薬は病院でいただいておられるので、その他の薬を併用せずに食事について考えたいのですね。
丹毒と言うことなので、まず考えたいのは免疫力を高めることです。
良く聞く成分としてはビタミン群は当然として、硫化アリル、アミノ酸、良質のタンパク質、亜鉛などの灰分といったところをバランス良く摂取したいです。この為には、結局のところ色々な食材をバランスよく摂取するに限ります。
食事からは外れますが、免疫力を上げる行為として『笑う』ということも有効です。良く笑う人はがんに掛かり難い、という話を聞いたことはないでしょうか? お腹からの笑いは副交感神経を優位にする行為で、これによってストレスを軽減することが出来ます。好きなバラエティー番組を見る、寄席に行く、など、日常に笑いを取り入れてることも可能であれば考えてみて下さい。
加えて、体温を上げることも重要です。
これも色々言われていますが、平均体温が1℃下がると30数%免疫力が低下するとのことです。そしてこの体温を上げるのもまた、バランスの良い食事、ということになります。最近流行の生姜も忘れてはいけませんし、亜鉛などを多く含む牡蠣、シジミなどの貝、ニンニク・ニラ・ネギなどに含まれる硫化アリルなども体温を上げる働きがあります。人参、大根などの根菜類も含まれる無機塩類やビタミン、カロテンなどにその手の働きがあると言われています。
そして、体温を上げるために冷たいものの摂取を控える、ということも考えてみて下さい。
これは体温を上げると共に消化酵素の働きを下げないことにも繋がり、結果として摂取した栄養分を効率よく消化吸収することになるので思いの外、有効な方法です。
但し、いつもいつの温かいものにこだわってしまうと今度はストレスが溜まることになります。ストレスは免疫力低下に繋がるので必要以上に神経質になることは避け、程ほどを考えましょう。
更に、体温を上げるということで、ここでも食事からは離れますが、『日常的な運動』も重要です。日常的に、一日30分以上の有酸素運動=散歩、などを心掛けてると食事だけで考えるより遥かに効率よく体温を上昇させることが出来ます。
話を食事に戻しましょう。
今度は皮膚細胞の再生を促すという面で栄養素を考えると、ビタミンB群は絶対に欠かせません。また、ビオチンという皮膚生成に関わる成分がアトピーや尋常性乾癬などの皮膚疾患を持つ人の場合不足していることが殆どであるというデータもあります。(申し訳ありませんが丹毒の場合のデータは聞いたことがありません。)
ビタミンB群の摂取については、これまたバランスの良い食事となります。豚肉、小松菜、ほうれん草、・・・etc. すみません。私が記憶で書くよりネットで調べたほうが正確だと思いますので、“ビタミンB、食材”などのキーワードで調べて頂くのが良いと思います。
ビオチンについては腸内細菌の働きで生産されるので通常は不足しないのですが、アトピーなどの自己免疫性の皮膚疾患が現れた人の場合はこの腸内細菌のバランスが崩れており、生産されたビオチンを悪玉菌が食べてしまうので身体に入る量が減ってしまう、ということが起きていると考えられています。
このビオチン療法はあくまで自己免疫性の皮膚疾患についての情報なので丹毒に対して有効かどうかは分かりません。従ってこれ以上の事を変に書くべきでもないと思いますのでもし必要であればGoogleなどで“ビオチン療法”で検索してみて下さい。
加えてもう一つ、漢方で皮膚疾患の際に用いられるヨクイニン(確かこういう名前だったと思うのですが間違っていたらすみません。)も皮膚の再生を促すことで有名です。イボが徐々に小さくなっていくなどの報告を良く目にします。このヨクイニンですが、健康茶の類に良く用いられている“はと麦”に多く含まれる成分です。はと麦が入った麦茶を温めて、とか、はと麦茶のティーバッグを用意しておいて普段からお茶代わりに飲まれると良いかも知れません。もしくはヨクイニンという名前で実際に売られているので、医者に確認の上、問題無ければ摂取するのも有効だと思います。
と・・・思いつくままに書いていたら変に長くなってしまいました。
結局どの面から考えても食事についてはバランスの良い食事を摂る、ということが主幹となります。しかし食事でバランスを考えるのは数日なら良いですがずっと・・・となるとかなりしんどいと思います。
簡単にバランスを取るにはサプリがお手軽なのですが、これは病院でいただいた薬との併用を考えなければなりません。もしサプリをお考えの際は上記のことなどを踏まえて病院でサプリ併用の可否を確かめて下さい。
以上、的外れな回答になってしまったかもしれませんが、少しでも参考になれば幸いです。