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インターナショナルスクールのAPとIB
インターナショナルスクールで導入されてるAPとIBの違いについて教えてほしいです。宜しくお願いします。
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AP(Advanced Placement)とIB(International Baccalaureate)はどちらも世界中で認知されている大学レベルのカリキュラムです。 どちらを選択するかによって、科目選択、勉強法などが大きく変わってきます。 APは高校生のみが対象ですが、 IBは ・小学生対象のPrimary Years Programme ・中学生対象のMiddle Years Programme ・高校生対象のDiploma Programme の三つに分かれています。 しかし、基本的に多くの学校で普及しているのがAPと同じように高校生対象のDiploma Programmeです。 こちらでは、APとIBのDiploma Programmeを比べていきたいと思います。 大きく下記の3点が異なります。 1)点数の付け方 2)科目選択の自由度 3)各国での認知度 1)点数の付け方 最初の違いが最高点です。APは5点満点、IBは7点満点で採点されます。 APは最終試験の一発勝負になっていますが、 IBは最終試験以外にも学年中にこなす課題が最後の点数に関わってきます。 例として、Internal Assessment(以下IA)という課題があり、こちらは最終点の20%から30%を占める重要な課題となっています。 最終試験の一発にかけるAP、そして最終試験に加え幾つかの課題が最終点を構成するIB。 どちらかを選ぶ上で、こちらは重要な要素となってくるでしょう。 2)科目選択の自由 APには基本的に科目選択の制限がありません。 通う学校でのスケジュールが合う限り、自由に科目を選択することが出来ます。 しかしアメリカ以外の国の大学に興味がある場合、Advanced Placement International Diploma (以下APID)を得ると受験に有利に働く場合があります。 APIDを取得する場合は科目選択に幾つかの制限があり、インターナショナルな視点を育むための科目選択が強制されます。 制限が少なめのAPに対して、IBには幾つかの制限があります。 IBは資格でもあるので、その資格に値するコースの数、そして選択が必要です。 まずは6つの科目を取ることが必須とされています。 それに加え、IBの科目はハイアーレベル(以下HL)とスタンダードレベル(以下SL)に分かれていますが、最低3科目のHL授業を取らなくてはいけません。 4科目選択することも出来ますが、基本的に勉強量が増えて高得点を狙うのも難しくなるだけですので、余程その科目に興味がない限りお勧め出来ません。 最終的に一定の点をとらないとIBのDiplomaはもらえませんので、その面でも科目選択は重要になってきます。 また、IBのDiplomaを修得しないという選択もあります。 その場合、選択科目はCertificateとして修了証が発行されます。ただ、大学によってはDiplomaの修得、そしてその点数が入学条件になる場合もありますので注意して下さい。 特にイギリスやカナダの大学を受験する場合は、専攻によって選択科目やその点数を入学条件に挙げてくる大学もあり、慎重に確認をした上での科目選択をする必要があります。 3)各国での認知度 APとIBは共に世界中で認知されていますが、APのほうがアメリカでの認知度が高いと言えるでしょう。 AP、IB共に試験で好成績を修めると、大学によっては基本コースをとらなくてもよい(単位がもらえる)等の利点があります。 カリキュラムの内容も、APのほうがアメリカの大学の内容に近いため有利とされています。 ただアメリカにおいてもIBの認知度が年々広がっているので、こちらの差は気にする程の物ではありません。 この3つの大きな点がIBとAPの大きな違いとなってきます。 どちらのカリキュラムも将来の進学先を制限するわけではないので、どちらのプログラムを選択すればより良い点が取れるか、自分の将来の為になるか等の要素を考慮した上で、どちらを選ぶか検討する事が重要です。