本来は丸端子のほうが望ましいのですが、丸端子では一度ビスやボルトを抜き取らなければ取り付けができません。そこでビスやボルトを緩めるだけで取り付け可能な鍬形端子が使われています。
ギボシ端子とのことですが、相手の端子が無ければ接続の仕様がないでしょう?また、アース(GND)端子は電源と同様でできる限り回路インピーダンスを低く抑えることが肝要なのです。したがって、回路中に接続端子など介在をできるだけ減らす(接続が増えれば確実にインピーダンスは高くなります)ためにも、中間にコネクタなどを用いずできるだけインピーダンスの低い位置にできるだけ広い接触面積を保って接続するべきだからです。
まぁ、一般的なカーオーディオではそこまでのこだわりを持っての設計ではないかと思いますが、コスト的に見ても高くなるわけではないので、セオリーどおりの方法をとっているということですね。
おまけです。
かなり細かい話で、普通のカーオーディオの世界では無視してかまわないような微視的な(マニアックな)話ですが、参考までに読んでも見ても損は無いでしょう。
ここでインピーダンスという言葉出てきましたが、これは電気抵抗の一種で、単純な直流抵抗とは異なり、周期的または信号の変化に伴うような、時間的に電流や電圧の変化を伴う場合の回路中の電気抵抗を表す場合に使われるものです。たとえば、学校で作った電磁石のように鉄心にエナメル線を巻きつけたコイルを思い浮かべてください。ここで電池(直流電源)をつないだ場合はエナメル線の電気抵抗のと電池電圧で計算される電流が流れるという、オームの法則どおりのことが起こりますが、さてここで、電圧とコイルは変えずに、電源を電池からコンセントのような交流(周期的に電流の向きが変る電流)に変えてみたらどうなるでしょうか?電圧も抵抗も同じだから電流も同じでかというと、そんなことは無いんですね。間違いなく交流を通したほうが電流が小さくなります。これは電気が通りにくくなったということを意味していますよね。さてここで問題です。自動車用の機器では電源は直流だから関係ないように思えますが、オーディオ装置のようなばあい、電流の値は音声信号が変化するのつれて変化を繰り返します。これはすなわち直流しか扱わない電源配線でも可能な限りインピーダンスを低くすることがよりよい(よほど耳のよい人が意識して聴いたときしか判らない程度でも)方法であるということです。まぁ、こういったことを実際に行うとものすごく、非常に良質の配線を途中でつなぐことなく使用するとかという話になってしまい、配線だけでかなり高級なオーディオ装置が買えるような値段になってしまうこともあります。まぁ、そんなマニアックな話でなくても、途中に継ぎ目を作らず直接シャーシにねじ止め(丸端子より簡便に)できるのであれば、間に接続端子を使わず鍬形端子でねじ止めする意味は十分にあるでしょう。
お礼
ご回答ありがとうございます。