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ブリタニカ百科事典、印刷版打ち切り
ブリタニカ百科事典の印刷がなくなるそうです。今後は実物の本はなくなっていくんでしょうか? 図書館などもデジタル閲覧に変わっていくんですかね http://www.cnn.co.jp/business/30005913.html
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質問文の中の「実物の本」というのが、「紙で作られた本」であると仮定して書きます。 まず、全体の流れとして、紙の書籍の発行部数が下がっていく、ということは避けられないと思います。 ただ、その書籍の取り扱う中身によって、異なるのではないかと思います。 例えば、質問文でも例として挙げられている「百科事典」。それに近いものである「辞書」。 No.1さんが仰っている「ぴあ」のような情報誌。 こういうものは、電子情報に取って代わられる部分が強いものだと思います。 というのは、これらは、1冊を通読して楽しむ本というよりも、必要に応じて、必要な部分を見る「道具」としての側面が強いものだからです。「道具」であると考えた場合、数十巻もある百科事典や分厚い辞書というのは、どうしても不便になります。必要なとき、必要な部分だけを引き出せる電子情報の方が優れている、ということになります。 また、「ぴあ」というのは、コンサート情報などを記し、チケット予約などのサービスもかねた雑誌でした。読者が求めているもの、というのは、速報性、利便性だと思います。刊行から1年を経過した「ぴあ」を見ても、ごく一部の人が、それを見て「このコンサート楽しかった」と思うことはあっても、それに価値を見出せないでしょう。そういうものの場合、随時更新が出来るネットの方が紙媒体より優れている、ということになり、取って代わられるのは当然のことといえるでしょう。同様のケースとしては、バイト情報誌や、不動産情報誌などが廃刊になっている、というのもあげられると思います。 ただ、その一方で、文芸作品などは、(部数が減ったとしても)しぶとく残ると思います。 小説などの文芸作品というのは、基本的に、速報性などを求めたものではありません。1年後だろうが、10年後だろうが、場合によっては100年後だろうが、読者がいる限り、読み続けられるものです。 この場合、「保存性」という観点から見て、紙の書籍のほうが優れています。 というのは、電子情報というのは、ちょっとした操作ミスや記憶媒体のダメージなどで簡単に消失してしまいます。また、情報は残っていても、リーダーなどの機械の互換性がないと、情報を受け継ぐことが出来ない、ということも起こりえます。 紙の本であれば、燃やすとか、水に沈めるとか、物理的に破壊しない限りは残り続けるわけなので、保存性が良い、ということが言えます。仮に、数百年が経過したとしても、物理的に残っていれば、その時代の人がその本を読むことが可能だからです。これは、電子情報ではまず出来ないことと言えるでしょう。 また、読者の視点にたって言うなら、紙の書籍という物理的な存在を伴ったものであれば、古本屋などに売るとか、知人・友人に上げるとかが出来ます。 しかし、現在の著作権の法律からして、電子情報ではそれが出来ません。 新刊で、千円で買った本を、読み終わったら、古本屋に500円で売ったとすれば、実質的に読者は500円で本が読めた、ということになるわけですが、これは、文芸本などが時間が経過したあとでも十分に読む意味を持っているから出来ることです。 それを考えたとき、速報性を伴わないものであれば、紙の書籍はしぶとく残るように思ったわけです。 と、長くなりましたが、速報性や道具としての側面を強く出すような書籍は、今後、電子情報にとってかわられるものと思います。 しかし、そうでないものは、しぶとく残るのではないかと思います。
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- RTO
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要するに 売れない本はだれも買わないから作られなくなるだけのことです 最近 本屋さんに行くと 昔買っていた趣味の雑誌が 見当たらないなーとか 感じませんか? 子供がいる世帯に 百科事典のセールスマンが来るような世の中でもなくなりましたしね。 デジタル化というより いつでもどこでもネットで必要な情報を得られるから 紙の本を買わなくてもいいと感じるのでしょう 若い人がだれでも買っていた「ぴあ」だって もうなくなっちゃいました
お礼
たしかに雑誌の廃刊、休刊なども多いですね。デジタル化は便利だけど、紙の本が減っていくのも少し寂しい気もします。そのうち「紙の本は贅沢品」「図書室を持つのがセレブの間で流行」なんていう時代が来るのかもしれませんね。
お礼
速報性・保存性のお話は「なるほど」と思いました。面白い本を貸すというのもコミュニケーションであり、文化の共有ですよね。過去の例からも、最初は急激にデジタル化が進みますが、そのうちアナログの良さも見直されて、共存するという形も多いように見えます。紙の本もよさを生かして残っていってほしいですね。