正しい剣道…?
別の質問でも書きましたが、引き技や突きや逆胴を軽視する風潮に疑問を感じております。
例えば、町道場等に於いてこれらの技を先生方との稽古中に使う事は、邪剣、無礼であると言った風潮は無いでしょうか。
先日ある道場で稽古させて頂いた際、私は先生方に積極的に技を仕掛けました。
合気を外し、竹刀を撃ち落とし、突きを繰り出し、引き技も逆胴も打ちました。
お相手戴いた先生からは、「君の剣道は暴力だ、正しい剣道をしなさい。高段者の剣道を目指すべきだ」とお叱りを受けました。
中段に構えてゆっくり気を練り合って面ばがりを打つ、鍔迫り合いでの駆け引きや引き技を用いる事無く「互いの無言の合意」で間合いを切って構え直す…
それが正しい剣道だとおっしゃいました。私に打ち込まれた方が言うべき言葉でしょうか。
では、私の「暴力」に屈した先生の剣道は、武道としての真価をいかほどお持ちでしょうか。
踏み込みもしないで「おめぇ~ん」とその場打ち、まともに打ててもいないのに自己満足な残心を取る老人剣道が高段者の剣道とは…
この様な先生方は少なくないと感じます。
格式にあぐらをかいて積極性や多様性を否定し、精神面にこだわり過ぎて、理屈先行の剣道になっている気がします。
胸突きが禁止されたり、開始線が引かれたり、ルールも様々な変容をして来ましたが、ルール内での技の多様性を認めない風潮であれば、武道としてもスポーツとしても衰退すると思います。
当てっこ剣道がいけないと言われておりますが、当てる為の技術、当てさせない為の技術を競うのが剣道です。
もちろん、軽い打ちその他不十分な打突は一本と認める必要はありませんが、稽古であれ試合であれ審査であれ、立ち合うのに特定の概念にだけとらわれるのはいかがなものでしょうか。
お礼
大変有り難うございました。心と技を磨くため日々稽古に励みたいと思います。