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なぜ日本はいまだに近隣諸国から嫌われるのか
第二次大戦で枢軸国だった日本とドイツは近隣諸国に大きな迷惑をかけました。 ドイツは現在ヨーロッパのリーダー的な存在です。一方で日本はいつまでも中国や韓国から文句を言われ続けています。この違いは何なのでしょうか。
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戦後日本の近隣諸国との関係についてはよくドイツが引き合いに出されます。ここにいたる経緯はいろいろありますが、結果的にずいぶん違って見えるのはたしかでしょう。 まず相手方の事情から見ていきます。 ドイツの周辺諸国はナチスの侵攻以前から、程度の差こそあれ民族にもとづいた近代国家を築いていました。そのため、戦後の国家の再建がどれほど大規模で根本的な事業であろうと、「再建」であるという事実は揺らぎません。 それに対して、中国や韓国は近代国家にいたっておらず、「日本の侵略から祖国を解放した」が一種の「建国神話」になっています。必ずしも事実ではない部分もありますが、この認識に立って国家が成り立っていることが重要です。「再建」と「建国」ではその意味合いがまったく異なり、この認識を捨ててしまえば彼らは国家のアイデンティティの問題に直面してしまいます。と、彼ら自身がどこかで気づいているのでいつまでもこだわるのでしょう。 そして、そのことを彼らは国内問題に対処する道具として用いてきました。昨今騒がしいアレですね。この「神話」を持ちだすかぎり、国内問題から目をそらしたり、政争にあたって有利に立つことができるのです。いささか便利に使いすぎている気はしますが。 ついでに周辺諸国ということでいえば、ドイツの場合は「中世のヨーロッパ問題とはドイツ問題だ」という言い方があります。ドイツ帝国自体は近代の産物ですが、東フランク王国の時代から後にドイツとなるまとまりは周辺諸国に対して強大にすぎました。そのため、各国は強すぎるドイツに慣れている側面もあるのでしょう。一種の割り切りができていると申しますか。 ドイツの存在が問題を生んでいないわけではなく、問題に対する認識の重さが違っているのです。 次に、ドイツと日本の当事者の姿勢に差があります。 ドイツは日本と比べれば敗北の様相がより完璧であり、かつ戦争の責任主体をナチスに具体化することができました。おかげで「開き直れた」のではないでしょうか。そのために戦後ドイツがヨーロッパで生きていくにあたっては周辺諸国との関係を良好なものにしなければならない、前提として戦争(侵略)責任を認めなければならない、という点で国論の多数を獲得できました。 たとえば領土問題にあたってドイツが払った犠牲は日本の比ではありません。いまだに異論を唱える人たちはいますが、それが国内で多数をしめることはありません。歴代政権が払わなければならない代償を隠さずに国民に知らせ、選挙という形で国民の選択にゆだねてきたから、つまり国民が選びとった道だからです。 ブラントがワルシャワゲットーの跡地で跪いたり、ヴァイツゼッカーが『荒れ野の40年』の演説を行なったときに、ドイツのみならず国外の人びとにもたらした驚きと納得は、ただこれだけを取りだしてみても理解できません。それまでのドイツが苦しみながら払ってきた努力と、この「成果」を支持する姿勢を大枠で維持していることが説得力を生んでいるのです。 かたや日本はと言えば、敗戦自体は認めつつも、その受け入れ方はどこかあいまいでした。アメリカにとってそのほうが好都合だったからという理由もありますが、日本側がそれに乗ったからという理由もあります。なぜなら――、まあ説明するまでもありませんね。 日本の戦後世論は近隣諸国と友好関係を結ぶことには賛成でも、日本が行なった侵略や数々の蛮行については認めることに消極的でした。感情的にはもっともなことでしょう。それでも、戦争をリアルに体験した世代が生きていたあいだはバランス取れていたと思います。一例として、タカ派の猪木正道が「あの戦争は日本の侵略であった」と明言している文章に出会ったことがあります。 しかし、この手の良識はいつしか力を失い、「侵略戦争だった」「日本は中国や韓国でひどいことをした」などと言えば、たちまち「自虐」とか「反日」などと怒られてしまう始末です。また、それが世論の人気を集める風潮もあります。これでは両国が納得しないのも当然です。 念のためつけ加えておきますが、中国・韓国の言い分がすべて正しいと言っているわけではありません。ただ、日本側の認識もかなり偏っていると見なしているのです。 あとはアメリカがこのような東アジアのあり方を望んでいたから、という事情もあります。これは単なる陰謀論ではなく国務省の文章に残されています。アメリカは戦後の日本は韓国と友邦でありつつ、アメリカをさしおいて手を組むことのないようにしたかったのであり、共産中国に対しては最初は敵対で、米中が国交を回復してからは韓国と同様の関係を望みました。 領土問題はそのためにあえてあいまいにしておいたものです。これもアメリカ政府内で検討した資料が残っています。