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大和市の地域通貨はその後?
ICカードを利用した大和市の地域通貨は、3つに分かれたという報告を目にしましたが、その後の活動がよくみえないため、ご存じの方は教えていただけないでしょうか?2002,2003年当時、勢いのあった地域通貨は,停滞していましたが、最近また話題が復活しているようです。 不況だからというわけでもないと思いますが、栗山のクリンも2012年3月で発展的解消となっています。 むつかしさがどこに生じていくのか?考えさせられます。マークボイルのフリーエコノミーの運動も紹介されていますが、地域通貨の持続性はどのようなメカニズムを展開しているのかを考えています。
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一般に活動が見えない=休眠 という事でいいのではないかと思います。 きちんと休止対応(所有者への補償等)を行うことが難しく、運営主体が解体しても名目上は生き残っている(協力していたお店等で人が良ければ受け取りをする、とか)ケースが結構あるように思いますので。 地域通貨に関しては2001年ごろより注目していますが、なかなか難しいですね。問題点としては、 運営主体 : ・何とか起動しはじめたにすぎないものが「大成功」と報られ、視察は集まるものの資金は集ま らず、経営・気力的に行き詰る 使う側 : ・個々の商店、商店街でやっているポイント制度等に比べて面倒な割にメリットが大きくない ・ブーム・補助期間が終わると存続意義を失ってしまう 学識経験者: ・主流、非主流を問わず経済理論を用いた分析やそれを用いた制度設計への提言がない ・研究は結構あるものの、地域通貨導入の原動力になった社会運動の分析がほとんど という点を挙げる事ができるでしょうか。日本の場合には、デフレ経済のお陰で通貨の価値が安定していて、「不安定な普通の通貨にかわる安定的な補助貨幣」である地域通貨の価値が見出しにくいという点も理由の一つとして挙げられるかもしれません。 経済系の研究者が専門知識でサポートしないのも問題でしょう。地域通貨の根底には主流の経済学批判が込められているのですが、それにしても分析ツールとしてマクロ経済学は使えますし、主流派批判が行われた場合に、反主流派の側からの骨のある分析(マルクス経済学で内発的発展論を用いた分析をするとか、エコロジー経済学で地域の物質循環を元にした考察をするとか)というものもあまり見ません。フリーエコノミーについても、「社会運動」ですから、評価をするには何らかの経済学的な評価が必要かと思います。 ちょっとまとまり悪くなりましたが、ひとまず参考までに。
お礼
ベストアンサーにしてから確認しようとしたため、書いたものが消えてしました。。。 貴重なコメントありがとうございました。 なかなか定着も普及も簡単ではないこれまでの歴史で、マークボイルの指摘はシンプルで現実的な地域通貨の見方をしていると思います。 価値の共有とそれに基づくコミュニティの形成が永続的に取り組まれないと難しいという意味では、コミュニティそのものの宿命と重なっていると思います。 機会ありましたら,現在まとめ中のドラフトのコメントなどお願いしたいと 思いました。 厚くお礼申し上げます。もう少し長く書いていたのですが、時間がなく中途になってしまい申し訳ありません。 http://spvolvo.blogspot.jp/