高校進学率は98%にも達し、全入といっても良い状況にあります。
このため、高校への進学は、ごく当たり前の希望となってきています。
このような状況の中、1960年代に日教組や社会党などによって「15の春を泣かせない運動」が展開され、希望しているのに進学先がない生徒を生み出さないよう、進学の受け皿となる高校が整備されました。
必然的に生徒数が少ないなど私立の経営が困難な地域にあっては公立高校(通信制や定時制も含み)が学力が十分でない生徒を受け入れることとなっています。
これが「公立高校はピンからキリまで」ある理由です。
大学教育については、敗戦の反省のひとつとして、軍部の独走をとめられなかったのは知識階級の不足が一因であるとして学制改革が行われ、各県にひとつは国立大学を置くこととなりましたが高等教育機関の拡充という位置づけであったため、募集人員はそれほど多くはなく、一定のレベル以上のものとなっています。
また、私立大学との学費の差はいまでこそ大きくありません(といっても2倍くらい?)が、30年ほど前までは年間授業料20万円未満であったことは優秀層が集中する一因といえるでしょう。
これが、「公立大学は一定以上のレベル」である理由と思われます。
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