警察は民事不介入の原則が徹底していますので(面倒なことには関わりたくないという心持もあると思います)、訴え出ても、ほぼ相手にしてくれないでしょう。
たまたま担当してくれた警察官の方が親切な方でない限り、質問者さまが期待されるような満足いく対応はしてくれません。せいぜい「口頭注意」か「お願い」程度で終わりです。
騒音主が常識的な方で、警察官が注意に来た事実を重く受け止めてくれるようなら効果はありますが、そういうことに無頓着な非常識な人だと効果がないばかりか、逆効果になることも有り得ます。
生活騒音は具体的に「何デシベル以上は違法」というものがないため、取り締まる根拠がないのです。
具体的に「騒音のために健康を害した」というような、騒音との因果関係がはっきりとした事実(医者の診断書等)がないと「注意」以上のレベルでは動いてくれません。
あくまで相対的な判断となります。
また、騒音に対する許容範囲も個人差が著しく大きいため、一方の申し出だけを聞いて判断できません。
警察は、よほどの悪質な騒音でない限り、期待できる選択肢にはなりにくいでしょう。
まずは管理会社、自治会、大家さんなどにお願いして注意してもらうというのが現実的な方策だと思います。
ただしこの場合も、相当悪質であることが明確にならない限り、絶対的な権限を行使できるものではありませんので、まずは「貼り紙等の書面での注意」か「口頭注意」程度のものとなります。
それでも改善しない場合、少しずつ対応を強化していくことになるでしょうが、相手の性格が悪いとなかなか解決は困難です。
改善されなければ繰り返し訴え出るしかないのですが、そうなると場合によっては、苦情を申し出ている質問者さまの方が悪者扱いされる可能性もないとは言えません。
事実、こういう理不尽な対応をされて憤慨されている「善良な被害者」は少なからずいます。残念ですが、これが現実です。
ですが、一方的に我慢するというのは明らかにおかしいので、なるべく冷静に客観的事実を伝えて、根気良く・粘り強く働きかけていくことが重要です。
なお、騒音を出している人がどんな性格の人かは把握して対応してください。
ヘタな対応をすると、逆恨みされることもあります。
集合住宅ではどちらかが転居しない限り逃げ場がないので、稀なことですが、変質的な人を相手にしてしまうと質問者さまに騒音以外の実害が及ぶこともあります。
相手の気質を理解したうえで、極力必要以上のリスクを冒さないような方法を採るのが賢明です。