一度絶滅した動物をまた自然に還そうとする事に関して
一度絶滅した動物を再起させ、自然に還そうとする事に関連した質問です。
例えば、これに該当する一例は、日本のトキです。
これの意義は、理念としてはまぁよしよしと思いますが、「環境保護の倫理」として正しいのか疑問があるのでよろしくお願いいたします。
例えば、「乱獲防止」「絶滅危惧種保護」と言うものは環境保護として理にかなっています。
何故なら、その種が絶滅する事によって生態系が脅かされ、予測不可能な事態が起きるかも知れないからです。
しかし、既に絶滅してしまったものを再起させる事は話が別です。
例えばトキの場合、トキが絶滅して生態系が崩れてしまいました。それが現在の自然環境です。
非常に残念なことです。しかし、今、トキを自然に還しても壊れてしまった生態系は元には戻りません。もう遅いのです。
そして、トキがいなくなった日本の自然は、新たな生態系と変化し、安定を保っているように思えます。
そこにトキを戻しても、かつてのトキが自然繁殖していた当時の生態系と、現在の生態系はまったく別の世界です。そんな中、トキと言う「新種」を自然に還し、もしも繁殖するような事になれば、その新種と競合する生物との生存争いが勃発します。その中にはその争いに敗れ、絶滅する名も無き生物も出てくるかもしれません。
今の例はあくまでもトキだけの限った話ではありませんが、これはつまり、「一部の環境を保護するために、一部の環境を破壊している」と言う事であり、倫理的におかしいと思いますが、どうなのでしょうか?
そう思うのは私だけで、環境保護活動家(支持者も)からすれば全く問題ない行為なのでしょうか?
よろしくお願いいたします。