Q、このままにしておいても噛み癖はなおるのか?
A、なおるというより噛まなくなります。
甘噛み行動は放置していても、それは9ヶ月齢頃にはピタリと止みます。
人間の赤ちゃんの指しゃぶりみたいなもんです。
中高生になっても指しゃぶりを続けている子供はいません。
それとおんなじです。
<犬が本気噛みに至るメカニズム>
このメカニズムは、飼い主の行為に犬が不安を感じている時に発動します。
例えば、マズルを掴まんでの叱責を繰り返す飼い主には犬は不安を感じます。
「な、なにすんのよ!」と思わず飼い主の手をガブリ。
大抵の飼い主は、この反撃に怯んで手を引っ込めるでしょう。
この手の体験の蓄積で、犬は「噛めば嫌なことはされない」を経験として学習。
怖がりでビビりな犬、弱者の地位にある仔犬は、この手の学習が得意です。
この本気噛みに至るメカニズムを押さえていれば甘噛みは放置していてもOK。
「噛んで反撃するという体験ゼロで1歳まで育てる」
ならば、甘噛みは放置していてもOK。
<甘噛みを禁止する目的と意義>
我が家の犬達は、私の手と腕を噛みまくって育ちました。
「ホレ!噛め!噛め!」
が、1歳を過ぎた頃には、「止めてよ!」と逃げ出す噛まない犬に変身。
と、甘噛みは放置していても収まるのは事実です。
でも、だからと言って、こういう育て方が良いかというとそれは別です。
1、我慢することを覚えさせるには甘噛みは禁止すべきです。
2、「我儘はゆるされない」を教えるには甘噛みは禁止すべきです。
<犬が本気噛みに至るメカニズム>を押さえた甘噛みの禁止方法とは?
(1)甘噛みをしてきた仔犬を背後から拘束。
(2)仔犬の両手の下から胸に両手を回す。
(3)重く低い声で「いけない!」と言って両手で胸を一締め。
(4)仔犬が観念したら「グッド!グッド!」と褒め静かに解放。
もちろん、犬の躾はギブ・アンド・テイクですから、その後の数分はロープ遊び。
手を噛まないで上手にロープ遊びが出来たら「グッド!グッド!」でフードを。
ただ、「いけない!」を連発する位だったら甘噛みは禁止しない方がいいです。
禁止に代わる喜びを与えるというのであれば、甘噛みは積極的に禁止。
私は、良い対処法等とは、禁止と遊びとの両方存在する対処かと思います。
お礼
なるほど! 手は噛まれても、耳を噛まれたらさすがに痛いんで、その反応を学習していたのかもしれません。 飴と鞭を上手に使い分け、出来る事ならほめて育てたいです。 アドバイスありがとうございます。