- ベストアンサー
東日本大震災での給水・給湯管漏水事故
- 東日本大震災で起きた給水・給湯管の漏水事故について
- 分岐工法の継手部からの漏水が多く、ワンタッチ式継手も問題となった
- 宅内の給水・給湯配管にはヘッダー工法を使用すべきである
- みんなの回答 (6)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
私は配管に関するエンジニアです。 東日本大震災の給水・給湯配管及び排水管に関して、 某大手ハウスメーカーと調査しましたが、 おおむね、質問者の言っている通りです。 まあ、技術的には至極当たり前のことですが。 でもそんなに簡単には知り得ない情報だと思われます。 水道屋が住宅メーカーからコストダウンを迫られていることは、この市場 に30年以上いる身としては良くわかってますが、それが購入者(消費者) に何か関係があるのでしょう。 購入者としては、長期耐久性のある“使い勝手の良い”製品を使ってもらえば 良い事です。大きく金額は変わらないでしょう。 ヘッダー工法から先分岐工法に戻ったいきさつをあまりご存じではないようですね。 同しレイアウト、同管材の場合、先分岐の方が材料費が約30%安価になるというこ とで、たぶん、三井建設(当時)のパラソルヘッダーの後ぐらい(1994年ぐらい だったかな?)から、ヘッダー工法の方が優れていることはわかっていながら、金 だけで始まったものです。 私の多くの積算結果でも、先分岐工法が安価になるケースがほとんどです。 また、相当量の実証試験も実施しましたが、同レイアウトの場合、極端に管長が短く なければ、湯待ち時間はヘッダーの方が短い傾向となります。 また、分岐工法はエコではないと、東京電力も発表し大手のデベロッパーでもヘッ ダー 工法に変更したことは最近のことです。(東京電力は時節柄、印象悪いです が...) もちろん、同時使用の流量変化も少ないです。 何より、配管の途中に漏れの原因となる継手の無いことがヘッダー工法の大きな利点 です。 ましてや、昨今多い“ワンタッチ式継手”では漏れて当然です。 上記の理由からも、結論は質問者の言っていることが正解です。 この業界は、公共事業などのパイプライン工事とは異なり、技術的にもアカデミック ではなく、上から下まで企業モラルの低い業界(手前の都合だけ)ですので、消費者 として十分に警戒し、チェックを厳しくする必要がある業界です。 最近、何かで消費者庁が動き始めたとの記事だったか、書き込みだったかを見ました が、真相はともあれ、そういう時代になったということでしょう。
その他の回答 (5)
- hroronD
- ベストアンサー率34% (632/1827)
>同時使用時の流量変化が大きく、湯待ちの時間も長い。 必ずしもそうとはなりません。分岐工法であっても主管が太いものであればヘッダー工法よりも有利であり、水理計算上でも分岐工法の方が水圧・水量とも有利です。 湯待ちの時間もケースによってはヘッダーの方がはるかにかかる場合があります(ヘッダー以降の延長や、給湯器→ヘッダー→器具のルートによっては給湯器と器具の距離が短い方が有利となります)。 >本来なら、途中に継手のないヘッダー工法を使用すべきなのですが ヘッダー工法を採用する最大の理由は、その維持管理のしやすさにあります。逆に言うと、ヘッダーを管理するための点検口等が設けられない建物ではヘッダーを採用する意味がないともいえます。 >水道工事店が材料費をケチるために多く採用しています。 >水道工事店やハウスメーカーは僅か1万円~2万円浮かせるために、住宅購入者の利便性を無視した工法をとるケースが多いです。 工事費をなるべく安く済ませるのは工事店が民間企業であるので当然です。ただし、材料代に限って言えば、(ケースにもよりますが)ヘッダー工法における材料単価は従来の鋼管等よりも高くつきます。それでもヘッダー工法を採用するのは、維持管理のしやすさ、耐久性、施工性を考えた為です。施工性の向上は材料の高い分を吸収できるほどです。 >樹脂管の継手は、専用工具を使用する安全な継手方式と簡単に工具をほとんど使わず接合できるワンタッチ式継手があります。 継手方式は必ずしも専用工具ではありません。ワンタッチ式でもメーカーの説明書では専用の工具があります。 >日本の水道工事店は、購入者のことは全く考えていない低モラル集団である 勘違いしないでいただきたいですが、水道工事には水道法や各自治体で定める条例があり、使用出来る材料から工法まで細かく規制されています。