こんにちは。
医学的根拠はちゃんとあります。
●気温の急激な変化
これはいわずもがなでしょう。
体には体温を変わらないように保つ働きがありますが、これが追い付かないと、その分、体温が来るってしまいます。
寒さに追い付かなければ体温が下がりますね。
暑さに追い付かなければ、体温が上がります。
そうすると、体の中でいろんな化学反応を司っている酵素という物の働きが温度の影響を非常に受けやすいのです。
その為、体の中の最も基本的な化学反応である酵素反応が全て狂って来るのです。
●湿度
これは体の表面から水分が蒸発する時にいっしょに出てしまう熱量が関係してきます。
いわゆる蒸散というやつです。
湿度が下がると蒸散量が増えてその時、外に出る熱が増えて、体温を下げてしまいます。
もう一つ、水分の補給状況に係わって来ますね。
水分が出る量が変化するので、湿度が極端に下がると、水分が補給されるまで、血液や体の細胞の中身が濃縮してしまいます。
その結果、血液がねばっこくなり、心臓の負担が増えたりして心臓発作を誘発する事もあります。また、末梢部に血が行きにくくなりいろんな障害が出たりします。
湿度が高過ぎると、さきほどの蒸散による放熱がうまくいかず、体温が上がります。これの甚だしいのが熱中症です。
●気圧
これを敏感に感じる病気、怪我の経験者は非常に多く、生きた気象計とか生きた天気予報なんてあだ名をつけられてる人も沢山いますね。
気圧が変化するという事は体の表面にかかる圧力が変化するという事です。
気圧が下がれば当然体は膨らませられるので、むくみやすくなりますね。
この時、その水分は血液から供給されるので、その分、血液は濃くなったりします。
以上、かなりおおざっぱに書きましたが、化学反応というものが温度、気圧、また水が関係する反応では湿度等も影響するわけで、さらにいろんな仕組が組み合わさった人体というシステムがこの影響を受けるのは当然の事です。
医学はいろんな専門の科に判れてますが、それらの専門分野の人ならどの分野でも気象とその分野の体の変化を細かく論ずる事ができるでしょう。
怪我や病気などになると、体のある部分が壊れます。
壊れたままでは生命維持に問題が生じるので、体はいろんなシステムをあやつって、それを修復しようとします。
そうすると、体の健康である部分の負担も増えて来ますね。
健康体であった時の余力がその分減るわけです。
その分、外部の変化の影響を受けやすくなるわけですね。
ですから、全身性の病気である程、また、重傷である程、余力は無くなるので、そういう影響が強くなります。
なお、低血圧=低体温ではないのですが、低体温の原因の一つに低血圧があります。
低血圧だと、血液のめぐりが悪くなるので、血液による熱輸送がうまくいかなくなり、体温調整を司るセンサー部分も血流がとどこおって、体温の変化などに鈍感になります。
ようやくセンサーが反応して「体温をあげなさい!」って命令しても、熱を作るべき肝臓や筋肉も血流が滞るので、材料不足で熱を作るのが間に合わなくなります。
というわけで、低血圧では低体温はほぼ必発です。
お礼
詳しいご説明、ありがとうございます。冬季に脳卒中が多いのは、血管が細くなっているので血流も悪くなり、水分補給も減ってしまうためと聞いた事があります。血液と水分は大切で、密接な関係があるのですね。最近低体温のお嬢さんたちが多いらしいですが、食生活も関係しているのでしょうか?彼女達も血圧が低いのかな? 低血圧で、血のめぐりの悪い私が医者に”この時期水を飲みなさい”とアドバイスを受けたんですね。夏はいやでも飲むからでしょうけど。色々な知識、ありがとうございました。全て、理解できる賢明さはないので申し訳ありませんが、読み返し、健康に留意したいと思います。