としては、ここでは駅名ですが、大阪のニュートラムの『中ふ頭駅』も、埠頭の「埠」の自が常用漢字でないということで、平仮名にしてるという例がありますね。 また、「似非」というのは、本来は当て字なんですね。メディアや役所が使いたがらない、というわけですね。 大いに参考になりました。ありがとうございます。

回答No.5

 偽医者は医者ではありません。似非医者は医師免許はあるが医者にあるまじき人物です。「文化人」「人権団体」など、人とか団体には「無資格」の意味で「偽」と、「低俗」という意味の「似非」の両方が別の意味で使えます。  「贋札」「偽ダイヤ」のように物に対しては「似非」という言葉を使いません。ただ、「質の悪い」という意味で「似非歌」「似非受領」などという言葉もあります。  

alpha-1
質問者

お礼

御回答ありがとうございます。 物に対しては基本的に「似非」は用いないんですね。 使うとしても、「にせもの」という意味ではなく「質の悪い物」という意味で使う、というわけですね。 人の場合、使う場面によって使い分けるということも、よく解りました。 大いに参考になり、感謝しています。

回答No.4

A No.1 HALTWO です。 御礼、有難うございます。 >その意味では、質問で例として出した「似非同和団体」は、同和団体を名乗ってはいるが、同和団体としての働きはほとんど為していない、という意味でよろしいでしょうか。 そうですね。 「似非同和団体」の場合、「同和団体」を名乗ってはいてもその活動は「自分達が利益を得るためだけのものであって「部落解放」とか同和の語源である「同胞融和」とは『全く関係のないこと』をしている団体ということなのでしょう。 「偽同和団体」ならば「多少は利他的な活動をしているけれども、本来の同和団体とは思えない」ぐらいのところなのではないでしょうか(汗)。 >あと、「偽」の方は、主に犯罪などネガティブな意味が込められているように感じるんですけどね。 「偽」は「恣意的に似せる」という意味で、「恣意的」つまり「その目的」によって善悪が分かれます。 勿論、悪に用いられることの方が圧倒的に多いことから Negative に受け取られがちなのですが「偽」という言葉自体は Negative な意味を持つわけではありません。 例えば「偽善者」という言葉があるように「その人を悪く思う人にとっては偽物の善者」なのですが、少なからぬ人から「善人」と認められているからこそ「偽善者」なのであり、全ての人にとって悪く思われている人は「偽善者」ではなく「悪者」になります。 「偽善者」と罵る人も「善人として振舞っている部分は『善』と認めている」わけですね。

alpha-1
質問者

お礼

さらに御回答を頂き、ありがとうございます。 「偽」の方ですが、やはり、「偽札」「偽文書」などのように、普段報道で見掛けるケースとしては、ネガティブな場合がほとんどのように見えてしまいますよね。 これも、多分に「恣意的」なんでしょうね。

回答No.2

A No.1 HALTWO です。 「偽医者」は医者を語れるほどの技術を持っているけれど「似非医者」は技術を持っていないという説明の方が解り易かったかな(汗)。

回答No.1

ここの Category にする質問で合っているのかな(汗)? 「似非」は「似て非なるもの」という意味であることは「文字」からも判ると思いますが、隠れた意味として「役立たず」という意味があります。 一方「偽」は文字通り「本物ではない」のですが「役立たず」という意味はなく、むしろ「偽物と知りつつ役立ててしまう」ことが多いものです。 「似非 ✕✕」という使い方は「似ているようでも本来の ✕✕ としての役には立たないもの」に使われます。 「偽 ✕✕」は「✕✕ の役に立つが、本物ではないもの」に使われる言葉です。 例えば「似非時計」は「似てはいるけれど、時計としては役に立たない玩具」、「偽時計」は「偽物だけど、時計の代わりにはなるもの」という使い方ですね。

alpha-1
質問者

お礼

早速御回答をありがとうございます。 「似非」には、「役立たず」の意味が込められているんですね。 その意味では、質問で例として出した「似非同和団体」は、同和団体を名乗ってはいるが、同和団体としての働きはほとんど為していない、という意味でよろしいでしょうか。 「偽札」の場合、主に作った犯人が「役立てて」しまってるケースが多いですね。 あと、「偽」の方は、主に犯罪などネガティブな意味が込められているように感じるんですけどね。