つまり、竹島や尖閣といった無人島の帰属が双方のあいだで抜けないトゲとして残っているかぎり、アメリカは望ましい状態を構築できると期待したわけです。 ついでにソ連については冷戦たけなわの時代には敵対する関係であり、そのために北方領土を利用してきましたが、ソ連崩壊後はどうでもよくなったみたいですね。ただし、だからといってこのトゲを抜くことは日ロ双方にとって至難の業となってしまっていますが。 とはいえ、この責任をアメリカだけに押しつけるわけにはいきません。なにしろドイツはアメリカの世界戦略に乗りながら、独自の意志で近隣諸国との関係を改善してきたのですから。日本はこの努力を怠り、アメリカの世界戦略を国内政治のために利用してきました。そして、結局は国民もそれを支持してきたのです。そのつけを今になって払っているのですから、つまるところが自業自得なのでしょう。 簡潔にまとめられませんでしたが、概略こんな感じでしょうか。長文回答失礼しました。
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- kame100
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日本はドイツに比べ、第二次世界大戦時の反省が足りないからでないですか。 ドイツはナチスへの反省が行き渡っているのに、日本は戦前の右翼思想の 反省がなく、靖国神社参拝等に現れる事で折りに触れ 近隣国家に反日の思いを蘇えらせている。 タイは親日国と報道されているので、そう思っていました。 タイに行きタイメン鉄道の近くに第二次世界大戦の外国人墓地が きれいに整備されていました。 ところが、ここには日本人の墓地は無かったのです。 日本人の墓地は山奥に有り、通常の墓参は出来ないよう 規制されておるようです。 理由は聞くまでも無く、戦争で国土を蹂躙したからです。 今でこそ、親日国の装いをしていますが、心の底では許してない事が 日本人墓地の墓参が規制されている事に現れています。 武力侵攻した日本人が嫌いでも、経済力には勝てないと 云う事だと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 戦争の反省はしていると思いますが、表現力に欠けるところがあると思います。このあたりに外交力の限界を感じます。
- dragon-man
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嫌われてなどいません。あれは中韓におもねったマスコミの報道です。中国と韓国だけが反日を外交に利用しているだけです。それに出来の悪い政治家が振り回されているだけです。嘘だと思ったらそれ以外の国、例えばタイやマレーシアやインドネシアに行ってご覧なさい。反日の雰囲気などまったくありませんよ。彼らは日本を頼りにしていますよ。ドイツと同じく、日本はアジアのリーダーです。最近はGDPが縮小して、政治家の資質が下がっているので一時ほどの勢いはありませんが。ドイツとほとんど遜色ありません。日本のリベラル左翼新聞の言うことに騙されてはいけません。日本のテレビ新聞だけを見ていると、頭が悪い方に洗脳されます。どうか自信を持って下さい。
お礼
ご回答ありがとうございます。 アヘン戦争で中国を破り、香港を略奪した英国は平気な顔をして、中国との間で香港の返還協定を結びました。中国もアヘンで国を滅ぼされかねなかったことなど何も言わずにいました。日本とかなり違うと思いました。
- KappNets
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中国、韓国は欧州と違って先進国である欧州(+日本)にさんざんやられてしまい、そういう意味では誇りある歴史がありません。(日本は2千年の歴史を誇りに思いますが、彼らにとっては19世紀以前は誇りある歴史ではないのです)悪い歴史はすべて日本帝国に押し付け、日本からの解放を誇りある歴史として語りたい気持ちがあるのだと思います。 蛇足:大丈夫ドイツも嫌われています。ロシアが日本に4島で譲歩しない理由の一つは日本がヒットラーと組んだからと言われます。ドイツは大勢のロシア人を殺しましたから。EU/EURO もドイツの強大化をおそれる欧州諸国の知恵と言われます。
お礼
ご回答ありがとうございます。 日本の歴史は否定しませんが、古代から中世の日本文化はほとんど、朝鮮や中国文化の亜流ではありませんか。
- haguresamurai
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中国と南北朝鮮は世界でたった3つの反日国家です。つまり、のこ3国(特定アジア、略して特アといいます)が世界の例外なのであって、例外を基準に考えるべきではありません。 日本人はどうも特アを特別視する悪い癖があります。見た目が似ている事、過去に文化的な繋がりがあった事、そして距離が近い事によるお隣さん意識、が主な理由です。しかし、日本どんなに友好的に接しても、特アの反日は変わる事はありません。日本は特ア以外のアジア諸国とはうまくやっているのですから、そちらとの関係をより深めていくべきです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 確かにこれらの国々を、あまり気にする必要はないかもしれませんね。日本のマスコミも、「あれは放っておけ」としても良いかもしれません。
