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iMovie HDで文字を入力すると色あせ、ボケる
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うーん、典型的な高圧縮劣化ですね。 >・・・ダメです。どなたかお詳しい方、ご回答よろしくお願いします。 回答って原因を解説して欲しいということですか(汗)・・・。 先ず、解決法ですが・・・文字を大きくするしかありません(滝汗)。 HD Size は 1920×1080 pixel あるのだから、映画みたいな細かい Credit Title でも余裕で入ると思ったら大間違いでして、実質的には 720×480 pixel の DVD 程度ぐらいに考えた方が Better です。 原因は幾つもあるのですが、例を挙げないと難しいので下図に例を出した分だけ解説します(汗)。 下図 (1) 及び (2) は Interlace の例ですが、1080i 動画は最後に i の文字が付くように縦方向の 2 画素から 1 画素を 1 コマおきに交互に間引いて記録しますので、(1) のように斜め下に移動する図形は 1 画素おきにずれてしまい、2 枚の画面を合成して 1 枚の Progressive 画像にしてもギザギザができてしまいます。 実際の映像では (3) のようになるのですが、左の Interlace 画像は耳の輪郭部がギザギザに暈けており、右の Progressive 画像は輪郭が比較的はっきりしていることが判ると思います。 (2) は MPEG 圧縮の前段階で行われる JPEG 圧縮に特有の Mosquito Noise (Block Noise) を Simulate したものです。 MPEG 圧縮は 2 つの画像に於ける差分のみを抽出して前の画像と同じ部分は省略する圧縮方式なのですが、実際の映像では省略できる Data は 2/3 から 3/4 ぐらいしかないので圧縮率は 3:1~4:1 ぐらいにしかならず、100:1 などに圧縮するためには事前に JPEG 圧縮で 25:1 などに圧縮して於かなければ目的の圧縮比を実現できません。 しかし JPEG 圧縮は 16 pixel 四方に分割した Block 単位で周囲の Block との色差を検出し、互いに中間色を投げかけ合って色差を小さくすると共に彩度を落として周囲との色差を目立たなくさせる性質を持つため高圧縮比では (2) のように輪郭部が暗くなったり輪郭部周囲に内部の色が撒き散らされたような画像劣化を起こします。 この輪郭部の外に色が撒き散らされる現象は逆に見れば輪郭部周囲に雲霞 (蚊) がまとわりついているようにも見えることから Mosquito Noise とも呼ばれます。 一方 Block 単位で周囲の Block との色差を薄める現象は Digi'Came' で青空を撮した際に本来ならば濃い青の中に薄い白雲などが点在して Gradation を形成している筈なのに保存された Data を再生すると一面に青く塗りつぶされたベタ青状態になっていることからも確認できます。 MEPG4 では原理的に Block Noise を引き起こさない Wavelet 圧縮を初段圧縮に用いても良いことになっているのですが、静止画像では JPEG2000 と呼ばれる Wavelet を Apple 社は OSX10.4 の時に Pixelet の名で QuickTime に取り込むという快挙をやってくれたと記憶するものの、いつの間にか Pixelet は忘れ去られてしまい、現在でも MPEG4 の初段圧縮には JPEG (映像用語では Motion JPEG) が用いられているようですね。・・・ちなみに Wavelet は Cinema Complex Digital Movie や医療分野で普及していますので、映画館では細かい End Roll (Credit Title) を見ることができても、iMovie では御質問者さんのようなことになってしまいます。 (4) は iMovie が MPEG 映像 Data を取り込む際に行っている DV Codec 特有の Data 欠損の実例です。 一般に Digital Video は RGB (Red Green Blue) 各 8bit による計 24bit の 3 原色 Data で記録されている思われがちですが、実際には Y/C (Luma/Chroma:輝度/彩度) の 16bit 信号で記録されており、本来ならば輝度 Data 4 個に対して彩度 Data 4 個が記録されなければならないところを DV Codec では彩度 Data を半分間引いて記録しています・・・422 方式とか 411 方式と呼ばれるもので DV Codec は 411 方式になっています・・・ちなみに 44 ではなく 422 と表記されるのは彩度 Data を更に Cr (赤色差信号 ) と Cb (青色差信号) に分けて Count するからで、CG (Computer Graphics) では 444 方式もあります。(注:Luma/輝度信号を Y で表記する理由は・・・忘れました(爆)・・・XY 軸の Y 軸に Plot するからだからだったかな(^◇^;) ) 実際の映像例が (4) なのですが、屋根瓦の下に浮かんだ紙風船の画像を拡大すると紙風船の輪郭部が上の 422 方式では比較的はっきりしているのに下の 411 方式ではかなり崩れているのが判るかと思います。 他にも画質を劣化させる要因はたくさんあるのですが、昔作った図解や実例資料から添付画像枠に収まるものを作り直すのも面倒だし(笑)、中には著作権や肖像権問題になりそうなものもあるし(滝汗)。 >・・・追加して再生するとダメです。 とのことですが、圧縮 File を展開して何かを追加して再び圧縮する (書き出す) を繰り返せば、圧縮 (書き出し) の度に画質が劣化して行きますので、編集は 1 回で終わらせなければいけません。 Professional 用映像編集 Software は編集作業の度に書き出し (圧縮) し直すなどということはせずに、Effect をかける場合でも Original File は加工せず、Memory に展開した Data に Effect をかけて、その設定 Script のみを別に書き出すようになっているものもあり、Original File には手を加えないことから何度 Effect をかけ直しても Original File の劣化を起こさず、最終的に別 File として出力する際にのみ画質劣化を起こすになっていたりするものなのですが、それでも最終 File を再び編集し直すなどということはせずに編集 Script のみを加工し直して再び別 File を出力するようになっています。 しかし iMovie のような Consumer 用映像編集 Software は DV Codec の QuickTime Video を直接加工するようになっていますので、一度書き出したものを再び編集して書き出し直すなんてことをすれば画質が大きく劣化します。 ・・・というわけで、映像編集は Data 書き出しをしたらもうそれには手を付けない・・・付けるのであれば初めから通しでやり直す・・・Credit Title や字幕は昔の TV 字幕のように大きな Size で入れる・・・というのが鉄則だろうと思いますよ(^_^;)。
お礼
こんにちは! 早速のご回答、本当にありがとうございました。 なかなか難しいところですね。 映像編集は、一発勝負って感じなんですね。 早速最初からやりなおしてみます!! 本当にありがとうございました!!!