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中古のヨーロッパブランドのピアノの購入について
- ヨーロッパブランドの中古ピアノの購入を考えています。安価に手に入る個人売買のピアノには価値があるのか、新しいピアノを探した方が良いのか悩んでいます。また、個人売買の際にはどういった点に気をつけるべきでしょうか。
- イタリア在住で、ヨーロッパブランドのPETROF、Shulze pullman、KRAUSS、ROSLER、SHOLZE、ZIMMERMANNなどの中古ピアノが10万〜25万円程度で手に入ることが分かりました。しかし、これらのピアノが20〜40年経過したものであるため、購入する価値があるのか迷っています。
- ヤマハやカワイの中古ピアノも考えましたが、ヨーロッパにいる間にこちらのピアノを購入したいと思っています。ただし、ヨーロッパブランドの中古ピアノは輸入品であるため、価格が高めに設定されていることも考慮しなければなりません。どのような選択が最善なのかアドバイスをいただけると幸いです。
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質問者が選んだベストアンサー
こんにちわ。 僕は音楽制作の仕事をしています。普段はデジタル楽器を扱っていますが、デジタル楽器といえども元になる音は生楽器なので、楽器にはこだわってるほうです。しかし、一般のプレイヤーさんとは視点が違うので、もしかしたら良い答えにはならないかもしれません。 20 - 40年前のピアノの相場は、僕はあてにならないと考えています。生産直後のピアノはもちろん生産会社が品質管理していますから、大体どれを買っても値段的な価値は同じです。でも、20年40年使用すると、ピアノも随分変わります。それこそ管理が悪すぎると、「いくら安くてもこれは買えないよ」なんて状態にもなりますし、ちゃんと管理してあってちゃんと毎日弾かれてたピアノは、むしろ生産直後より味が出たりしますし、弾いてみないとわからない、というのが現実だと思います。 やっぱり中古は、自分で弾いてみずに選ぶのは危険だと思います。自分で弾いてみて、弾き心地がよいとか、音が気に入ったとか、そういうピアノに対してこの値段だったら出していいと思ったものを購入するのが、一番いいんじゃないでしょうか。僕だったら買いますよ。気に入ればね。 僕はヤマハの出身でヤマハ系列の機材しか使わないのでヤマハの情報ばかりになってしまいますが、ヤマハのフルコンサートグランド、YAMAHA CFXなんかも、購入しようとすると4台くらい用意されて、実際に弾いて、そのうち自分が気に入ったものを選ぶ、という形式をとるんだと、ヤマハ直営店のスタッフの人から聞きました。本来楽器選びって、そうやって行うものなんでしょうね。 参考ですが、数年前に40年前のヤマハ製アップライトピアノを中古業者に売却したときに、「状態がいいものだと私も欲しいですよ。今の時代ってインテリア感覚でピアノを買う人が増えたでしょ?だから、木が足らないんですよ。これくらいの時代に作られたピアノって、本当にいい木を使ってた。だから、価値って結構あるんですよ。」って、担当者が言っていたのを覚えています。ただ、これはヤマハにだけ当てはまることなのか、他社にもあてはまることなのかはわかりませんし、日本特有のことなのか海外でもあてはまるのかはわかりません。Boesendorferなんかは、自分が納得した木しか使わないという姿勢は、今も昔もかわらないでしょうから。 こんな感じでしょうか。
お礼
こんにちは。 お忙しいところ、大変ご丁寧なお返事をいただきましてどうもありがとうございました。 以前、「ピアノはバイオリンと違ってメカニックが大事なので、 新しければ新しいほどよい」というような情報を目にしまして、 30~40年経ったピアノというのはもしかしたらあまり良くないのかと思っていました。 しかしNobanaさんから教えていただきましたように、定期的に弾き、きちんとメンテナンスしてあれば 新しいものよりも良い音が出るとのことを伺いまして、 とても安心しました。あとは、アドバイスいただいたように、実際に弾いてみて、 自分が弾きやすく、音も気に入ったものを選ぼうと思います。 1800年代のプレイエルや、その年代の猫足のウイーン製のグランドピアノなど 装飾も素晴らしく、しかも値段的にも許されるものがけっこう出ているのですが、 そこまで古いとやはりメンテナンスが大変そうですね^^ たくさんの有益な情報をいただきましてどうもありがとうございました。 自分の好きなピアノに出会えるよう、腰をすえて探してみようと思います。