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映画「愛と青春の旅立ち」
Wowowで見てやっぱりいい映画だと思うのですけど、学校の制度に疑問があり、しっくりしません。 当時と今では違うと思いますが、当時のことを教えてください。 (1)海軍士官養成学校は6年なのか、13週なのか。 (2)その間、給料はもらえたのか。 (3)服の色が最初は緑+グレージャージ、後で黄色になるのでしょうか。また白い制服はいつからあたるのでしょうか。
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まず最初に。アメリカ海軍の少尉になる方法は、概ね次の3つ <ア>:高卒で「海軍士官学校」(旧日本海軍の呼称にならい“海軍兵学校”と呼ぶ場合も多い)に合格・入校・卒業。 <イ>:高卒で一般の大学に入学、その大学の「ROTC」課程を終了・卒業。 <ウ>:一般の大学を普通に卒業、その後で海軍の「OCS」(Officer Candidate School)に合格・入校・卒業。 <ア>は、その学校の所在地から「アナポリス」と通称される超エリート軍人コース。今の日本だと防衛大がそれに近いです。 <イ>は普通の大学で学生として勉強もしつつ、軍人(士官)となる訓練も受ける。日本に同様のものがないので理解しづらいけど、教職課程ってのがありますね、それの教員を軍人に置き換えてみると少し近いかな? かなりてきとうな例えですが。 そして最後の<ウ>が、この映画に出てくるコースで、<ウ>の中でも特に飛行機乗りになることを目指した「AOCS」(Aは航空を意味するアヴィエーションの略)です。なおこの「AOCS」制度は今は無く、軍艦乗りも飛行機乗りも一緒にした「OCS」制度だけで、なおかつ映画の中で「AOCS」の所在地がワシントン州になっているのはフィクションだそうです。 なぜここまでしつこく書いたかというと、多くの人がこの映画の舞台が上記の<ア>のコースだと勘違いしているから。「士官学校」は実質的に大学なので、十数週間で卒業なんかできません。この映画に出てくるコースはセリフで13週間と言っていますね。もちろん13週間ぽっちでは飛行機を飛ばせるレベルまでいきませんから、ここを卒業したあと<ア>や<イ>のコース終了者で、なおかつ飛行機乗りを志す者と一緒になって少尉として本格的なパイロット養成課程に進むわけです。 では6年間とは何か? これは<ウ>を終了し、さらに次の課程も経てパイロットになれたら、<ウ>から数えて「6年間は海軍を辞めることができない」という意味ですね。パイロットを養成するにはとても経費がかかります。また養成期間中も給料は出ています。すべて税金からです。だから、すぐに軍隊を辞めて民間航空会社のパイロットに転職して、楽で高給の生活になったりせずに「最低6年間はお国のために仕事しろ」ということです。<ウ>の期間中は下士官と同額の給料をもらっているようです。 服装について。緑とか黄色というのは劇中で歌いながら(ケイデンスといいます)ランニングしているときに、先輩格のグループとすれ違うシーンですね。緑色(オリーブドラブ色、通称“OD”)の服は「戦闘服」で、軍人としての初歩の初歩、基礎訓練で「気をつけ」や「右向け右」などの訓練を受けたり、ライフル銃を持って走ったりするのはこの服装じゃないと駄目ですね。いくら最終的にはパイロットを目指していても軍人は誰でも最初はこういう演習をするわけです。で、初歩段階を過ぎたらランニングや障害物越えなどはフィジカルトレーニング(通称“PT”)なので、我々が学校で体育着を着たようにスウェット着用。中盤以降で主人公が罰を受けて水を掛けられながら銃の上げ下げをしてる時は、銃を持つのにPT姿では軍人として駄目なので、ちゃんとODの「戦闘服」に着替えていますね。 で、黄色のスウェットはというと、想像ですが卒業が近くなると同期の皆で自分たちのオリジナルを作るのではないでしょうか。先輩たちはなにやら文字やロゴ入りの黄色のスウェットでしたが、主人公たちは紺色で胸に「FOLEY'S FIRE-EATERS」と教官軍曹の苗字にちなんだ自分たちの期の愛称を入れて、背中には自分のニックネーム等が入っています。 普段の生活では動きやすく汚れの目立たないカーキ色の制服、「おめかし」の時は真っ白な立襟のドレスホワイト、普通の外出では夏服として白ズボンに白シャツ、冬服として濃紺の背広タイプの軍服も着ていますね。
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- カルマ(@mimicry-budda)
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『愛と青春の旅立ち』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%84%9B%E3%81%A8%E9%9D%92%E6%98%A5%E3%81%AE%E6%97%85%E3%81%A0%E3%81%A1 ↑ こちらのサイトでは、「13週にわたる激しい教練」と解説されているようです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E5%85%A5%E5%AD%A6%E8%A9%A6%E9%A8%93 ↑ 実在する、アメリカの海軍士官学校であれば、学費は国が負担するので無料のようです。 http://homepage1.nifty.com/TS/NDUN/jap/un_index.htm ↑ 「制服」も、色々と変遷が有るようですが。 結構な種類が有るようです。 印象的な「白い制服」は、「ドレス・ホワイト」。 現在の「アメリカ海軍」では、「礼服」的な扱いのようですね。
お礼
制服のこと参考になりました。特殊な世界なようですね。ありがとうございました。