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ブレザーとスポーツジャケットの違いは何?
ブレザーとスポーツジャケットはどう違うのでしょうか? ディティールにどの様な違いがあるのでしょうか?
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Sportsには”上下別々の”という形容詞的な意味もあるのです。それぞれの sportに合った別々の素材が上着とトラウザーズに使われてきたころに由来 します。特に乗馬においてはトラウザーズにキャバルリーツイルなどの丈夫な 生地が求められてきました。 またcoatというと日本では冬のコートの事を想像しますが、本当はovercoatと 言うように、coatとjacketとは基本的に上着という認識でよいと思います。 コーティングcoatingという言葉もあるように、coatには”被う”という意味があります。 どちらかと言えばcoatの方がjacketよりもtailored colothingにおいては使われて いる言葉だと思います。 結局、ビジネスとは御自分の趣味を追及することではなく、利益の追求ですから、 アウトドア用の細かいディテールは不要になって、テイラードの、スーツに準じた 上着としての機能だけが残っていったとも言えるのではないでしょうか【笑】。故に sports coatと言って構わないですよ。suit coatと言うと、スーツの上着のことになり ます。
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- Aoki Ken(@kenaoki)
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実はsportという言葉の第一義は、”御自分の趣味や好きな事を追求する”なんです。 所謂日本語のスポーツとはちょっと違います。勿論、この習慣も紳士服のルーツである 英国上流社会において形作られてきたもので、それ故にsports coatはフィッシングや ハンティング、シューティング、バード・ウォッチングなどの際に着用されるツイード素材 のものが代表的となりました。それぞれのsportの際により適切に対応するため、ガン パッチやエルボウパッチ、スロートタブ、バックプリーツ等など、ジャケットとしての機能性、 運動性、保温性などを高める工夫がされていったのです。 対してブレイザーは、上記のような意味においてsports coatの一種と言えます。 オックスフォード大学モートリンカレッジ・ボート部が赤の厚手のフランネル地を一枚仕立て で作った部員用のジャケットがそのルーツと言われています。一枚仕立てであるが故、 生地の端の始末のため襟にテーピングをしたり、共布を縫い付けてパッチポケットとしたりetc .ボタンには同カレッジの紋章をメタルボタンに刻み込んだり等、スポーツコートとは異なり、 ブレイザーは元々”制服・ユニフォーム”として”集団で着用する”という要素が強かったのです。 こうした事情故、きちんとテーラードになっても襟の7mmステッチとかパッチアンドフラップ ポケットとかのディテールにオリジナルの名残が残っているのです。だからこそ”トラディショナル” と言えるのです。 現代の日本においては、黒や紺の無地のジャケットをメタルボタンではないのにブレイザー と言ったりしますが、本当はメタルボタンでないものはブレイザーではないのですが、でも まあ致し方ないです。 日本は言った者勝ち、流行らした者勝ちの社会ですから。”ツイード ののブレイザー”等と言うよりまだマシ、と言えるでしょう【笑】。
お礼
とてもわかりやすく、理解することができました。 とても感謝の気持ちでいっぱいです。 ありがとうございます。 回答者様はとても博識な方ですね。 回答文を拝見しまして、 とてもいい趣味をもっていらっしゃる方なのだと感じました。 最後に1点だけ質問させて頂いてよろしいでしょうか? 「替え上着」のことを英語では通常「Sportcoat 」と言うそうです。 しかし、我々、日本人が普段呼んでいる単なる「ジャケット」、 つまり、スーツのように下のパンツと対になっていない上着というのは、 回答者様が回答されたように何ら”御自分の趣味や好きな事を追求する” 物にはなっていないですよね。 追求するものに応じた機能、ディティールがない。 でも、あれも英語圏では「”Sport”coat 」「”Sport” Jacket」と呼んだりしますよね?? なぜでしょう? ビジネスなんかで着る替え上着は、 英語圏では「Sportcoat 」と呼ばずに「suit coat」と呼ぶのかな・・? そして、カジュアルで着る上着はなんて呼ぶのでしょう? (例えば、<きちんと感をだすため>結婚式の2次会や美術館に行ったりする時に着る替え上着のこと。 通常、日本では「ジャケット」と呼ばれたりするもの) やはり「Sportcoat」「Sport Jacket」でしょうか?
お礼
回答文を拝見しまして。 合点がいきました。 分かりにくい質問をしたのではないかと思い、 回答を頂けないだろうな、と思っていましたので、 ここまで完璧な回答をいただけるとは思ってもいませんでした。 感動しております。 ありがとうございました。