私は、ギリシアもイタリアも、要するに「働かない」「納税しない」が原因だと思っていますので、このご質問にはどういう回答がつくのかな、と興味をもって拝見しておりましたが、回答がつきませんので、私の考えを披露してみたいと思います。
ギリシアの状況は新聞などでもよく説明されていますので、ご存じかと思いますが、国民の多くが公務員になっていて、40歳くらいで?引退して、以後遊んで暮らしても、なにか給料の90%くらいがもらえるんだとか。
で、基本的にはもう働きません。こっそりアルバイトをしても納税しません。
実際、ギリシア政府は税金を上げようとしているようですので、「国民はもっと税金を払えるだけのお金は持っているが、払っていない」と思っているのでしょう。
とにかくこれまでは、国家の支出が多くて、収入が少なく、その差額を国債でまかなってきたのですから、当たり前の手段では国債が償還できるはずはなく、それゆえに暴落しています。
イタリアは、最近はそんな噂は見なかったのですが、昔は脱税王国でした。表の経済よりも裏の経済のほうが大きいとさえ言われてきました。
今でもマフィアが大手を振って闊歩しています(イタリアのゴミ回収業界はマフィアが牛耳っていたんじゃなかったですか。で、ちょっとマフィアをいじめると、町中にゴミがあふれる・・・ 最近そんな事件があったのは、イタリアじゃなかったですか)。
なんにしても、マフィアがキチンと納税しているとは思えません。
さらに、「もう一度世界大戦をやるときは、イタリア抜きでやろう」とドイツが日本に言ったというジョークがさまざま形を変えて流布しているように、昔からイタリア人は人生を楽しむ事には長けていても、熱心に仕事はしません。
イタリアだけではないのかもしれませんが、何か買い物をしても、医者にかかっても、「領収書を必要とするなら100ユーロ、領収書不要なら90ユーロでいいが、どっちにするか」という話が出てくると聞いています。
そういう経済ですから、税収不足だろうと思われますし、税収不足であれば、やはり過大な国債を発行してきただろうというのは想像に難くありません。
以上まとめれば、両国とも背景は同じで、まず「働かない」、つぎが「納税しない」。
この2点だと思います。