その中でコストや維持管理、同時使用率による水量まで考慮して材料や工法を決定します。工事完成後は自治体による検査(書類と現地検査)もあります(住宅であっても実施されています)。簡単に言うと、法律違反してまで購入者の要望には答えられません。法律、施主の意向、予算をうまく考えて施工する事になります。法律違反でもしていれば低モラルと言われても仕方ありませんけどね。 また、最近ではハウスメーカー等で材料を支給したり、指定したりするケースも多く、逆に水道工事店が条例や購入者の事を考えて(工事店負担にはなり減収になるが)+αの仕事をしている事も結構あります。 >歴史の長い欧州でワンタッチ式継手があまり採用されないのは、長期安全性に問題があるからです。 外国と日本では水道事情や法律、材料・器具の規格(ねじの規格等も含む)、製品の流通、水道事業の経営主体まで色々と違いますので一概に比較するのはどうかと思います。それを言ったら外国製の器具や材料は日本ではほとんど使われていませんよね。日本国内でも隣の自治体へ行ったら条例上使えない材料・工法なんてのもありますよ。ヘッダー工法だって最初の頃は許可してもらえない自治体もありましたし(今はそんな所無いとおもいますが)。 ワンタッチ式の継ぎ手の配管であっても、従来の鋼管やビニール管と比較すれば耐震性や長期の安全性が向上していることは間違いなく、ヘッダー工法が一番的な考えはいかにも素人です。建物や給水事情によって最適な工法・材料は異なります。その辺をわきまえているからプロなんですよ。
- akadonta
- ベストアンサー率41% (33/79)
水廻りのレイアウトにもよりますが、給水管や給湯管がヘッダー式だから高い、在来工法だから安いということは必ずしもいえません。 何故なら樹脂管は継手が高いからです。 仮に5口ヘッダーを設ける場合と5箇所の分岐をチーズで設ける場合を比較すると、前者の方が1/2~2/3程度の金額になります。 もちろん、最短距離で配管できる在来工法と比較して、ヘッダー位置が限定される場合は多少なりとも枝管の延長が長くなってしまう場合が多いので、樹脂管が長くなった分で相殺されてしまうかもしれませんが、どちらの工費が嵩むかはあくまでケースバイケースです。 在来工法を持ちいる場合でも、無駄な継手を使えば使うほど工事店は赤字になりますから、普通は最小限の継手しか用いません。 そして上記の通り、管延長は長くならざるを得ませんから、むしろヘッダー式の方が出湯までの時間は厳密に言えば長くなります。とはいえ、差は分からない程度ですが。 ワンタッチ式継手は私もあまり好きではありません。 ですが、樹脂管のワンタッチ式継手は、仰るとおり誰にでも簡単に施工ができる利便性から生まれました。 そもそも、管材の値段だけに着目するなら、樹脂管を使用せずにライニング鋼管で施工する方がはるかに安上がりです。しかし、現在の一般住宅や集合住宅ではまず用いませんね。何故でしょうか。 今、設備業界は(設備に限らず、建築業界全てそうですが)有能な技術工が求められなくなっています。 さらに、管施工の省力化が進んでいます。 材料よりも人間の単価が高いからです。むしろ、単価の高い工法がとれなくなってしまいました。 裏を返せば、価格に対する消費者のニーズともいえます。 是非とも知らしめていただきたいと思います。 設計図の特記仕様にさや管ヘッダー方式(但しワンタッチ式を除く)と明記して頂ければ、仕様通りの施工とそれに見合った見積書を約束しますよ。
- tai-yu
- ベストアンサー率32% (231/721)
>やはり、宅内の給水・給湯配管はヘッダー工法を使用し、継手はワンタッチ式は避けるべきですと考えますが、どうでしょうか? 賛成です。我が家はヘッダー工法を採用しています。 >ハウスメーカーは僅か1万円~2万円浮かせるために、住宅購入者の利便性を無視した工法をとるケースが多いです。 違います。客の要望に沿った価格に合わせる為に安い工法を採用しているだけです。 家は基本的に受注生産品です。客の要望にそって一品づつ作られます。 客が「こうしてくれ」と注文したものを作って売っているのが注文住宅です。 「細かいことは任せるから、間取りと主な内装材・外装材の仕様は要求どおりに作ってくれ。それで値段はこれだけにしてくれ」と注文している人がほとんどだと思います。 