- debunomsan
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中国は天安門事件の後、江沢民国家主席が反日教育を行ってため。(江沢民氏は日本が大嫌いだったそうです?) 韓国はただの政治的思惑が有るのでは?(日本とけんかをすると経済が成り立ちません) 日本の自衛隊が先制攻撃出来ない国と知っているから。 中国に日系企業が多く有りますが、日本に中国系企業は余り有りません。中国から日系企業が撤退すると中国人に大量の失業者出ると思うのですが? 日本ドイツに関わらず、先進国は植民地政策で発展途上国に迷惑を掛けてきました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 皆さんの意見をきくたびに、周恩来は大物だったな、と思います。将来の中国のためこの、「路線が正しい」と思い、キチンと対応してきました。鄧小平まではこの路線がとられていたと思います。
- princelilac
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「近隣」を中・韓に限定するからそうなるのです。アジアからこの二国を除けば、日本との関係は良い国が多いです。賛否はありますが、第二次大戦後の日本は平和主義を貫いていることと、経済発展をしたことによります。日本にとっての不幸は『日本は嫌われている』という誤ったメッセージを流しす人が日本の国内にいることです。そのため日本の外交が自虐的な方向進んでしまっているのです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 「自虐的」という言葉は確かに感じられますね。ドイツやイタリアはたとえ敗戦国だとしても、堂々とした態度をとっています。日本はなぜかいつまでも敗戦の後遺症に悩まされているように思います。 過去は過去として反省し、将来のために堂々とお付き合いしていくことが大切だと思いました。
- mekuriya
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ドイツの議員はポーランド議会の戦時賠償要求に憤激 http://ecowww.leh.kagoshima-u.ac.jp/staff/nakajima/e-september%2004/11.09.B.html 来日・訪日外国人旅行者数・国別ランキング(2010年) - 韓国、中国からの観光客 http://memorva.jp/ranking/japan/jnto_tourists_country_2011.php
お礼
ご回答ありがとうございます。 ヨーロッパでも同じような問題があるのですね。賠償、補償という問題は間違うと再度対立、戦争へとすすめ恐れがあり、難しいですね。
こんばんは。 中国・韓国・北朝鮮の3国の国民は政府に対して不満を持っています。 反日教育を行う事で、怒りの矛先を政府から日本に向けているのです。 台湾は反日教育を行っていません。
お礼
ご回答ありがとうございます。 どうもその国の内情からくるもの、ということが一理ありそうですね。 外に敵を求めることは昔から行われている作戦ですね。
- Gouki_Shibukawa
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アジアを牽引するだけのメリットが日本にはない。中国や韓国に嫌われていても それは何の不思議もない。ストーカーやキチガイに嫌われるならば、それが正常と いうことです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 世界の牽引役であるアジアを牽引することはメリットがないでしょうか? アメリカを入れない形のファンドづくりなどは、構想は出てもいつも消えてなくなります。どうしてでしょうか?
- Guan-Yu
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日本も主にアジアの中でリーダー的な役割を果たしていますよ。 日本は、別に近隣諸国に嫌われても何の問題もありません。 その近隣諸国はアジアを始めとして世界中で嫌われていますが、日本はアジアを始め世界の各国と非常に良い関係を保っています。 私は、逆に、日本は世界中から好印象を持たれているのに中国、韓国からだけは嫌われている事の方に疑問を感じます。
お礼
ご回答ありがとうございます。 確かに日本は戦後大きな問題は起こしていませんし、むしろ広く世界に多大な援助をしてきました。日本の問題ではなく、中国や朝鮮の問題でしょうか。
お礼
ご回答ありがとうございます。 確かにドイツにとってナチスはよい標的でしたね。すべてをナチスの責任にできました。日本はナチスのようなものがありませんでした。単に一億総懺悔でした。このあたりに現在の問題がありそうですね。 日本もアメリカだけを頼りにする時代は終わったと言えますか。