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ギリシャ危機について
ギリシャ危機のことを調べれば調べるほど、疑問になっていたことなんですけど、 ギリシャの国債を買っていた国はギリシャの借金の事情を知らなかったのでしょうか? なんで知ることができなかったのかがわかりません。もし知っている人がいれば教えてください。
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これ答えは、「信用」ですね。まあ、質問者様がお金を借りたことがあれば、担保などを元にした信用取引が行われます。カード決済も仕事がありお金が返済されるという信用が取引の柱になります。 これをどのようにくみ上げたかが全てです。 Q/ギリシャの国債を買っていた国はギリシャの借金の事情を知らなかったのでしょうか? A/これは、日本でも最終的に可能性があることですが、ギリシアの債務は当初は構造改革をするか、経済成長が持続的に行われれば返済可能な額であったと考えられます。いままでプライマリーバランスが黒になっていなくとも、政府機能をコンパクトにし、成長を維持または拡大できれば、立て直すチャンスはあったはずなのです。 本題です。 始まりは、EUの基軸通貨ユーロの信任がありました。ただ、この制度に入るためにギリシャは、情報の一部を隠蔽改竄し非公開の情報が隠されていたのです。何故隠せるのかというと、政府だからです。税収がこれだけあると嘘をつくのはたやすいことです。 それが、はっきりしたのが2009年です。ギリシャでは政権交代がおき、新しい政権がその時初めて、公開されていた財務情報と実態財務基盤の一部に齟齬があると発表しています。即ち、世界に対して正しい情報を開示していなかったのです。 結果的に、隠蔽された情報に惑わされEUはユーロ加盟を許し、企業や投資家はお金を好き勝手に貸したのです。その結果、信用不安が発生し、ギリシャの信用は他の国が支援しないと持たないという最悪の局面に突入しました。 前政権において、巧みな隠しがあったのは、間違いないでしょう。しかも、ギリシャは近年オリンピックなども行われており、信用を高めるキャンペーンは沢山打たれていたようです。 今の資本経済中心の社会では、いわゆる信用を売りにした取引が多く使われます。ある程度は実態の調査もされますが、規模が大きな政府や、企業の場合は債務を切り売りしたり、債務自体に細工を加えれば、架空の信用を作ることも決して不可能ではありません。 リーマンショックにおけるサブプライムローン問題と同じです。格付けの低い債務を、格付けの高い債務と混ぜて売れば、端からは分からない。しかも、それを複数の債券に隠せば軽微に見せかけることもできます。 経済が一定の成長を見せている間は、それらは見かけ上安定して運営できます。 何せ、地価が上がれば、土地転がしをしても利益が出るように、経済が伸びれば、投資というものはマネーゲームによって上がり、実態以上に増える傾向があるためです。これが、いわゆるバブルです。 問題は、そこで逆回転を始めたときです。信用が収縮を始めほころびが出てくると、一気に事情が変わります。具体的には、返すほどの信用がない状況で、将来経済成長すると過剰に信用し仮定してお金を出していますから、衰退局面では到底返済は不可能です。すると、裏事情が徐々にまたは一気に開示され、より貸し手(投資家)は疑心暗鬼になります。 安定成長する企業や国に対しても貸し渋るようになるのは、その反動によるものです。また、赤字補填や債務借り換えなどで、お金が必要になると貸しはがしを行い、現金を融通しなければならなくなることもあります。即ち、安定しているところでさえも、融資を受けられなくなったり、受けにくくなるのです。 既に多くの国にとっては、この問題は対岸の火事では済まない状態になりつつあります。 今のギリシャは明日の日本かもしれません。早く対処すれば早く対処するほど、国民への負担は軽微で済みます。世界への負担も少なくなります。しかし、遅くなればなるほど、信用を失った時の、混乱は計り知れないものになります。政府が信用を失えば、法治も出来なくなりますからね。 ただ、それを改善するには経済が一定の成長を遂げなければならないのが、経済資本の現実なのです。だから、国際的にデモなどに繋がるのです。 まあ、これから次の新しい政治経済、国家の形が生まれるまでは、しばらく混沌とするかもしれません。 もしも、今後一番悪い連鎖(政府が財投を行い延命→債務問題→延命)を世界が繰り返せば、公務員はこれから数年で世界的に大リストラ時代に突入するでしょうし、それに引き摺られサラリーマンも例外ではなく、苦しくなるはずです。この場合、今後中長期ではプラスに転じる可能性があるのは、一次産業でしょう。混沌に陥れば陥るほど、最低限の生活を支える糧となります。 今や、企業のトップでさえも、市民のデモなどを見る限り、信用が下がっています。権力があるものに、疑心暗鬼となるということは、この経済政治モデルが、危ういのは確かと言えるでしょう。 ただ、だからといって下にそれを塗り替える存在もまだ出現していないのです。 これを塗り替える世界を実現できる人が現れれば、本当の意味で大革命となります。
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- useshiri56
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知らないはずがありません。 ユーロという通貨を守る(価値を維持する)為に経済的な力の有るドイツ、フランスが金融機関を説得して買って貰った。というのが本当ではないかと思います。 買う側にしても、ギリシャが破たんすればユーロ全体が危うくなるので、いざとなればドイツ、フランスなどの有力加盟国が全力で破たん回避に動く。と見ているから買っている。 要は、ギリシャ国債というよりもユーロ加盟国の信用を買っている。と理解するべき。
お礼
ユーロ加入しているだけで信用をかちとれるなら、確かに偽ってでも入りそうですね。
お礼
わかりやすい説明ありがとうございます!!