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幕営指定地は増えないのか?
- 幕営指定地の増加を望む声があるが、現在の傾向は減少している。
- トイレのない場所を指定地にするのは困難だが、営業小屋がある場所なら幕営指定地を増やすべきだという意見もある。
- 幕営指定地の増加はトイレの整備に繋がり、山小屋の収入増加にも寄与すると考えられている。
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登山歴35年ほどです。 私が初めて北アルプスの山小屋で働いた30年以上前でも、北アルプスに関しては「キャンプ指定地以外では幕営禁止」と明確に定められていました。 従って、お持ちの地図のテントマークは単なる「好適地」ではなく「指定地」だと思います。というか地図のどこかにそういう注意書がないですかね? 今現在は、山小屋の新設や増築も含めて、国立公園内はほぼ許可がでない状況らしいですから、キャンプ指定地の新設も非常に困難でしょう。 ただ、昔とは登山者の年齢層の変化や装備の軽量化によって、登山者が集中する山域や1日あたりの行動可能距離など、多くの状況が大きく変化していますから、キャンプ指定地の配置は見直すべきだとは思います。 でも個人では何を言っても無理で、山岳連盟とか山小屋協会などの各団体が一致して国に訴える必要があると思いますね。 ただ、テント場の管理ってそんなに単純な話ではないですよ。 例えば質問者さんが挙げたトイレですが、現在山小屋に設置されているトイレは山小屋の利用人数で規模や設備が設定されているので、そこにテント場を新設して小屋のトイレを使う、ということにすれば小屋のトイレに増設が必要になってしまいます。 その増設費用は、テント場にトイレを新設すればなおさら1人1,000円程度の利用料(北アルプスだとまだ500円が多数派ですが)でペイできる額ではありません。 またテント場があれば使用料も徴収や設備の維持管理に何人か人を当てなければならないし、その人件費、設備費などを考えれば、1人500円ぽっちの利用料ではどう考えても合いません。 どのテント場も、ビールなどの売り上げが増えることでようやく赤字に転落せずにすんでいる、といったところではないでしょうか。 といったわけで、山小屋経営の観点からは、テント場新設の動機付けは非常に薄いと思います。 最近は4人パーティーでも4人用のテントではなくソロテントを4張り、というパーティーが増えて、テント場の面積あたりの収容可能人数が減少しているので、なおさらですね。 なので余談ですが私は、テント場の利用料金は1人500円ではなく、1張り1,000円くらいにした方が良いと思っています。 話がそれましたが、ですから私は経済的にはテント場を増やす意義は見いだしにくいと思うのですが、登山者の安全や自然保護の観点から、山域全体のテント場の配置は一度きちんと見直すべきだと思います。 例えば北アルプスだと薬師沢小屋付近にはあった方が良いでしょうね。 あそこにテント場があると、黒部川源流地帯の違法テント(赤木沢遡行パーティの違法テントが非常に多い)は随分減らせると思います。 ただ、とはいっても薬師沢小屋付近というとカベッケヶ原しか場所がなく、小屋から少し離れているので管理が大変だろうと。 それにカベッケヶ原の景観が激変してしまうのは避けられないでしょうね。 高天原は個人的には反対です。 あそこにテント場ができると、温泉の利用者が激増すると思います。今でもテント泊山行なんだけど高天だけ小屋泊まりとか、雲の平からわざわざ風呂に入りに来る人が多いですから。 すると温泉のキャパが足りなくなるし。 なので、総論では私も「キャンプ指定地は増やした方がいい」と思うのですが、各論になるとどこに新設するか、なかなか難しい議論を経ないと難しいでしょうね。 それから私も北アルプスのテント場でバーベキューや花火など見たことはありません。雷鳥沢で麻雀をしているパーティーはいましたが、真昼だったので別に問題はないし(そのパーティは夜は麻雀してませんでしたし)。
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- xitoaki
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減ったというよりは、昔の登山ガイドや地図なんかだと、 幕営許可の有無ではなく、幕営可能なスペースがあるところに テントマークがあった印象があります。 いつからかは知りませんが、国立・国定公園内は 指定地以外は幕営禁止になっているので 北アルプスや南アルプスは現在では指定地以外は幕営できません。 中央アルプスは県立公園だから、幕営を禁止する法律はなかったような気がしますが いつのまにか条例とかで定められていた、なんてことになる可能性があるので なんともいえませんね。 幕営指定地を増やすには、そこの管理者が必要になると思うので 究極的には希望地近隣の山小屋の主人になって、 国に使用許可をもらうのが一番の近道と思いますが、 管理人がそこにテントを張るのは本末が転倒してしまいます。 国立公園内では何するにも許可が要るみたいですからね。 小屋にちょっとした物置スペースを少し建て増ししたり、 薪用に木を切るのも許可が要るはずです。 使用許可も1回申請すればいいというわけではなく 期限があるはずです。 自分がやらないとすれば、そこまでの面倒を増やそうという 小屋の人たちがどこまでいるか。 気難しいが気のいい人が多いですが、 無理をお願いするのも気が引けます。 それはそうと、個人的には、 キャンプ指定地と、いわゆる普通のキャンプ場を勘違いしている輩が、 バーベキューとかして天場や水場を汚していたり、 夜中に花火とかして大騒ぎしているのを見るにつけ、 管理が行き届かないところにまで、 むやみにテン場を増やすべきではないと思います。
お礼
どうもありがとうございます。 「指定地」というより「幕営適地」と言ったほうがいいかも、ということですね。 確かに。 南アだと、雪投沢、北荒川岳、易老岳 あたりにテントマークが輝いてました。 今の指定地、小屋番さんの雰囲気をみてると小屋が申請して取得したんじゃなくて、(半ば仕方なく)テント場の面倒をみてるという風な感じがしなくもなく・・・ どんな仕組みなのでしょうかね。。 >いわゆる普通のキャンプ場を勘違いしている輩が、 >バーベキューとかして天場や水場を汚していたり、 車が横付けできるオートキャンプ場じゃなくて歩いて行かないと辿り着けない山岳地のキャンプ地という括りで言えば、歩行距離が短くて、その手のキャンパーが入って来やすいと思われる上高地・小梨平、立山室堂・雷鳥沢、黒部・祖母谷小屋、オーレン小屋、北沢峠・・・等々どこもそんな輩に遭遇したことないですよ。 その手のが稀にいるのかもしれませんが、山小屋に泊まってるからと言って堂々と歯磨きこう付けて歯磨きしてる人たちが大勢おられること(その排水は沢へ垂れ流しです)に比べたら、どっちもどっちかと。 私の挙げた例で言えば、乗鞍駐車場・女人堂あたり、その手のキャンパーが迷い込む恐れありますけど、子供らを山へ誘う最初の段階には適地かな、と思って書きました。