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オリンパス不祥事の影響について
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- 外部委託社員の契約打ち切りは即座には行われない可能性
- 様々なシナリオが考えられるが、具体的な影響は時間を要する
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経済評論家などが、既に損害分については補てんされている、とか、元々は何億円の優良企業だとかコメントしてますが、バカじゃなかろうかと思っています。 元々が損害を隠して「飛ばし」をしていたわけです。粉飾決算していたといえるわけで、そんなウソの決算書とウソいってた奴(元々元社長が独断でやってて現経営陣は知らなかったとかシラをきっていました)の言葉をどうして素直に信じるのか。「もう終わった話だ」といえるのは、すべての会計を明らかにして客観的に誰が見ても損害がないのが判明したときです。なんでそんな「大本営発表」を信じるのか、理解に苦しみます。 そもそもがバブル崩壊というのが15年くらい前の話で、確かに山一證券を始めバブル崩壊の損害を「飛ばし」たのはしばしばあった事件ですが、山一証券の破たんが1997年の出来事です。 2000年に会計方法の改正があって、以降は飛ばしをやることは困難になったはずです。はずなのにやっていたってことは、前社長に不明朗な会計を指摘されるまでは発覚しなかったわけで、それはすなわち「かなり巧妙にやってのけていた」か「実は損失はバブル崩壊ではなかった(もっと新しい損害)」か、あるいはその両方かです。 そんなに巧妙にやっていた人が「もうありません」といったところで、どこが信用できるんでしょうねえ。今の社長は気づかなかったと擁護する人もいるかもしれませんが、知っていて黙っていたか、気づかないほどバカだったかのどちらかです。その前の社長が「おかしいでしょ」と指摘していたんですから。前の社長が騒いでいたときも役員じゃなかったの?と思います。 これは私の人生経験からくる勘ですが、オリンパスはまだ「何か隠している」と思います。その理由は、飛ばしをやっていた元社長をどこまでも擁護しようとしていたことと、現段階でも積極的な情報公開の姿勢が見られないことです。「もう完済した」なら、全部公開しても困ることはないはずです。 それに、発覚したタイミングで「いやー、ちょうどそれで完済したところなんですよー」というのがあまりに不自然です。「まだちょびっと残っている」といわれたほうが信憑性を感じるくらいです。 エンロン事件のときも、事件が発覚した当初は赤字決算して「これで膿を出し切った」といっていたのに、次から次へと不祥事が発覚して最終的には破たんしてしまいました。 同じように、実はオリンパス事件も発覚しているのは氷山の一角にしか過ぎないのではないか、と思います。ケイマン諸島などの海外も利用しての巧妙で複雑な手口を利用した事件です。こんな複雑な手法を使ってまで隠そうとしているんだから、ちょっとやそっとの話じゃないはずです。15年以上の前の話をもってくるのも不自然。これならまだリーマン・ショックの損害といわれたほうが信じられます。 株価が低迷して時価総額が下がってしまったうえに、そもそも飛ばさなきゃならないほどの事情があったのですから、手元に現金があるわけがありません。今後銀行がどう応じるかが注目されますが、銀行もいわゆるハゲタカ・ファンドも超優良である医療機器部門に注目しているのは間違いありません。これを売って損害の穴埋め(あるいは一儲け)とするというのはセオリーなわけでして、そうなればいわゆるオリンパスグループが解体されるということも現実問題として起こり得るとは思います。 最悪のシナリオでは、「オリンパス」という名前がなくなってしまうかもしれません。カメラ業界では、すでにコニカミノルタという名前が消え、製造業ではサンヨーというブランドが消えました。オリンパスがなくなってしまうことも決して荒唐無稽な話ではないでしょう。 んで、こういうときに一番ワリを食うのが「非正規労働者」です。人件費が最も重くのしかかるコストですから、そのコストを軽減するために真っ先に血祭にされるのが非正規労働者です。そして次が早期退職、新規採用控えと続きます。リーマン・ショックのときも真っ先に非正規労働者が切られてあの「年末派遣村」ができたのは記憶に新しいところです。 私は失業経験がありますが、そのときの経験などから鑑みても、2012年3月末まで雇用はあったとしても、2013年3月末に雇用がある保証はどこにもない、といえるかと思います。「あと1年半は雇用があるよ」なんて、切られる立場になれば「来年だろうが再来年だろうが、仕事がなくなることに変わりはないんだろ」ということになります。 非正規雇用者ももちろんですが、正規雇用者もあと10年会社が大丈夫という保証はどこにもなく(グループが解体され個別部門が売却されればその先がどうなるか保証はなにもない)、家のローンがあと20年残っている人なんか本当に可哀想だと思います。 それだけ、経営陣の責任は重いです。海外ファンドは現経営陣の総辞職を求めていますが、当然でしょう。知りませんでしたでは役員失格、知っていて黙っていたなら未必の故意です。 企業の倒産が増えるのが12月ですから、この年末がどうなのかが今後の試金石になるのではないでしょうか。そして、その数字次第で「オリンパス」の名前が残るかどうかがある程度予想できるのではないかと思います。
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- kantansi
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飛ばした損失はすでに処理済、その上で2012年3月期の経常利益は350億円を計上する予定です。 内視鏡は世界シェア70%、超優良会社ですが、今回の問題で株価時価総額は1,200億円まで下がっています。 おそらく金余りの中国の投資家か企業に買収されて、厳しい日本人いじめが行われるでしょう。
お礼
ありがとうございます
お礼
貴重な意見ありがとうございます。 また状況が変わって今では元社長とのプロキシファイトになっているようですね。 個人的には経営層を一新して膿を全て出してほしいとは思っているのですが、内部に知り合いがいる身としてはなんともいえないところもありますね。