No.2です。
他の方へのお礼ですが「アミラーゼを含む胃腸薬などもまるで効力がないということになりますが……」とありますが、胃腸薬がどこで効果を示すかわかりますか?
Saturn5さんが言うように酵素はタンパク質で、そのままではとても吸収されるようなサイズではありません。
それを分解してペプチドやアミノ酸にしないと体内には取り込めないのです。
しかし、アミラーゼは消化酵素で消化を助ける酵素ですので取り込む必要は無いのですが。
アミラーゼは唾液や膵臓から分泌される酵素で澱粉やグリコーゲン(どちらもブドウ糖がいっぱいくっついた物です)を分解する酵素です。
澱粉等が大きすぎて吸収できないため、アミラーゼで分解して吸収するために分泌され、それ以外には効果がありません。
アミラーゼは唾液で分泌され、咀嚼を助け口腔内で働きます。
あなたが書かれたように胃に入ってしまうと強力な酸である胃酸により唾液に含まれるアミラーゼは活性を失います。
しかしこのアミラーゼは既に役割を終えておりますので問題ありません(良く噛まないと消化が悪いという理由はココ)。
また、上にも書きましたが膵臓からもアミラーゼは出ておりますので、分解しきれなかった物は十二指腸で膵液に含まれる酵素により分解されます。
「胃腸薬は口から飲むし胃酸の影響を受けるよね」と思われるでしょうが、胃腸薬に含まれる消化酵素は別に人から取った消化酵素ではなく、人の消化酵素と全く同じではありません。
現に胃腸薬に含まれる消化酵素の「ビオヂアスターゼ2000」等はアミラーゼ作用を有しており(リパーゼ作用もありますが)、澱粉などの分解を行い胃腸の働きを助けますが、元が糸状菌が産生した酵素で酸にも強いのです。
このような耐酸性の酵素は、経口摂取すると体内で効果を示しますが、吸収されることはありません。
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次に私へのお礼への回答ですが梅干しやりんごを食すと胃腸に良いのは確かだと思いますよ。
何せ食物繊維が入ってますからね。またクエン酸なども含まれておりスッとすると思います。
また、上にも書きましたがアミラーゼは唾液の中に含まれており、梅干しを食べると唾液の分泌が活性化されますので、それが消化を促したのかも知れませんね。
一言付け加えると、別に梅干しやりんごの消化酵素が入っているから、胃腸が楽になるわけではありません。
なんか、「生のまま食べると酵素が…」って事を言っている人が居ますが、梅干し生じゃないし、本当にそうなら全部生で食えって話です。肉にも分解酵素入ってますがね…
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最後に要らないお節介ですが、潜在酵素等という言葉は学術的な用語じゃないと思います。
学術論文探しても出てこないんですよね…
人の消化酵素は何もその基質(分解する対象)があるから分泌されるわけではないので、例えばペプシンで分解したお肉を食べたとして、そのお肉が既にペプシンで分解されているからといって胃液に含まれるペプシンの量が減るなどと言ったフィードバックは起こりません。
つまりNo.3さんが言うような消化酵素が含まれた食物を食べると、自分が分泌する消化酵素が少なくて済むなんて事はありません。
また、火を通した食材は消化酵素が失活しているなんてありますが、火を通せば既に分解が進んでおり消化が良くなりますね。別に消化酵素なんて含まれていなくとも、火を通せば消化は良くなりますがね…意味わからん。
また、消化酵素の分泌が少なくて済んだと言って、何が代謝酵素に回るんでしょうか?
原料のアミノ酸?そんなの十分量のアミノ酸を摂取してれば足らないなんて事は無いですよ。
基本的には活動に必要な酵素は体内で生産されますし、足らなかったり、多すぎたりするとフィードバックが掛かります。
それでも不足や過剰になった場合は、明らかに病になりますね。
お礼
詳しく解説していただき、ありがとうございます。