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国債について
国債にも含み損があると聞いたのですが、国債は満期になると元本が戻ってくるのに何で含み損が出てくるのですか?
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>国債は満期になると元本が戻ってくるのに おっしゃるとおりで、満期まで保持すれば元本が戻りますし、固定金利なら受け取り利息も変動しません。 特に、個人向け国債は途中換金でも「元本割れ」という概念が無いので一般的には理解しにくいかもしれません。 『個人向け国債>国債には中途換金と償還がある』 http://www.eastasiawatch.com/chuutokankin_shoukan.html しかし、以下のサイトにあるように「他人に譲渡する」となった場合は「買い手」の希望価格が安いと(額面以下だと)元本割れということになります。 『個人向け国債を中途換金する、2つの方法』 http://allabout.co.jp/gm/gc/324413/ 一方、個人向けではない機関投資家などが購入する(ニュースなどに登場する)国債は「国が買い取る」ということはなく、「他人への譲渡」以外に中途換金する方法がありません。 そのため証券取引所のような取引所こそありませんが、非常に活発な売買が行われており、市場の金利の変動に敏感に反応して取引価格は変動します。(「国債先物」は東証に上場しています。) ※変動する仕組みは長くなりますので最後のリンクなどを参照ください。 ※とりあえず国債価格と金利はシーソーのように「片方が上がると片方は下がる」という関係があることを覚えておいていただくと良いかと思います。 債券価格は満期までそうやって市場価格が変動しますが、やはり満期まで持てば元本が額面通り戻ってくるのは個人向け国債と何ら変わりありません。 しかし、「債券の現在価値」つまり、「いま現金化したら?」を考える場合は市場の取引価格で考える必要があるので「含み」という考え方が必要になるというわけです。 (参考) 『債券投資のしくみ』 http://www.takagi-sec.co.jp/start/saiken/shikumi.php 『国債の値段(価格)が上がると金利(利回り)が下がり、価格が下がると利回りが上がるのはなぜですか?』 http://manabow.com/qa/kokusai.html 『国債と金利の関係を整理する』 http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20101014/216635/ ※不明点、間違いなどありましたらご指摘ください。
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こんばんは 含み損とは「"今"市場で売るときの値段が買ったときの値段を下回る状態」をいいます。 国債は市場で取引され、毎日値段が変動しているので、含み損は発生します。 ※銀行は決算のときに市場価格で計算するので重要な問題です。 問題は、なぜ国債の値段が変動するのかということになります。 実は、「国債が市場で取引されている」事実は「金利が市場で取引されている」と同義なのです。 簡単な例に出すと、市中金利が1%から5%にあがった場合、1%の利息しかもらえない国債は、5%もらえる国債より価値が低くなるので、価格が下落する。ということです。 これを逆にすると、国債が上昇する=「金利が下がる」。国債が下落する=「金利が上がる」となります。 さらにいくと「お金が余る=国債が買われる=金利が下がる」「金利を下げようとする=国債を買い集める=金利が下がる」 といった表現もできます。 ということで、金利が下がると持っていた国債の価値があがり、金利が上がると持っていた国債の価値が下がることになります。 このことから、国債であっても価値が変動し含み損が発生してしまうことになります。
お礼
回答ありがとうございます。