質問者さんのような要望を出されたいのなら、「ヘッダー工法を使ってくれ」、もしくは「給水管が取り返しやすいような工法を使ってくれ」と、話をしなければなりません。 「安くしてくれ」とか「他はもっと値引いてくれたよ」とか言われたら、工務店さんは要求されていないことで安くなることは全て実施して安くしようとします。質問者さんが言われる旧来工法は、ほとんどの家で採用されていますので、当然のごとく採用されます。一般的な工法ですから客に確認もしません。 設計者に設計を依頼して図面を書いていないのも一因だと思います。細かい点をチェックできる図面をないまま見積りして契約しているのですから、ヘッダー工法なんて気づかないです。またそういう細かい点に気をつけて提案するのが設計者なのに、設計が軽視されている現状ではなかなか難しいでしょう。
先の回答者の意見は最もです。 それに別に設備屋だけに偏った話じゃないです。 我々電気屋にしても同じ。 特に目に見えなくなる部分はどんなハウスメーカーでも、先ずはどれだけ安く作れるかが前提です。 お客様第一ではけしてありません。 それに設備関係に限った事じゃないんですが、質問者さんが言ってるような住宅もたまに話は聞きますが、そのほとんどが地震で大きく建物が揺れて動いた事が最大要因です。 土地の地盤が緩いのに地盤改良にお金をけちったか、建物そのものの耐震強度がそうなのか。 だいたいそういう家は内装の石膏ボードがズタズタに壊れてるし、家中の構造体が大きく動いた事がはっきり判ります。 そもそも床下に潜って直せる設備部分はまだまし。 今回の震災では天井裏や壁の中の電気配線にダメージを与えた建物もあります。 そういう電気配線をさせるのハウスメーカーでもあり、建て主でもあります。 全てが予算で工法が決まります。
- 4610-564
- ベストアンサー率29% (238/799)
ちがうなぁ >水道工事店やハウスメーカーは僅か1万円~2万円浮かせるために、住宅購入者の利便性を無視した工法をとるケースが多いです。 これは水道屋の意思じゃなく 作り手側が「安く安く」というからこれにしたまでです、 水道屋も商売ですから 赤出して これがプロが認める工法ですなんて 工事するわけないでしょ? タダでさえ住宅メーカーから外構工事費削られるのに そこから利益出して会社に入れなきゃ会社もつぶれるでしょう? そんな自腹切ったエゴだけで仕事できるほど建築業界甘くないですよ。 そもそもそれを考えて、勉強して工事を依頼し兼ねだすのは施主のほうじゃない? ずぶのど素人に、工法の話してもその場では「そりゃすごい」といわれますが 見積もりだしたら えーーーでしょ? 外野がなに言おうが 知識を付けて金を出して安心買うのは 施主 損しないプラン立てるのは メーカー 水道屋はそれに従って自分どこの利益考えて工事してるだけ。 後出しじゃんけんのように この工法は! て文句だけ言って、じゃあ貴方が今後見ず知らずの人の 家の水道工事にお金出すの?出さないでしょ? いまここで行ってるだけのちっぽけなことでしょ? 全部憶測でしか物を言っていないこの文面掲げて 知らしめるのであれば自腹払って誰にも頼らず施工して訴えかけてくださいよ 企画だけなら猫の子でも出来ますよ。
お礼
ありがとうございます。良く理解できました。 私は消費者関係の仕事をしていますが、住宅メーカーの苦情(水道工事店も含めて)かなり多くなっています。もちろん、正しくないものもありますが精査してみても相当の数です。 本件同様の内容もあり、消費者(住宅購入者)の意識が変わってきていることがわかります。 消費者も値引きを要求するものと、給水・給湯配管の工法や材料で良いものを選んでも大きく価格が変わらないものの区別をするべきでしょう、一生もんの買い物ですから。値引きと低グレードとは違います。 (1万~2万円の違いと書いたのは、当方で首都圏の水道工事店100社強と北海道で水道工事店を営んでいる伯父に確認した平均値です。) とは言っても、本件のいくつかの回答でもわかるとおり、業界として正そうとする気配は感じられませんので、消費者側から問題提起するしかありません。 会社経営のためなら、労働基準法など守ってられないと胸を張って言う、中小企業のワンマン社長を想像させられました。(もちろん、裁判ではすべて敗訴です。) 住宅メーカーも水道工事店もよく”会社法”を読むべきではないですか?企業のあるべき姿を。 住宅メーカーの方、あなたがたみたいのがデフレスパイラルの原因を作っていると理解していますか。 消費者側から徹底的にやります。