あなたがなぜ、そんなに早急に国際問題について知りたいのか分かりませんが、私が関心のあるものをいくつか紹介します。
1、ユーゴスラビアのコソボ自治州の問題でNATOはアルバニア人が被害者、セルビア人が加害者と一方的な断定をし、ユーゴを空爆しました。このことはユーゴのミロシェビッチ独裁政権を倒すのに功がありましたが、アルバニア人勢力は増長したのか、一部の過激な武装集団がアルバニア人の権利拡大を要求して、マケドニアを攻撃しました。しかし、国際社会はマケドニアを支持、マケドニア軍の攻勢によってアルバニア武装勢力は排除されましたが、コソボ紛争のときのNATOの単純な善悪の分類は何だったのでしょう。
2、日本の自由主義史観のグループが歴史を歪曲した教科書を作ったとして、中国・韓国が反発しています。それらの国がどれほどの教科書を作っているかという問題は別にして、能力の低い学者が作ったまちがいだらけの教科書は国内問題としても問題でしょう。さらに、日本は国内農業を守るため、一部の産品にセーフガードを発令しましたが、中国では日本向けに特化した作物を作っている(例えば、白ねぎは日本人しか食べない)ため、中国の農家の打撃は厳しく、問題となっています。小泉内閣は日中国交回復を成し遂げた田中角栄の娘の真紀子を外相に任命しましたが、中国の日本に対する不信感は高まっており、今後の日中関係は波乱含みになりそうです。なお、台湾の李登輝前総統の来日も中国を刺激しました。一部のマスコミは人道的処置を要求しましたが、岡山の医者にしか治せないのなら、李登輝が岡山に来るのではなく、医者が台湾に行けば良かったのです。
3、北朝鮮の金正日総書記の長男とみられる男が成田で捕まりました。一部のマスコミは彼を日本にとどめて、拉致された日本人との取引カードにつかえ、と要求していますが、そんなことをしたら、北朝鮮は日本が逆に金正男を誘拐したと騒ぎたてるでしょう。小泉内閣の措置は無難でしたが、やくざの親分みたいな金正男が次の後継者と見なされているところに北朝鮮の危うさがあるような気がします。
他にもフィリピンやインドネシアで政争が起こっています。国際政治について知りたいなら、新聞の国際面を毎日読むことをお勧めします。「朝日」より「読売」が国際面は充実しているので、「読売」の国際面を毎日読みつづけるだけでも視野は広がっていきますよ。
お礼
回答ありがとうございます。 新聞は読むように心がけてはいるのですが、ちゃんと読むようになったのがホントに最近なもので、どの記事に目を通してもなんだか中途半端にしか分からなくて・・。そんな時に国際問題についての知識が必要な事態が起こってしまって、ついこのページを頼ってしまったというところです。 とても参考になりました。