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不整脈について WPW症候群に関して
不整脈について質問です。 WPWのケント束のデルタ波と言うのは12誘導のどの部位に現れるのでしょうか? 例えばIIだけに出る事もあるのですか? それとも全誘導に現れるものなのでしょうか? 例えばaVLやaVFだけにデルタ波が出る事もあるのかなと思いまして 顕性WPWのデルタ波であれば循環器専門医であれば見落とす事はないですか? また潜在性(表に出ない)WPWでも心房細動と合併すると危険なのですか?
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WPWの場合、副伝導路の場所でΔ波のでる誘導は異なりますが、例外として、副伝導路の場所によらず99%以上の頻度でV5にΔ波がでます。ですから、 >aVLやaVFだけにデルタ波が出る事もあるのかなと思いまして はNOです。ある誘導で小さなΔ波があるような気がしたら、必ずV5を見ます。V5でΔ波がなければ、それはWPWではない可能性が極めて高くなります。 >潜在性(表に出ない)WPWでも心房細動と合併すると危険なのですか? WPWではないので、当然、危険ではありません。 このようにΔ波のないKent束をもっている人を不顕性WPWと言ってしまうと、いらない心配をする人がいるので、言わないのがいいのかなと思っています。
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- ebisu2002
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ケント束の場所によって観察される誘導やデルタ波の極性に違いはありますが、 複数の誘導で観察されるものです http://plaza.umin.ac.jp/physiol/cardiovasc/heart/ecg/070/020/all.jpg WPWに心房細動を合併すると危険なのは、心房の高頻度の興奮が副伝導路を通じて心室に伝導してしまうからですが、 潜在性WPWは副伝導路の心房から心室への伝導が無いものですからそうはなりにくいと言えます 顕性WPWのうち、副伝導路の伝導機能が良い一部の方に心房細動を合併する可能性がある方をハイリスク群と扱うものです